井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

エンレイソウ属のいろいろ

2011年04月18日 | 日記
春植物と呼ばれる花もいろいろあるが、最も北海道らしい花といえばエンレイソウ属の花だろう。



オオバナノエンレイソウの大群落です。
エンレイソウ属の花に限らず、春植物と呼ばれる花は大きい群落をつくるものだが、オオバナノエンレイソウの大群落は格別で、まことに北海道らしい。
かつての北海道には、そういう大群落があちこちに見られたというが、近年の開発で破壊され、あるいは分断化、孤立化している。それは、群落の縮小ということに留まらず、絶滅の恐れさえあるという。



ミヤマエンレイソウの花期の終わり、色の変化です。
ミヤマエンレイソウの花弁が少しピンクがかっている。
花弁が淡紫色になるムラサキエンレイソウと呼ばれる変種もあるが、その場合は咲き始めから色づいている。
普通のミヤマエンレイソウでも、花期の終わりには僅かにピンクに色づくことがある。



葉の形が普通とは変わっているエンレイソウです。
エンレイソウの葉には、幅の広いもの、狭いものいろいろあるが、この株のように葉の隙間が見えないほど幅広のものもある。「マルバノエンレイソウ」とでも呼びたいくらいである。
ユリ科は単子葉植物で、平行脈の葉が普通だが、エンレイソウ属は網状脈になっている。
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