ワタゲカマツカ。バラ科カマツカ属。
カマツカは落葉性の低木~小高木。形態的な変異に富み、北海道のものは葉や花柄などに毛が多く「綿毛カマツカ」と呼ばれる。カマツカとは別種ではなく変種とされる。
根元から多くの枝をだす叢生型、樹皮、繊維が強く古くから材などを結わえるのに使われてきた。
ワタゲカマツカの葉。
長枝では互生につき、短枝では輪生状につく。
本州産のカマツカより厚手、広倒卵形で縁には細かい鋸歯がある。
葉や葉柄、花根などに軟毛が密生する。
ワタゲカマツカの蕾。
花は散房状につく。
材は丈夫で折れにくく、鎌の柄に使われてきたところから「鎌柄(カマツカ)」と呼ばれる。
また、牛の鼻輪にも使われて「牛殺し」の別名もある。