イガオナモミの群落。キク科オナモミ属。
ヨーロッパ原産の帰化種で沿岸地の草地や道端などに生育する1年草。
古くから自生していたオナモミは稀になって殆ど見かけなくなっている。
イガオナモミの葉。
葉には長い柄があり、互生する。
3裂して、縁には浅い鈍鋸歯がつく。
イガオナモミの雄花序。
キク科の大部分は虫媒花、虫媒花として進化してきた。そんな中でオナモミ属やヨモギ属は昆虫の少ない乾燥地帯に適応するように風媒花に変化してきた。
風媒花で雌雄異花はキク科の中で少数派。キク科の花の多くは葯が合着しているが、イガオナモミの場合、花糸が合着して葯は離生する。
白く飛び出して見えているのが葯である。