浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「国技」の暴力

2017-11-20 20:15:36 | その他
 相撲が「国技」であると言っているのは、相撲業界だけだ。メディアは、それをそのまま報じているだけだ。

 日馬富士と貴ノ岩の暴力に関わる事件が報じられているが、スポーツには暴力がいつもついてまわる。その暴力とは、殴る・蹴るなどの暴力そのものだけではなく、上意下達の厳しい上下関係、それもある種の暴力だ。

 使い走り、「上」の者の洗濯をさせる、金を貸すなど、スポーツに邁進している者から漏れ聞こえることだ。「下」のときに耐えれば、「上」になったときには、自分がされたことを「下」の者に命じることができる。

 まさしく「帝国軍隊」の論理が、スポーツ界には貫かれている。

 学校の部活動から、それは始まる。

 多くの子どもたちが、そういう世界で「訓練」されるなかで、「上」には逆らわない、という心性ができていくのではないだろうか。

 日本のスポーツは、暴力の論理に貫かれていると思う。

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