五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2019・5・6

2019-05-07 05:54:30 | 日記
十連休最後の日、それは朝店に母が顔を綻ばせて入ってきた処から始まった。あったのよ、入れ歯が見つかったのよと母は口を息子に大きく開いてみせる。さっき私にモーニングコールしてきた時にはフガッフガッだったのにどうしたのさと聞くと、タオルケットと毛布の間に包まってあったと云う。さっきベッドから降りてトイレに行こうとした時にぽろんと落ちてきたとか。やっぱり食事した後入れ歯を外して洗浄液にいれないで、テレビを見ながら眠ってしまったんじゃないか?全く人騒がせなと、ごみ箱まで漁った息子としては文句を続けてやりたかったけど、ここは老老ブレックファーストを食べることが優先。今朝は入れ歯なし用にミネストローネの豆や野菜を細かく潰した上でご飯と煮込んだ洋風お粥とヨーグルトを用意したけど、入れ歯があるならとそこに私用に用意したソーセージとリンゴのサラダを母に分け与えて、親子揃って何食かぶりかのまともな食事を取る。そして老老ディナーには豚肉たっぷり茄子とオクラの牡蠣ソース炒め、、ミニトマトとセロリのサラダ、きゅうりの浅漬け、大根の味噌汁と歯ごたえのある料理ばかりを並べた。こんな風に書くと、一日中母の入れ歯で明け暮れた様に見えるが、台本執筆中の私は食事と食事の間に、広尾商店街をふらつき、スタバのオープンカフェで長い時間座り込み、バスで目黒まで出てアトレで買い物し、朝がお粥だったのでお腹が空いたもんだから天丼屋に入り、そこを出るとフラフラブラブラ部屋まで歩いて時を過ごしながら、なかなか動き出してくれない主人公たちに思いを巡らす。夜は昨日に引き続き、NHKオンデマンドで「あなたに似た誰か」(脚本・田中晶子)の第二話(記憶の海)と第三話(車窓の向こう側の人生)を見る。それぞれに不幸を背負った主人公たちが迎えるラストシーンはよくあるご都合主義のハッピーエンドじゃない。そこがたまらなくいい。こういうドラマを見た後は地上波のつまらないドラマを見る気にはなれない。早い時間からベッドに潜り込んで散歩の途中で買い求めた「五・一五事件~橘孝三郎と愛郷塾の軌跡~」(保阪正康著)を読みつつ眠りにつく★テアトロジャージャン第16回公演「待ってる。~粗大ゴミ置き場に愛は捨ててあるか~」(作演出・桃井章)/出演・桑原なお、荒木真樹彦・岸本敏伸・茂木英治/日時・7/10(水)~7/15(月祭)開演時間は10日11日は19時のみ。12日13日は14時&19時、14日15時は14時のみ。/料金3000円/お問い合わせは090ー9964ー2231まで
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