〇起きてから母の遺骨と遺影がおいてある部屋に行き、生きている時と同じように好きなカフェオレを霊前に手向けてしばらくお喋りする。母よ、俺の人生は受験も、仕事も、結婚も何一つ最期までやり切ることが出来ずに途中で逃げてばかりだったね?でも、あなたの介護は最期の最期までやり切れた。いろいろ至らないことがあったと思うけど、あの母と俺との日々は二人の「蜜月」だった。こんなことを書くと、マザコン野郎と何処からか野次が飛んで来るだろうけど、構うもんか?母が亡くなってそろそろ二か月になろうとしているのに、俺はまだ母がいなくなったことに馴れてない。
〇大根をおろす。ケチっぽくおろしてはダメだ。一杯おろして焼いた鯖の隣に汁を絞って堂々とおく。この大根の汁は捨てない。煮干しと昆布で取った出汁で作った茄子の味噌汁に汁を足す。この味がたまらなくいい。他に卵入り納豆と蜆の佃煮と海苔。今日もまたお茶碗半分だけだったので、ご飯粒が足りない。