喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

天龍寺法堂の雲龍図

2024-04-05 | 龍巡り

京都へは年何回か行くけど、何十年ぶりかの嵐山。

1339年に吉野で亡くなった後醍醐天皇を弔うため、
足利尊氏が夢窓国師を開山として創建したお寺。
8回の大火に見舞われ、現在の多くが明治期の再建だそう。








庫裏(大方丈へ続く)



前管長である平田精耕老師の筆によるもので、
禅宗の祖とされる達磨。


昭和32年に物外道人によって描かれた雲龍の襖絵


大方丈


世界文化遺産の夢窓国師による庭園(曹源池)




書院

 

回遊式庭園で、池の周りの自然を
散策できる。





天龍寺に来た、大きな目的は



8回の大火で唯一残った禅堂を移築した法堂の天井の





八方睨みの雲龍図。

平成9年(1997)天龍寺開山夢窓国師650年の記念事業として
日本画家加山又造画伯により描かれた。


法堂入り口にあった僧侶の靴




渡月橋

渡月橋は昔のままだけど、
嵐電嵐山駅界隈はかなり観光化されたんだろうなと。
桜のシーズンで、土曜日とあって、
多国籍の観光客で超賑わって、
人混みかき分けての( ^-^; )嵐山だった。



特別展示案内
曽我蕭白 画伯筆「雲龍図」綴プロジェクト作品
雲龍図|作品紹介|綴プロジェクト (global.canon)

期間:6月1日(土) ~ 7月17日(水)
時間:午前8時30分 ~ 午後4時30分 受付終了
場所:天龍寺 大方丈





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京都龍巡り第2弾

2024-03-11 | 龍巡り

会うのは3~4年ぶりの岡山のYちゃんと、
京都で龍巡り。

京都駅から地下鉄烏丸線の今出川で降りて、



まず、相国寺へ。

室町幕府の三代将軍足利義満が創建し、
4度火災に遭って、1605年(慶長10年)、
豊臣秀頼によって再建された、
日本最古の法堂(はっとう)なのだそう。
国の重要文化財になっている。

天井画は狩野光信(狩野永徳の長男)筆の
龍がとぐろを巻いて天に昇る
「蟠龍図」。

本尊に向かって左側の脇で手を叩くと、
ここが一番、響くようだ、
龍が鳴いたように響くので、
「鳴き龍」とも言われる。

また、「八方睨みの龍」とも呼ばれ、
お堂の中をぐるっと歩くと
龍の顔も向きを変えて(実際は変えていないのだけど)、
追ってくる。
本当に不思議だった。




期間限定の御朱印

再び今出川駅に戻って、地下鉄に乗って
北大路下車、バスで大徳寺へ。



狩野探幽の「雲龍図」の天井画。
ここの龍も手を叩くと鳴いたように響き、
「鳴き龍」と言われている。
相国寺よりよく鳴いて聞こえた。

法堂の前の仏殿は1665年(寛文5年)に再建され、
天井には火災を免れた、
狩野元信筆の「天人散華図」の天井画が使われ、
かすれ消えかかってわかりにくいけど、
安置されている
釈迦如来座像を背にのけぞって見ると、
天女が二人向かい合っている姿がよくわかる。
これも不思議だったなぁ。


和楽より拝借

庫裏で御朱印をいただいたのだけど
巨大な釜戸に驚いた。


ルキア爆誕さんのブログから拝借
大徳寺の本坊曝凉に、今年も行ってきた | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る (ameblo.jp)

年に1回、曝凉の日と言って、
寺宝の虫干しがあり、
その時に撮られたもの。

残念ながら、2021年以降は修復工事のため中止になったらしい。




この後、大徳寺の塔頭寺院の
初公開の龍源院へ。


「日本一小さい石庭」と言われる
4坪の「東滴壺」

平たい小さい石は「一滴のしずく」を表し、
一滴の雫が川になり、いずれ大海になるという
日頃の小さな行いが、大きなことになるという
禅の教えを表しているのだそう。
屋根のひさしのちょうど隙間に、
石が配置されていて、雨が降るとそこにしずくが
落ちるように設計されているのだそう。



作者は不明。江戸期に描かれた襖絵の「龍と波」の龍。
波は向かい側の襖に描かれている。







初公開の開祖堂は昭和期に建てられ、
天井には井上石邨が描いた龍が。

堂内に赤い毛氈が敷いてあり、
その赤が天井に反映して、
すごい迫力の龍になっている。

北野天満宮近辺で食事をして、
天満宮の梅苑で梅を観て
という予定にしていたけど、
お昼もまわって、お腹もすいたしで
大徳寺の山門前で食事をして、
積もる話に花が咲いた。



スタンプラリーのスタンプも貯まったので、
また、大徳寺に戻って、
境内にある泉仙で“ちょっと一服
”して、
また花を咲かせて、帰った。

これから、益々歳を取って、
動けなくなったら、会えなくなるねと。

そうならないように、
最後まで、動けるようにしておきたいけど・・・・・







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龍巡り8.鷲鳳山 長髙寺

2024-01-12 | 龍巡り

圓頂寺(恵那市上矢作)、清安寺(土岐市泉町久尻)と巡って、
多治見市旭ヶ丘のとても静かな住宅街に



長髙寺はある。路地に入っていくので、少しわかりにくい。

平成18年に新しく開寺された日蓮宗のお寺。
門も社務所、庫裏も近代的で
本堂も広い庭の一角にある茶室でもおかしくないような。

門を入ると右に受付があり、
チャイムを押して、天井画を見させて欲しい由を伝えると
本堂(正面の建物)を開錠してくださる。


akino1942さんのブログから拝借(今は写真禁)

中に入ると、天井いっぱいに雲上双龍。
土岐市出身の彫刻家、神戸峰男さんに
1年かけて描いていただいたのだそう。





灯台下暗しで、遠くに行かなくても、
素晴らしい龍の天井画はあるんだなと、
感動の龍巡りでした。




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龍巡り7.高光山 清安寺の五龍圖

2024-01-11 | 龍巡り

東濃の龍巡り二つ目の寺は
いつも通勤で車で走っていた国道19号線から
交通アクセス — 高光山 清安寺
北に少し入ったところにあった。
以前、勾玉作りをした美濃陶磁歴史館の近く。






境内には見事な桜の古木があり、
春が楽しみだ。

恵那の圓頂寺も、ここも、次に行ったお寺も、
事前に電話を入れたほうがよいと書かれていた。

電話するタイミングを逃したり、電話したけど留守、
3つ目ははなから電話する気なし( ^-^; )と。
それも当日の事。(・_・;)

たまたま見れたから良かったけど、
アポ取って行かれた方がよいかもです。

ここは住職様が不在で、奥様が案内してくださった。
残念ながら、御朱印は御住職不在のため
書いていただけなった・・・・・桜の頃、また来よう。

玄関入ると、

f:id:nijihajimete:20180616224518j:plain
「雨がふる 虹が立つ」さんのブログから拝借 

実物の縮小写真が飾ってあった。
これだけでもすごい。

本堂入ると、


メイクで人生をもっと自由に★フジタハナさんのブログより拝借

外陣の天井全面に五龍圖。

樹齢700年の高知の魚梁瀬杉を
縦191㎝、横108㎝の板にして、
11枚を繋げて描かれているのだそう。

私は見ていなかったので知らなかったけど、
NHK大河「いだてん」のオープニングのタイトルバック絵、

山口晃 @ 大河ドラマ『いだてん』_b0321633_16273324.jpg

この東京圖を描かれた山口晃さんが、
1ヶ月半ほど、お寺に泊まり込みで、描かれたのだそう。

作品が完成し、張替えをした時、
取り外した天井板の裏に
当時(約350年前)の暮らしの様子が書いてあったそう。
これは面白いという事で、山口さんも勧められ、

『三食共ニシ 何くれ無ク世話ヲ頂クの事 甚ダ有難き事ナレドモ、
風呂の湯チト熱シ。梅ノ頃ヨリ始メ 櫻ノ頃仕上ル』

と裏面に書かれたそう。落書き見たい。(=^・^=)

おそらく何百年か先、再びお寺の修繕が行われ、
天井画が外されたとき、
それを同じように未来の人たちが見つける。
どんな反応をするんだろう。
想像するだけで楽しいね。


一番右の龍

f:id:nijihajimete:20180616224554j:plain
右から2番目の角が1本の黒い龍(「雨がふる 虹が立つ」さんのブログから拝借)


中央の龍

f:id:nijihajimete:20180616224455j:plain
左から2番目の1本の角で火を吹いてる龍(「雨がふる 虹が立つ」さんのブログから拝借


一番左の白い龍

5匹の龍は左から白、赤、黄色、黒(紫)、緑(青)の
五色を表しているそう。
墨の濃淡だけで、色彩は施されていないけど、
形相から色が推し量られるようだ。
鱗も1匹ずつ違って、それぞれの龍に合っている。

また、方角も表しているそうで、
白は西、赤は南、黒は北、緑は東。
中央の龍は黄で、他の龍より高い位置で護っているのだとか。
そういえば、悟りを開いた長老のような顔をしてる。

天井画をひと時堪能した後、
お堂の奥に案内してくださった。





お堂を修繕された時、
天窓にガラスの角柱を付けられ、
案内された時、
ちょうど、夕日がその柱に反射して、
壁に光のスペクトルが、仏教旗のように。

いやはや、家から二、三十分のところに、
こんな素敵なお寺があったなんて、
全く、知らなかった。

己書で、また、年賀状で
初めて龍を描いたことや
年女であることが、
私の好奇心に火を付けた。(*´з`)

今年の一年は龍巡りに没頭するぞ・・・・・・・!!
いい龍の天井画や襖絵をご存じの方は
教えてちょ。


追記
私が長老だといったこの龍の中に、



隠し文字と隠し絵が。
行かれたら、是非、探してみて。
















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龍巡り6. 寶林山 圓頂寺の八方睨みの龍

2024-01-10 | 龍巡り

住んでいる近くに、
龍の天井画や襖絵のあるお寺はないかなと
調べたら、 あった!!







岐阜県恵那市上矢作町本郷にある曹洞宗のお寺。



この須弥壇?の後ろ、開山堂になっているらしいが
その天井に、







元は岩村城にあり、
廃城の際に圓頂寺に移されたもの。

江戸時代中期に狩野派の絵師によって描かれたといわれているが、
作者は不明だそう。

黒一色で、その濃淡で描かれた龍が多いけど、
ここの龍、彩色されている。
赤いのは何だろう、火炎かな・・・・・・

八方睨みの龍と言われている。
どの角度から見ても、睨まれいるという解釈が一般的だが、
それぐらい、地域に心を配る思いがこめられていると。
住職ご夫婦、地域に開かれたお寺として、
色々頑張っておられるようだ。


近場にこんな見応えのある龍の
天井画が有るなんて、

是非是非、岩村城下町の散策と合わせて、
足を延ばして、圓頂寺へ。

3月に入ってすぐに
「いわむら城下町のひなまつり」が開催されるので、
それに合わせて、行かれるといいかも。

足を出している男雛
岩村の商家1
岩村の商家2






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