ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

ジンワリと包囲してくるような怖さを、

2021-07-31 06:23:48 | 日記
ジリジリした暑さではありません。
でも、梅雨時の様にジワッとする蒸し暑い日でした。
買い物へは出たくなかったのですが、どうしても必要な物があって、歩いて15分ほどの場所にあるストアーまで出かけました。
戻って来ましたら滅法疲労感を覚えてしまいました。
少し横になろうかと思ったのですが昼食も取らなければ、と台所で動いていましたら何とか回復。
散歩の際は、暑い日中はさけていますし、荷物なども持ちません。
でも、買い物はそうはいきません。
日傘もささず、両の手に荷物を下げての外歩きは、やっぱりキケンを伴う様です。
今後は要注意。

私の住む福島県は、新型コロナウイルス感染急拡大に歯止めがかからず、医療関係者や県民に危機感が広がっています。
福島県内の新型コロナ患者受け入れ病床の使用率が2カ月ぶりに5割を超えた、と報じられています。
こんな時期に、熱中症に罹ったりすることは断じて避けなければなりません。
とはいっても、他人に頼んでも分からない物を買うためには、どうしても自分が出て行かなければならなくなります。
これが、数キロ離れたスーパーででもあるならタクシー、という事で済ませられますが、歩いて15分となりますと、タクシーを呼ぶのにもためらってしまうのです。

《新型コロナウイルスの感染者急増によって医療提供体制の逼迫は間近だとして、日本医師会や日本病院会など9団体が29日、緊急声明を出した。
声明は全国の感染者数が過去最多を更新したことに触れ、「今後の爆発的感染拡大を避けるための危機感の共有と対策が必須」と指摘。
全国を対象に緊急事態宣言を出すことを検討し、40~64歳のワクチン接種を推進するよう政府に求めている。》(毎日新聞 7/30)
と、報じられています。
連日、東京・全国、そして居住地も増え続ける感染者の数を見ますと、何だか見えない敵がジンワリと包囲してくるような怖さを覚えずにはいられません。
同声明は、
〈40~50代の中等症患者の増加で医療の逼迫が懸念されると指摘し、政府に十分で安定したワクチンの供給を要請。
国民には徹底的にテレワークを実施すること〉
などを求めています。

東京在住の長男は、まだワクチン接種には至っておりません。
気がかりなことです。
夕刻、涼しい風が窓から入って来ました。
あ 風が・・・
ふっと、7年前に天に召された井上洋治神父さまのことを思い出しました。

  『風がひらく』
   
   あ、
   風がひらく
     風がひらく

    青葉になり
     紅葉になる
   春雨になり
     秋雨になる
   あ、
   風がひらく
     風がひらく
    (井上洋治著作選集 別巻『井上洋治全詩集』より)


神父さまの葬儀ミサ・告別式は、「東京カテドラル聖マリア大聖堂」で行われました。
「春一番」の日で、強い、強い風の日でした。
「春一番」は、激しくとも春を連れてきます。
「コロナ風」。
強く激しく吹いていますが、何をもたらすのでしょうか。
          〈ゴマメのばーば〉
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減ってるの? 増えてるの?

2021-07-30 06:14:48 | 日記
全国的にも、東京都も、そして私の住む福島県も大幅な新規コロナ感染者の増加です。
△ 菅義偉首相は27日、記者団に東京オリンピックを中止しない理由として
  「人流は減っている」と述べました。
△ 西村康稔経済再生担当相は、東京都の感染拡大が止まらない理由につい
  て「7月に入って人出がかなり増えている。特に夜間の人流(人の流
  れ)が増えた」
と分析。
そして、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は28日、衆院内閣委員会の閉会中審査で、東京都の感染拡大について、「医療の逼迫が既に起き始めているという認識だ」と危機感を示しています。
また、「入院者数や重症者数が増えている。自宅療養している人が急増している」とも指摘しています。
「人流」は、減っているのですか。増えているのですか。
何とも整合性に欠けた答弁で、よく理解できません。
いずれにしても、何とも不穏な状況になってきました。

私の住む福島県でも、昨日の80人を上回る86人という過去2番目の新規感染者を出しています。
28日時点の入院者は259人で、病床使用率は52・2%となり、爆発的な感染拡大を示すステージ4の水準となりました。
私にとって恐ろしく思えるのは、コロナ患者を病院で収容できずに、「自宅療養者」が増えて、しっかりとした施療が受けられなくなることと、コロナ以外の一般の患者が従来通りの治療を継続できなくなってしまうことです。
それには、感染者数を減らさなければなりませんが、政府の対応は何とも心もとなく思えるばかりです。

台風8号の直接的影響は受けなかったのですが、「台風一過」からは程遠く、連日、大雨・雷・土砂災害等の警報が出され続けています。
こちらも、落ち着かない状況。

今日は、散歩へは出かけませんでした。
昨日が「土用の丑の日」だったことなど、すっかり忘れていました。
ウナギは私の好物ではありません。
でも、季節の行事に食するモノは、健康維持には、それなりの整合性があるわけですから、遅ればせながら買って来ようかと思っています。

ウナギのことからドジョウを連想。
所属労組の委員長で、「ドジョウ掬い」を面白おかしく踊ってくれたAさんが亡くなって何年になるのかしら、などと思い起こしたのは、江田五月さんの訃報を知ったからかもしれません。
お父上の江田三郎氏は白髪の美しい方でした。
あの人も、彼の人も逝く・・・。
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『ピンチをチャンスに』

2021-07-29 06:14:33 | 日記
台風8号の影響は居住地周辺では特にありませんでした。
早朝、カーテンを開けましたら雲も切れていて青空ものぞいていました。
5時。散歩へGo。
田んぼ道を歩いてきました。
雨は、あまり降らなかった様で農道は乾いていて、田んぼ周辺の用水の流れだけが、いつもより声高にコポコポと流れていました。
およそ3キロの歩行距離。
道端の草むらから、ツユクサや赤爪草、コヒルガオの花などを数本頂いてきて、小さな花瓶に挿しました。

数日前、思わぬアクシデントがありまして、心身が落ち着かない日々を過ごしていた私です。
昨晩、福島県の浜通り地区にある教会の、ネット配信による礼拝説教を伺うことができました。
東日本大震災の際、福島第一原発の事故により、放射能汚染のため強制避難地区にあった教会で牧会をなさっていた教会の牧師先生です。
『神さまの大いなる愛の内に生かされている私たちです。
恐れも、思い煩いも、理不尽さも、思わぬことへの遭遇も、そこは神さまの舞台です。
長いスパンの中で、神さまはピンチをチャンスにして下さいます。・・・・・・』

と、教えて下さいました。

私は、今から26年前、副鼻腔のガンの治療を受けました。
一昨年、肺腺ガン(放置すれば余命は1年半)との告知を受けました。
でも、今、こうして生きています。
生きているのではなく「生かされている」のです。
そのことに、改めて気付かされました。
そうだ、神さまに全てを委ねて、「生かされている時間」を生きなければ、と。
そして、今朝は元気に起きて散歩へ、となった次第です。

東京都の新型コロナウイルスの新規感染者は3177人となり、過去最多。
緊急事態宣言による人流抑制の効果も薄く、東京五輪開催に伴う感染対策の「緩み」も指摘される中、足元の東京では医療逼迫が懸念されているとのことです。
また、オリンピック競技会場では、
〈選手同士が抱き合ったり、マスクを完全に外して応援したりするなどの光景があちこちに見られる。
組織委は「厳しい注意喚起」をしていると説明するが、プレーブックにある参加資格の剥奪などの措置に踏み切る考えはない。〉
などとも伝えられています。
菅首相は、
『人流も減少し、心配はない』
と、オリンピックの継続には強気の姿勢。
都内では救急搬送の要請の際、医療機関への患者の受け入れに時間がかかるケースも増えているとか。

メタルを取得するアスリート達の喜ばしい顔がニュースで知らされます。
おめでとうございます。
選手村にクラスターなど発生することなく無事に閉会を迎えられることを祈るばかりです。
            〈ゴマメのばーば〉
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「広島生変図」のことなど。

2021-07-28 06:14:30 | 日記
「黒い雨訴訟、政府上告断念」
このこと自体は嬉しいことです。
それにしても、これまで「科学的知見」を口実にして被爆者に認定範囲を限定していた国の対応でしたが、この時期に至っての「政府上告断念」は、支持率低迷から脱却しようとの菅首相の政治的判断に思えてなりません。
利他(被曝者へ)ならぬ自利(政府・自民党へ)かも。
いずれにしても、
《被爆者援護法は、原爆による健康被害は「他の戦争被害とは異なる特殊の
 被害」と規定している。
 国が責任を持って被害の補償をすることは当然だ。
 広島に原爆が投下されて今年で76年となる。
 被爆者の平均年齢は84歳に近づいている。
 原告84人のうちすでに15人が亡くなっている。
 被害者に残された時間には限りがある。
 政府は、黒い雨に遭った人々すべてを救済するための幅広い仕組みを、速
 やかに作らなければならない。》(毎日新聞 7/27社説)
に、私は共感いたします。一日も早く黒い雨に遭った方たちを援護してください。

7年前の夏にアップしましたブログの一部を再掲いたします。
《・・・・・・画家の平山郁夫さんは、学徒勤労動員の作業中に、広島市陸軍兵器補給廠で被爆しました。
多くの学友を失い、自らも原爆の後遺症に苦しんだそうです。

平山画伯の作品に「広島生変図」という絵があります。
広島の街を焼き尽くす炎、罹災した街の様子、その惨状が平山郁夫という画家の心象と共に、燃え盛る強烈な赤い炎と共に描かれています。
画面上部に描かれている忿怒形の不動明王は、平山画伯の怒りと、悲劇を乗り越えようとする決意なのでしょうか。

私は平山郁夫さんの作品、特に仏教関連の絵が大好きです。
『仏教伝来』を画集で観た時、私は、今すぐに作品に会いたい気持に駆られ、所蔵する佐久市立近代美術館に電話をしました。
会って来ました。
安らぎと、「道」が感じられて、時の経つのを忘れたのは30年近く前のことです。

JR小海線「甲斐小泉」の駅前にある「平山郁夫シルクロード美術館」には、画伯のアトリエが再現されています。
その部屋にある机の引き出しの中に、幾つもの、幾つもの形の小鳥のパーツが入っていました。
『仏教伝来』
『入涅槃幻想』
『出現』
その他の作品にも、この「小鳥」達が舞っているのです。
作品の中に登場する小鳥たちは、安らぎを希求するシンボルなのかもしれません。
広島で被ばくし、多くの学友を亡くし、ご自分は原爆症に苦しみはしたものの、生きることができた・・・・・・。
平山郁夫さんは、逝ってしまった者たちを小鳥の様に羽ばたかせたかったのでしょう、きっと。・・・・・・》

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『・・・静けさを集める。』

2021-07-27 06:12:27 | 日記
台風の影響で明日の午後から雨になるらしいので洗濯をしました。
朝干せば、昼近くにはカラッと乾きます。
夏の嬉しいことと言えば、この洗濯物のカラッと感です。
郡山市美術館で開かれている『無言館展』へ行きたいのですが、ためらっている私です。
気温が高く猛暑続きなので、バスを乗り継いで行くのもちょっと億劫。
ということもありますが、居住地で連日増え続けているコロナ感染者のことも、ためらう要因です。
福島県内では25日、新たに52人に新型コロナウイルスの感染が確認され、そのうち26人が私の住む市内での発生件数です。
単純に東京都の人口に比して計算すれば、1000人を超す数値になります。
福島県の新規感染者数が1日あたり50人を超えるのは、5月14日以来、およそ2か月ぶりで、入院患者は175人、病床使用率は35.3%。
《感染が拡大する郡山市については、26日から飲食店への時短要請など集中対策を実施する。》
こととなりました。
県内でもデルタ株の猛威が強まっているとのこと。
そんなわけで、あまり出歩かない方がいいかも・・・と、自主規制してしまっているのです。

オリンピックは、金メタル獲得が続いている様です。
でも、NHKの定刻のニュースまで、殆どがオリンピック色では少々食傷気味に陥ります。
そんなわけで、今日も「詩」などを味わっていました。

  『空の下』
               長田 弘
   黙る。そして、静けさを集める。
   こころの籠を、静けさで一杯にする。
   そうやって、時間をきれいにする。
   独りでいることができなくてはできない。
   静けさのなかには、ひとの
   語ることのできない意味がある。
   言葉をもたないものらが語る言葉がある。
   独りでいることができなくてはいけない。
   草の実が語る。樫の木の幹が語る。
   曲がってゆく小道が語る。
   真昼の影が語る。ジョウビタキが語る。
   独りでいることができなくてはいけない。
   時間の速度をゆっくりにするのだ。
   考えるとは、ゆっくりした時間を
   いま、ここにつくりだすということだ。
   独りでいることができなくてはできない。
   空の青さが語る。賢いクモが語る。
   記憶が語る。懐かしい死者たちが語る。
   何物もけっして無くなってしまわない。
   独りでいることができなくてはいけない。
   この世はうつくしいと言えないかもしれない。
   幼いときは、しかしわからなかった。
   この世には、独りでいることができて、
   初めてできることがある。ひとは
   祈ることができるのだ。
             (長田 弘『全詩集』から)

   今日、私は、「独り」です。
   でも心は、あれやこれやと揺れ動いて静かではありません。
   〈時間の速度をゆっくり〉にしたいのに。

   日没の頃、散歩へ出ました。
   西山にお日様が沈んだら、急に辺りに夕闇が広がり始めて、
   田んぼの稲が、ザワザワ言い始めて、
   急に、子どもの様に怖くなって、
   急ぎ足で帰って来ました。
              〈ゴマメのばーば〉
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