ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

望郷の心情に広がる祖国の象徴たる日本海。

2021-07-01 06:20:27 | 日記
私の居住している市は、コロナ感染者数が県内ダントツであることを昨日のブログにアップしました。
日々の感染者数に一喜一憂しているわけではありません。
でも、他の市町村に比してダントツに高い、ということですと不安感が増殖されます。
昨日は、たった1名の感染者数でしたので、えっ!と驚いたことも併せて記しました。
ところが本日の発表は県内、14人の感染者数の内、なんと当市では9人の感染者数に上っています。
ナニコレ!って感じです。
どうして、これほど多くなるのか、県や市としても状勢を分析して何らかの対応策を講じなければならないのでは・・・と、一市民として案じているところです。

今日は、青空も時折広がり、涼しい風もあって過ごしやすい日でした。
それでも、散歩へは出ずに録画して置いたテレビ番組の幾つかを観て過ごしました。
そのうちの一つです。

〈1995年放送 再〉
NHKスペシャル「立花隆のシベリア鎮魂歌~抑留画家・香月康男~」
《山口県長門市(旧三隅町)出身の画家・香月泰男は、太平洋戦争の従軍から敗戦、シベリア抑留に至る4年間の過酷な体験を、62歳で亡くなるまで描き続けました。
立花さんは1969年に香月さんの話を聞き書きし、『私のシベリア』という一冊の本にまとめています。
番組では、自ら極寒のシベリアに渡った立花さんが、戦争と抑留という時代に翻弄された画家の足跡を追いました。》(NHK番組紹介から)

立花隆氏は私の好きなジャーナリストの一人ですし、香月康男の絵も何度か観ていますが忘れることのできない作品群ですので、番組をじっくり見せて頂きました。
私も立花氏と共に厳寒のシベリアの収容所跡や墓地を歩いている様な気持ちで、見詰めたのです。
香月康男のシベリアシリーズの内の『ナホトカ』
改めて見・観・視・診させて頂きました。
日本海を臨むナホトカの海近く、収容所で死んだ数多くの日本兵の顔が沢山描かれている絵に胸が痛む思いでした。
望郷・無念・空虚・・・
コトバでは言い表されません。
ナホトカの収容所から見える日本海は、ほんの僅かですが、絵は青く広く描かれています。
それは死に行く日本兵たちの望郷の心情に広がる祖国の象徴たる日本海だったのでしょう。
私も、涙が・・・・・・
『戦争は、繰り返してはならない』
『災害は二度と起こさせてはならい』
人は、反省と後悔の念を込めて、幾たびも、そう言い聞かせて来ましたが、悲しいことに記憶と言うものは薄れていくものです。
そうしなければ、生きていけないという現実もあることは確かですが。

まだ、コロナ禍は去らないけれど、私たちは、ここから何を「学び」、何を「伝え」ていくのだろう。
そんなことを暮れなずむ空を眺めながら考えていた6月最後の日でした。
           〈ゴマメのばーば〉
コメント
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