ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

迷いながら、

2021-07-25 06:18:36 | 日記
毎日楽しんで観ているNHK連続テレビ小説『おかえり モネ』。
気象予報士になるため上京したモネに、ついつい思い入れが過ぎて、テレビを観ながら、
「モネ がんばって!」
などと、口にしたりしてしまう私です。
気象に関する事には、けっこう興味を持っていますので、テレビを観た後、自分も予報士になった目つきで空を眺めたりしてしまいます。
西の山並みは見えません。
雲は厚くはありません。
無風状態。
〈降っても たいしたことは無い〉
が、私の予報です。

子どもの頃、遠足の前日の夕方、
“あーした天気になーれ”
などと、下駄の片方を抛りなげて、天気占いをしたものです。
暑い夏の日の午後、明治27生まれの父は、空模様を眺めて、こんな言葉をよくクチにしていました。
『亥(い)※の方角の入道雲なんて 怖かぁねぇや。女の腕まくりと おんなし(同じ)よ。』
『庭に、ついでに道にも、水、撒いちゃいな。』 
                (※亥(い)・・・北北西微西)
キャリアの女性などが聞いたら、お叱りを受けそうな表現ですが、そうした父のコトバが懐かしく思い出されるのです。

スポーツにはあまり関心のない私です。
でも、テレビをつけると、どの局もオリンピックに係わる内容ばかり。
目の具合を慮って、根を詰めた読書は避けていますし、散歩をするには暑すぎます。
となりますと、やっぱり好きな詩人の詩集などを手繰ることに。

   『あいたくて』
             くどうなおこ
    だれかに あいたくて
    なにかに あいたくて
    生まれてきた――
    そんな気がするのだけれど

    それが だれなのか なになのか
    あえるのは いつなのか――

    おつかいの とちゅうで
    迷ってしまった子どもみたい
    とほうに くれている

    それでも 手のなかに
    みえないことづけを
    にぎりしめているような気がするから
    それを手わたさなくちゃ
    だから

    あいたくて
         (『くどうなおこ詩集』童話屋刊より)


私も、《みえないことづけを にぎりしめているような気が》しています。
迷いながら。
コメント
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