ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

10年前を思い出してしまい・・・

2021-02-28 06:25:53 | 日記
昨夜地震がありました。
2時前後に2回の揺れを感じて目が覚めてしまい、その後何となく落ち着かず朝までよく眠れませんでした。
東日本大震災の際にメルトダウンを起こした福島第一原発、今回(13日発生)の地震の際に起きた損傷が次々と遅れて発表されますので、ニュースを見ますと10年前を思い出してしまい気持ちが落ち着かなくなってしまうのです。

うつらうつらしていたせいか、今朝は、いつもより元気がありませんでした。
気温も低いので散歩も取り止め。
録画して置いた番組の幾つかを観て午前中を過ごしました。
  NHK 2月の「100分de名著」
    フランツ・ファノン『黒い皮膚・白い仮面』
    講師は小野正嗣氏

 《人種差別がなぜ生じるのか、そして差別を受ける側がその差別構造を内面化してしまうのは
  なぜかを考究する「黒い皮膚・白い仮面」。
  この著作の成立には、ファノン自身の出自が深く関係している。
  仏領マルチニーク島で生まれたファノンは、フランス人に同化すべく第二次大戦中は白人た
  ちとともに前線で闘う。
  にもかかわらず、白人たちの差別はやまない。・・・・・・》
                           (NHK 番組解説欄より)

第4回(2/22放送)。
「おお、私の身体よ、いつまでも私を、問い続ける人間たらしめよ!」
これが「黒い皮膚・白い仮面」を締めくくる言葉でした。
ファノンは、人種差別の問題を突き詰めていく中で、「人間を閉じ込めるものから人間を解き放つこと」という普遍的な問題に到達したのです。
得るところの多かった番組でした。
テキストにも記してあります様に、「私」の内に潜む差別の構造をあぶり出された感じがします。
〈いつまでも私を、問い続ける人間たらしめよ!〉
私も、かくありたいと。

26日に、誕生日を迎えた私です。
いつもなら、近所に住む長女が、季節の美味しい和菓子と、アマゾンでの「図書ギフト」をプレゼントしてくれるはずです。
今年は、来ませんでした。
何かと忙しくて忘れたのであろうと思いましたが、プレゼントのお菓子が届けられたら、おいしいお茶を頂こうと心待ちにしていただけに、何やら気が抜けた感じに・・・

そして、ハイ、本日届きました。
「ゴメン 忘れてたの」
の言葉と一緒に。
途端に元気を取り戻した私は、お菓子と一緒に、おいしいお茶を頂きました。
ビタミン剤の服用以上の元気回復。

午後になって、甥から、甥の長男の大学受験合格の知らせが入りました。
こちらもいいニュースでした。

          
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『この川のほとりに』

2021-02-27 06:17:25 | 日記
誕生日でしたので、ゆっくり散歩を楽しみながら来し方を振り返る、・・・そんな風に過ごしたいと思っていたのですが、風も冷たく日差しもありませんでしたので、家に閉じこもっていました。
予報ではお日様マークが出ていたものですから、その気になっていましたのに。
それに、職場で長い事お世話になった先輩の名前を、新聞の訃報欄で見つけてしまったのです。
そんなわけで、洗濯無し、食事の支度のみ、そんな一日をボーっと過ごしました。

このところ、コロナの新規感染者数が少なくなってきていましたので、何となく明るい兆しを感じていたのですが、ここに来て、医療機関や介護施設でのクラスターが複数発生しています。
河野行政改革担当相は、今日の記者会見で、
 《新型コロナウイルスワクチンを巡り、高齢者3600万人が2回接種できる量について、全国の
  自治体への配送を6月中に完了できる》
と明らかにしましたが、本当にそうなるものかどうか不安は禁じ得ません。
国のワクチン対策に関しては少なからず不満を抱いている私です。

    『この川のほとりに』
                    晴佐久昌英
     いつかやさしさをなくし
     とげとげしく人を傷つけ
     心がうすよごれてしまう日が来たら
     また あの坂をおりて
     この川のほとりにおいでよ
     みんなではしゃぎながら
     はだしになって川をわたろう
     つめたいのにあたたかい水が
     よごれたところを
     やさしく洗ってくれるから
     ………………………………
     ……………中略…………………
     ………………………………
     いつか 大切な人と別れ
     どこにも行くあてがなく
     悲しみで真っ暗になってしまう日が来たら
     また あの電車に揺られて
     この川のほとりにおいでよ
     みんなで夜更けまで飲んで笑いころげて
     ころげたまましみじみと眠ろう
     やすらかな川のせせらぎが
     夜があけるまでずっと
     子守歌をうたってくれるから

     いつか 年をとり
     夢を忘れ
     胸のときめきをなくしてしまう日が来たら
     また 仲間に会うために
     この川のほとりにおいでよ
     みんなで愉快ないかだを組んで
     好き勝手なものを積み込んで旅に出よう
     いのちの源から流れてきたこの川が
     あの海へ
     みんなの夢の大海原へ運んでくれるから
               (晴佐久昌英 詩集「だいじょうぶだよ」から)


心に元気がなくなった時、私は晴佐久昌英神父さまの詩を紐解くことが多いのです。
そして、気が付くのです。
元気のない時は、『いのちの源から流れてきた川のほとり』に、いま、わたしが佇んで
いることに。
「あーした 天気になーれ」
夕暮れ、そう、口にしました。

夜、長男から「誕生日だね」の電話がありました。
18歳で、進学のために上京してから、欠かすことなく誕生日には電話をくれます。
くだらないお喋りですが、嬉しいプレゼントです。
ひ孫のUちゃんからも、「お誕生日おめでとう」の電話と、「ひな祭りの歌」のプレゼントが来ました。
すっかり、ご機嫌になった単純・単細胞の84歳の誕生日でした。
                          〈ゴマメのばーば〉
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フウテンバアサンと発します。

2021-02-26 06:15:09 | 日記
本日、84歳を迎えました。
父より13年、母より25年以上の長生きをしています。
寅さんの口上をお借りすれば、
 『大したもんだよカエルのしょんべん。見上げたもんだよ屋根屋のふんどし。』
です。
 《わたくし 生まれも育ちも みちのく郡山
  出歩き好きな 人呼んで フウテンバアサンと発します
  「生かされている」との思いを 今 生きています
  コロナで 出かけることもなくなり 散歩を続けているせいか 84歳にしては脚力がつき
  ました
  転んでも ただでは起きない!!
  これがモットーの ばーばです
  あと しばらくは お付き合いの程を お願いたてまつります》

一昨年の秋に初期の肺腺ガンの診断を受けました。
自覚症状がありませんので、医師の奨める治療を断るという我儘な生き方を選んでいます。
医学的治療を否定しているわけではありません。
ただ、〈治療における副作用のリスク〉と、〈ガン細胞共々加齢に由る身体の劣化〉、とを天秤にかけた場合に、後者の〈ガン細胞共々加齢に由る身体の劣化〉を生きる選択をしただけ。
でも、そうした私の我儘に担当の医師は付き合って下さっています。
ありがたいことだと感謝しております。
「余命は、1年6ヵ月」との説明を受けていましたが、ほぼ、その期間はクリアしています。
今のところ、特段の自覚症状はありません。
ガンとの因果関係は無いと思いますが、白内障の進行により本が読みにくくなってきたこと、記憶力が劣化したことを除けば、まずまずの暮らし方をしています。
連れ合いとのクチ喧嘩は、相も変わらず百戦百勝を保持。

コロナワクチンの高齢者への接種は4月末からということですから、5月頃になるのでしょうか。
それより、ワクチンは入って来るのでしょうか。
どうなることやら、わかりません。
でも、このコロナ禍の中で、私が得たものを整理する必要はありそうです。

徐行運転しなければならない区間はありますが、先だっての福島沖地震で不通となっていた東北新幹線、全線で運転が再開されました。
受験・就職、三月は移動が多い季節です。
運転再開は嬉しいニュースです。

足利市の山火事は発生から5日目を迎えました。火の勢いは衰えません。
鎮火まで、さらに2週間程度かかるとか、一刻も早い鎮火を祈るばかりです。
                   〈ゴマメのばーば〉
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「矜持」も後ずさりしてしまうのでしょう。

2021-02-25 06:23:13 | 日記
今日も風がやや強く寒い一日でした。
雪も飛び交っています。
軽い花粉症もありますので今日も散歩はお休みにしました。
そうしますと時間の余裕ができますのでコーヒーをゆっくり淹れて頂く、ということに。
それは、いい時間ではあるのですが、甘いものの好きな私はついつい菓子類を食べ過ぎる、という弊害ももたらします。
「ほどほどに」
これが、なかなかできないのが人間なのかもしれません。
いやいや、そんなことを言っては失礼になるかもしれません。
健康に関しても、日々の暮らしの在り方においても、しっかり自制なさっている方はたくさんありますから。

コーヒーを飲みながら「矜持」というコトバなどを思い浮かべました。
私が学童の頃(昭和18年あたり)、学校に「礼法室」と言う畳敷きの部屋がありました。
そこの長押に『矜持』という文字の掛け軸がかかっていたのです。
学校へ入学した私は、どんな教室があるものかと休み時間に、校内のあちこちの教室らしきものを覗き歩きました。
「衛生室」は、入口の側に人体の模型像(半身は皮膚の下の血管や脳などが見られる)や、人体の骸骨像なども並べてあって、臆病な私は何かしら怖さを覚えてしまい、入口の戸を少しだけ開いて覗き見をしたものです。
礼法室の掛け軸の『矜持』と言う文字は、読めませんし、もちろん意味もわかりません。
そこで、帳面(ノートなどとは言いません)に読めないままに文字らしきものを写してきて、担任のS先生に訊ねてみました。
「あれはね・・・」
と先生は笑顔で『矜持』の意味を笑顔で教えてくださいました。
私には理解できませんでしたが、「いい子ね」そう言いながら頭を撫でて下さったS先生の優しさだけを今でも記憶しています。

 《総務省幹部らが放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男らの接待を受けていた
  問題で、幹部ら計13人が延べ39回会食していたことが明らかになった。
  同省が内部調査結果を公表した。
  既に認めていた4人に加え、放送行政の担当局を中心に課長ら8人が会食していた。
  このほか、同省総務審議官を務めていた山田真貴子内閣広報官も参加していた。》
                         (毎日新聞 2021/2/23)
と報じられています。
国家公務員倫理規程は、利害関係者から接待を受けたり、金品を受けたりする行為を禁じています。
そうしたことは知らない筈ではない方々の筈。
でも、人間は悲しい存在です。
自身の栄達・忖度の前には、「矜持」も後ずさりしてしまうのでしょう。
下級公務員の端くれだった私には、「栄達」の道も忖度すべき「お偉い人」なども戴いていませんでしたから、そうした葛藤などしたくともできませんでしたが。
能力があればあったで、悩みもまた増えるものかと。

 《「矜持」の意味は「自分の能力を信じて抱く誇り」「自尊心がある」「自負」「プライド」
  です。
  しかし本来は、その上で「自分を抑制する」「自分をおさえつつしむ」という意味が含まれ
  ている》
とか。
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「水素爆発」など起こしてしまうことなど二度と再びあってはいけません。

2021-02-24 06:22:15 | 日記
昨日とは一転。強風が朝から吹き荒れ、雲は乱れ飛び、雪も飛び交っていました。
昨日は散歩へ出て、オオイヌノフグリの可愛い小さな花たちにも、
「こんにちは」
「春ですねぇ」
と、言葉を掛けたりしたのですが。
そんなわけで家の中に終日こもっていました。
「籠り人」
とはいっても、行者の様に修行をしていたわけではなく、昼には味ご飯を炊いて沢山食べたり、コーヒーをゆっくり頂いたりしてはいました。

先日の地震の大揺れ、さほどの被害はなかった我が家です。
でも、今朝気がついたのですが、屋内に引きこむ電線がたるんで下に湾曲して垂れ下がっているのを発見しました。
電線を止めて置く部分の留め金が取れてしまったようです。
早速、電力会社に電話をして来てもらいましたが、〈急な危険は無いので、後日、訪問して修理します〉とのこと。
この手の被害は沢山あった様で、修理作業もなかなか間に合わない様でした。
差し当っての被害が無ければ一安心、ホッとしました。

気にかかるというより不安なのは10年前に事故を起こした福島第一原発です。
地震の直後には『異常は発見されません。外部の放射線量にも変化なし』との発表でしたが、ここに来て、いろいろ不都合な事象も起きていたことが分かりました。

 ★ 東京電力は22日、福島第一原発3号機の原子炉建屋に昨年設置した地震計2基が故障し
  ていたにもかかわらず、速やかに修理などの対応をせず放置していたため、今月13日に発
  生した地震の揺れのデータが記録できていなかったと明らかにした。
  22日に開かれた原子力規制委員会で、委員らの質問に答えたが、地震から一週間以上、東
  電は、記者会見などで故障の事実を一切説明していなかった。

 ★ 東電は、22日、福島第一原発1号機の原子炉格納容器の圧力が低下し、周囲の気圧と同
  程度になったと発表した。
  13日の地震の影響とみられる。外部への放射性物質漏れはないとしている。
  東電は水素爆発防止のため、1~3号機の格納容器に窒素を入れ続けている。
  1号機で21日午後6時ごろに圧力の低下を確認し、22日午前9時ごろ、周囲の気圧と同
  程度となり低下が止まった。
  地震後に格納容器の水位低下も確認されており、これまで水でふさがれていた格納容器の破
  損部分が露出し、気体が漏れているとみている。
  3号機格納容器でも水が下がっているため、東電は同様に圧力低下が起こりうるとみて監視
  を続けている。(福島民報 2021/2/23)

と、報じられています。

故意に隠した(?)という事ではないでしょうが、やっぱり不安を覚えます。
「復興」「復興」の掛け声は高くとも、原発の事故処理には「気の弛み」が感じられてなりません。
10年と言う歳月は、放射線の怖さも意識から排除させてしまうのでしょうか。
東電の在り方にも不信を覚えますが、私たちの監視力を劣化させてしまってはなりません。
単なる不注意から恐ろしい「水素爆発」など起こしてしまうことなど二度と再びあってはいけませんから。
                〈ゴマメのばーば〉
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