ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

《誰のだろうと、人生は片道。》

2021-06-30 06:21:37 | 日記
近くに住む長女は、昨日一回目のワクチン接種を受けることができました。
児童と接する仕事をしていますので、職域絡みの枠内で受けられた模様です。
〈7月半ば頃かな・・・〉
と言ってましたので、早く受けられたことは嬉しい限りです。
今のところ、腕がだるくて痛い、とのことでしたが職場へ出勤しましたので、副反応は軽かった模様です。
孫たちは医療関係の仕事についていますので、既に2回接種済み。
身近に住む家族内で、まだ受けていないのは長女の夫一人になりました。
こちらも早く受けられることを願っています。

居住している市は、県内の市町村ではコロナ感染者数がダントツです。
面白からぬ状況ですが、今日の発生件数は1人。
思わず えっ!と。
これで落ち着くことにはならないでしょうが、感染者の数が多いよりは少ない方が気分的にホッとします。

夕方近くには降りやみましたが一日中雨模様で気温も20度程度しかありませんでした。
半袖のブラウスでは薄ら寒さを覚える一日。
散歩もできず、録画して置いたテレビ番組の幾つかを観ましたが、何だか、メリハリのない一日を過ごしました。
でも、痛いところが無くて、食べるものが有って、差し迫った心配事がないのなら、それは平凡という非凡な一日なのでしょう。
巷には「人権」という言葉が溢れています。
コロナ禍で仕事を失った人、病が悪化してしまった人、自死を選んだ若者・・・
今日も、長田弘の詩を紐解いていた私です。

   『人の権利』
            長田 弘
   木立の上に、
   空があればいい。
   大きな川の上に、
   風の影があればいい。
   花と鳥と、光射す時間、
   そして、おいしい水があれば。
   僅かなもの、ささやかなものだ、
   人の生きる権利というものは。
   朝、お早うという権利。
   食卓で、いただきますという権利。
   日の暮れ、さよならまたねという権利。
   幸福とは、単純な真実だ。
   必要最小限プラス1。
   人の権利はそれに尽きるかもしれない。
   誰のだろうと、人生は片道。
   行き行きて、帰り着くまで。
    (詩集『奇跡』 ―ミラクルー 長田弘 みすず書房刊 より)

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『南無 アッバ』と。

2021-06-29 06:20:20 | 日記
雲も広がったりはしましたが、カラリとしたいい天気。
まだ、しまわずに置いたホットカーペットとカバーを天日に干しました。
「ごくろうさん また秋にね」と、声をかけて。
陽に当てて、風を通し、パタパタパタと叩いて、秋までお休みなさい。
私は、人だけではなく、木や草にとどまらず周辺の事物にも声をかける、という習性があります。
朝、ブログをアップするためにパソコンを開く時も、
「おはよう きょうもよろしく」
と、声掛けします。
そうすると、スイスイと作動してくれる様な気がするのです。
でも、〈なにやってんだか〉と、人間なら小言を言ったりイライラさせられたりすることもしばしです。当然ですが。
ベランダで洗濯物を干しながら、ベランダ近くまで枝葉を伸ばしている柿のつややかな葉っぱに、「おはよう いい天気ね」などと声をかけますと、近頃とみに耳が遠くなって来た連れ合いが、自分に話しかけられたのかと思って返事をしたりします。
「うん なーに?」
「なんでもない 柿の葉っぱに声かけただけ」
「KA KI? なーに」
と、出て来たりして会話はもつれがちに。

独り言を言うのは幼い頃からでした。
母が、〈この子は、何か一人でブツブツ呟いているから よくわからない〉と、よく姉や兄に言っていました。
今も、散歩で田んぼ道を歩きながら、誰とも会わないことをいいことに、マスクも外して、風や雲、ペンペン草、用水を流れる水などにも声をかけています。
そんな時は、私が自然と仲間の様な一体感を味わえてすごく安心感に包まれるのです。
そうした時、日本の風土の中にキリスト教を根付かせたいと仰っていた井上洋治神父さまから教えて頂いた祈りが心身からこぼれ出すのです。
   
   アッバ アッバ
   南無 アッバ
   イエスさまに つきそわれ
   生きとし生けるものと 手をにぎり
   おみ風さまに つつまれて
   アッバ アッバ
   南無 アッバ


   ※ アッバ  アラム語で、「父」の意味。
          幼児の神さまへの呼びかけ“お父ちゃん”の意。
   ※ 南無   仏・菩薩に向かって、心からの帰依を表す語。
          「おまかせします」と。
   ※ おみ風さま  聖霊・プネウマ
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私にとっては「目から鱗」の思い

2021-06-28 06:37:29 | 日記
《ウイルスは進化の推進力として働いていた側面はあるものの、一般には病気の原因と見なされるだけであった。
ところが、ウイルスが人間の命を支えている可能性が明らかにされつつある。
そのひとつはヒト内在性レトロウイルスと呼ばれるウイルスで、これが妊娠中の母親の胎内で胎児を保護する重要な役割を担っていると考えられているのである。
胎児は父親と母親の遺伝形質を受け継いでおり、父親由来の組織成分は母親にとっては異物であるため、胎児はいわば父親の臓器を移植した様な状態である。
そのため胎児は本来ならば母親の免疫反応で拒絶されてしまうはずである。
この拒絶反応から胎児を守っているのは・合胞体栄養細胞が形作っている一層の胎盤をとりまく膜である。
これにより、拒絶反応の担い手である母親のリンパ球は胎児の血管に入るのを阻止されている。一方で胎児の発育に必要な栄養分や酸素はこの膜を通過することができる。
合胞体栄養細胞は胎児の栄養細胞どうしが融合して作られるものであるが、妊娠した際にどのようなメカニズムで作られるかは、長い間、謎であった。
その融合を引き起こしているのが、ヒト内在性レトロウイルスのエンベロープにあるシンシチンと呼ばれる蛋白質であるという証拠が2000年に発表された。
ヒト内在性レトロウイルスは2500万年くらい前に霊長類の染色体に組み込まれたと考えられているウイルスで、ふだんは冬眠状態で親から子に受け継がれてきている。
・・・・・・中略・・・・・・
病原体としてのウイルスは、ウイルスの姿のごく一部であって、我々の命を支える生命体としての姿がこれから明らかにされていくであろう。
     (P 123~124)》

上記は、目の不調を覚えながら読んでしまった本『新版 ウイルスと人間』(山内一也著)からの一節です。
私にとっては「目から鱗」の思いで読み終えました。
元より「学歴なし・学力もなし」の私ですから知らないことは数知れません。
でも、それだけに新しいモノに出会った時の感動と言うか、嬉しさはひとしお、と言うところなので、ついつい載せさていただきました。
「コロナ禍」
世界中の人間を病魔として襲って来る「ウイルス」には禍々しさしか覚えなかった私です。
現象から言えば、そうあっても仕方がないのかもしれませんが、ウイルスとは、こんなものなのかと驚いています。
〈ウイルスさん すごい!〉
こんなことが言えるのは、今、自分が、そして家族がワクチン接種を受け、あるいは近々中に受ける、という状況下における気持ちの余裕のなせる業かもしれません。
〈人間の(私の)知による感動なんてその程度かも・・・〉

日曜日でしたので先週に倣って一人での家庭礼拝をいたしました。
礼拝に選択されている讃美歌の一節が、今の私に沁みわたりました。
  
  『讃美歌21 531番 3節』
    こころみの 世にありて
    罪の力、死のやみ
    とり囲みて、迫れど
    なお主こそ、わが望み。

    
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私自身が「アングラ」的?

2021-06-27 06:23:39 | 日記
朝から目が不調で目薬などさしていました。
このところ、読書は控えていたのです。
とは言っても、全く書籍のページを開かないというわけではありません。
以前の様に細字の文庫本を一晩で読む、ということはしない(できない)ということです。
油断がありました。
コロナ騒動が起きて以来、〈病院へかからなければならない様な状況にならないために、生活する中で様々なセーブを課していた私です。
△ 目が疲れることは控える。
△ 食べ過ぎない。
△ 庭仕事なども足腰のことを考えてやらない。
等々、とにかく「病」とまでは行かなくとも日々の生活に支障が出て、お医者へかかる様な状態には身を置くまい・・・そんなセーブの日々が続いていたのです。
ワクチンの二回接種も無事済み、100%ではなくとも、一先ずは安心という気の弛みが出てしまいました。
白内障の事もありますが、まあ、「具合が悪くなったら、お医者に行ける」そんな気の弛みが、ついつい夜更かしの読書となりました。
という自業自得のせいで朝から目が不調です。
でも、こうしてパソコンで文字を叩いているその時は、目が不調を訴えないのが曲者です。
読書然り。
終了してからドッと襲って来るという意地悪さ。

蒸し暑く、今日も雷や大雨注意報が出ていますので散歩は控えました。
少し念入りにトイレの掃除もしました。
ラインでひ孫のUちゃん達とも、おしゃべりしました。
今までは、ただ顔を見せてはニコニコしていた下のひ孫のTちゃんが、
「ジィージ」「バァーバ」
と、初めて呼んでくれました。
呼びかけに応える「ジィージ」&「バァーバ」の様子と言えば、
「ハイハイ いい子だね かわいいね」
まるっきりバカそのもの。
真正バカ。
他人が見聞きしたら痴呆が疑われること必至。
でも、楽しいひと時でした。

アングラ演劇で活躍した李麗仙さんが亡くなりました。
唐十郎さんの「状況劇場」などには何べんも足を運んだ私です。
私は、職制の肩書など一つも持たない公務員の端くれでしたが、私自身も「アングラ」的だったかも。
平事務員をいいことに、朝、出勤するために家を出たものの演劇が急に見たくなって、電話で有給休暇の請求をし、そのまま最寄りのJRへ直行。
東京へ出て観劇に及ぶこともしばしばでした。
あの時代、仕事のすべてがオフ作業でしたから、当日の休暇請求なども容易に受理されたものでした。
懐かしく思い出されます。

でも、あの人も逝き、彼の人も逝き、さびしいなー。
                〈ゴマメのばーば〉
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接種終了。運が良かったのかも。

2021-06-26 06:14:50 | 日記
オリパラ開催の理念は「復興五輪」。
実感できないままに、「新型コロナウイルスに打ち勝った証し」となり、東京五輪開幕まで1カ月を切りました。
新型コロナの世界的大流行下で迎える五輪です。
「異例の五輪」・「賭けの五輪」とでも命名しましょうか。

気になる不安要素のニュースが連日報じられています。
△新型コロナウイルスのワクチン接種が急拡大する中、国から自治体向けのワクチンも供給が 追い付かない事態に陥っている。
△供給不足は主に都道府県が設置する大規模接種センターで使用されるモデルナ社製のみならず、市区町村での米ファイザー社製にも及んでいる。
△新型コロナウイルスワクチンの職域接種について、政府は25日午後5時で申請受け付けを一時停止する。
申請を済ませていても、いつ接種を実施できるか分からなくなるケースが出ており、企業や大学などに困惑が広がった。
申請件数の急増に供給が追い付かなくなったためで、再開のめどは立っていない。
自治体の接種でも供給の遅れが生じつつある。
      (毎日新聞6/25 から抜粋)


東京在住の甥が高齢者の私たち夫婦への心遣いで、ワクチンの接種を受けたかどうか、副反応の有無等について電話をくれました。
ありがたくて、嬉しい思いでした。
その際、甥が語っていたところによりますと、職域接種の申し込みをしたのだが、進捗状況が分からないので、近隣の医療機関への申し込みに換えたが、7月半ば過ぎに一回目の接種となるらしい、とボヤいていました。
政府の対応策には、イライラさせられるばかりです。

とは言うものの、私ども夫婦は、お陰様で二回の接種を済ませることができました。
本当は、かかりつけの医療機関での接種を望んでいたのですが、なかなか予約の電話が繋がらない等のこともあって、市が行う集団接種に切り替えたことが結果として比較的早い時期に受けられたという結果になりました。
政府発表によれば、23日の時点で、
☆ 1回目の接種を終えたのは、全体の約51.1%
☆ 2回目の接種を終えたのは、全体の17.5%
とのことです。
もの言いしたいことは多々ありますが、早期に終了させて頂けたことには感謝いたしたいと思います。
運が良かったのかも。
希望する国民のすべてがワクチン接種を早急に受けられることを強く望んでいます。
          〈ゴマメのばーば〉
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