ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

《できるだけ早く治療するってことですよ。》

2020-02-29 06:22:37 | 日記
 もう少し青空の面積が広かったら、この時期閉鎖されていますが、郊外の公園へ歩い
 て行ってみようかしら、と考えていました。
 でも、時間の推移と共に雲が広がって来ましたので、やめました。
 買い物も特になく、ただ家の中に閉じこもっていますと、足腰が弱ってしまいそうで
 す。
 これといった目的もなくブラブラするのが大好きな私です。
 明日は、気温も高くなりそうだから出かけたいな、と。

 昨夕、安倍首相から、
  『全国全ての小学校、中学校、高校、特別支援学校に対し、3月2日から春休みまで
   臨時休校とするよう要請する』
 との表明がありました。
 私の住む自治体も、この要請を受けての具体的な取り組みが示されました。
 学校関係をはじめ関係機関の方々は、大変な状況に置かされていることでしょう。
 何といっても三学期です。
 通常の年であっても、学校は年間で最も煩瑣を極める時期のはずですから。
 ほんとうに、ご苦労さまなことです。
 この臨時休校が、良い効果をもたらしてくれることを願うばかりです。

 政府の発した「臨時休校の要請」については、当然とする見方も、また、「内閣総理
 大臣による地方自治への不当な介入」と、批判する地方の首長さんもいる様です。
 個々人への影響に関して言えば、一斉休校による共働き世帯などへの影響は、とても
 大きく重たいものであるでしょう。
 かつて私自身が共稼ぎで子どもを育てていた頃を思い出しても、「休みを取る」とい
 う事がどんなに大変なことであるかを身に染みて記憶しています。
 政府判断による、この「臨時休校の要請」の効果については、私にはよく分かりませ
 ん。
 こうした要請を発出することによって、医療関係従事者が、我が子の面倒をみるため
 に休業することによって、医療機関が診療不能に陥ってしまうという危険性なども十
 分に有りと考えなければなりません。

 「非常事態」
 こんなコトバが、そこここで聞かれます。
 「国難」とも。
 とにかく、私個人としては、様々なニュースをしっかり受け止めながら行動したいと
 思っています。
 とは言っても、せいぜい「人混みへの外出を控える」くらいが、私にできる事柄でし
 かありませんが。

 こうした状況下で、「ペスト」(カミュ著)が売れているとか。
 私もまた、この本の中で医師のリウーの言ったコトバを思い返しています。
  『人間は、同時に治療したり、わかったりはできないんですからね。
   それなら、できるだけ早く治療するってことですよ。
   この方が急を要することです。』と。
            (「ペスト」カミュ著 宮崎嶺雄 訳 より)
 「非常事態」とは、こんなことかもしれません。
                        〈ゴマメのばーば〉
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83歳の誕生日を。

2020-02-28 06:24:50 | 日記
 83歳の誕生日を迎えました。
 父よりも母よりもずっと長生きしています。
 まずは、この日を迎えられたことに感謝です。
 「肺腺ガン」などという面白からぬ病も頂きましたが、今のところ暮らしていくための
 身体的不都合さはありません。
 以前、どなたかが言っていた「コトバ」、
   『とにかく、体のことで、痛いところが無ければ、
      くよくよしないで、面白そうなことだけ考えりゃいいのよ』
 と言うところです。
 長女からは、いつもの様に春の和菓子と、図書券のプレゼントが。
 長男からは、こちらも毎年欠かさず電話での『おめでとう』を。
 連れ合いからは、こちらも例年通り、ナシ。
 そんなわけで83歳の誕生日を無事迎えました。
 デパートへでも行って春物の衣装などを眺めたい所ですが、コロナウイルスのことなど
 もあり、罹患しやすい高齢者は、あまり出歩かない方がいいかも、と本などを読んで過
 ごしたところです。

 衆院予算委員会中継の録画を観ました。
 政府答弁は、安倍首相も森法相も迷走に次ぐ迷走ぶり。
 迷走オリンピックでもあれば優勝間違いなしというところ。
 森法相の、「シナリオでなくファクトの積み上げで議論を」との発言も、居直りでしょ
 うか。
 それとも挑発でしょうか。
 私の住む福島県(選挙区は異なりますが)出身の女性大臣ですが、残念です。
 頭のいい方だと伺っています。
 こんな迷走発言をするはずはありません。
 安倍首相への忠臣たるが故でしょうか。
 枝野幸男(立憲民主党)議員をはじめ、その後、質問に立った玉木雄一郎(国民民主党)
 氏や、共産党の藤野保史氏も、黒川弘務東京高検検事長の定年延長問題について、
 「延長を決めた手続きについて、森法相の答弁に矛盾点がある」などと追及しました。
 野党から、定年延長には疑問があるとの質問が相次いでいても、安倍首相は、「何ら問
 題ない」と改めて正当化しています。
 自民党という多数の上に立てば、これほどの横暴が許されるものなのでしょうか。
 この強権さに、またまた恐さを覚えている私です。
                      〈ゴマメのばーば〉
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どんなに心を痛めているものか、と。

2020-02-27 06:27:31 | 日記
 学校から下校する児童たちが、何人かグループになって道路を歩いて行きます。
 かん高いお喋りの声がランダムに響いて来て、雨模様の空の下で、そこだけが明るく。
 児童たちの、この声を聞きますと、思わず頬が緩む私です。
 すれ違いざまに、「こんにちは」と、挨拶をされ、やや驚いたせいで、
 「あ、こんにちは」
 と慌てて応えました。
 ふと、新型肺炎に罹ってしまった中学校の先生は、どんなに心を痛めているものか、
 と想像しました。
 何ともお気の毒としか言いようがありません。
 三学期です。
 三年生は、高校入試の時期。
 〈この時期に、私が どうして・・・・・・〉と我が身を責めたりなさってはいない
 でしょうか。
 お辛いことです。

 今日は、T病院へ検診とお薬を頂きに行って来ました。
 昨秋、「肺腺ガン」という病を得、長い間かかりつけだった医院から、この病院へ移り、
 従来まで受けていた血圧・甲状腺機能低下症の治療を受けつつ、「肺腺ガン」の経過観
 察ということになっています。
 T病院へは、今年から月一回の割で通院することになり、本日は二回目。
 新型肺炎のことなどもあり、出来れば病院へ行かずに お薬のみ頂いて来たいのですが、
 私の我がままばかり言うわけにも参りません。
 結果、X線による胸部撮影は、「変化なし」。
 血液検査で、肝機能・尿・血球数・血糖値、等59項目の検査はすべて基準値内でした。
 次回の検診までに、「胸部」のCT検査と、MRIによる「骨シンチ検査」(全身の骨
 の写真を撮る)を受けることとなり、3月中に2回、病院へ行くことになります。
 本当は、検査を受けたくないのですが、そうも行きません。
 まぁ、肺のガン細胞は、今のところ暴れてはいないようですから、結果よし、と言うと
 ころでしょう。

 新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が強まり、世界的に株価が下落しているとのこ
 と。
 株を保有してはいませんから直接的な影響はありませんが、世界経済が減速ということ
 になりますと私たちの暮らし向きに影響があることは必至です。
 新型コロナウイルスは感染が拡大。世界経済も減速。
 難儀なハナシです。
                      〈ゴマメのばーば〉
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時代の応援歌?

2020-02-26 06:28:45 | 日記
 無意識に、「ハナ歌」を歌うクセがあります。
 緊張している時や、人混みの街を歩いている時などは歌いません。
 つまり、リラックスとまではいかなくとも、差し迫った物事や心配事などが無い時、無
 意識に立ち昇って来るような、そんな感じ。
 歌っている自分に気づいて、ハッと辺りを見回すこともシバシバです。
 このクセは、子どもの頃から変わりません。

 近くのスーパーへ行く途中、地下道を歩きながら「ハナ歌」を歌っている自分に気づき
 ました。
 軍歌です。
   ♪ あゝ あの山も この川も
     赤い忠義の 血がにじむ
     故国(くに)まで届け 暁に
     あげる興亜の この凱歌
 えっ、どうして軍歌?
 何故 この歌 この歌詞?と。
 頭の中をリサーチ。

 分かりました。昨日、3月30日から放送されるNHK「連続テレビ小説」の番組紹
 介らしいものを観たところに原因がありました。
 このテレビ小説は福島県の生んだ作曲家、古関裕而(1909~1989年)を主人
 公として、妻と共に生きた夫婦の物語が描かれるそうです。
 古関裕而さん、と言えば、沢山の人から愛されている歌を沢山作っている方です。
 私も、真っ先に口に上るのは、高校野球の応援歌『栄冠は君に輝く』ですし、「長崎の
 鐘」「鐘の鳴る丘」です。
 そしてまた、古関裕而さんは、多くの軍歌も作曲しています。
 あの戦争の時代を生きて来られた方ですから、軍歌を書いていたから、どうこう言うも
 のではありません。
 私も、あの時代、幼いながら周囲の大人たちから褒められるほどの愛国少女でしたから。
 でも、このドラマの中では、古関裕而さんと軍歌の係わり方をどの様に捉えて行くのか
 しら、との興味に近い疑問は抱いています。
 この歌は、「暁に祈る」という古関裕而さんが作曲した軍歌の一節です。
 幼い頃、父が私を負んぶし、子守歌代わりによく歌ってくれましたので、今でも全歌詞
 を諳んじることができるのです。
 どこか、哀切を含んだメロディーは、父の背中の温もりの内で、私の眠りを誘ってくれ
 ました。

 古関裕而さんは、戦中も戦後も、「人生の」と言うより「時代の」応援歌を歌ったのか
 もしれません。
 ドラマは、あくまでも「ドラマ」というフィクションです。
 私の住む福島県は、まだまだ、原発事故からの完全な復興には、ほど遠い道程にありま
 す。
 古関裕而さんは、ドラマを通じて「応援歌」を歌ってくれるのでしょうか。
 無意識に出てくる私の「ハナ歌」は、私の深層意識の淵から昇ってくるものです。
 戦争は私にとって忌むべき記憶しか残していませんが、「軍歌」のメロディーに乗って
 浮上して来た想いの古里は、「懐かしさ」だったのかもしれません。
 懐かしさに包まれはしますが、胸の痛みも伴います。
                         〈ゴマメのばーば〉
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♪ 水の上(え)に落ちて、流れし たねも、

2020-02-25 06:26:36 | 日記
 図書館へ本を返済に行って来ました。
 返済期限までは数日あるのですが、読み終えてしまいましたし、この本には予約が結構
 付いていますので、返してきました。
 天気予報では「曇り」でしたが、晴れ間の見える時間帯もあるという事でしたので、洗
 濯もしました。
 物干し竿に干してはみたものの、すぐに霧雨模様。
 すぐに取り込みました。
 室内干しにするほかありません。

 じゃぁ、図書館へ、という事にしましたが、土曜日なのでバスの本数が少なくなってい
 ます。
 最短時間で戻って来られる時間帯は、午前11時をちょっと回った時刻のバスだけです。
 折りたたみの傘も持参で、出かけました。
 戻りのバスに乗る前にセブンイレブンで、自分用のサンドイッチを買いました。
 税込みで ¥324円 340カロリー。
 これに牛乳コップ一杯、リンゴ2分の1を食べれば、私の昼食としては、まずまず適正
 と言えるでしょう。
 コロナウイルス関連のニュースなどを見ながら食べました。
 考えて見ますと、人間は結構タフな気がします。
 感染者の広がりに不安を覚えたり、政府、関係機関の対応に不満など抱きながらも、温
 めた牛乳を飲みながら、
 「あぁ おいしかった ごちそうさま」
 などと言っているわけですから。

 昨日も触れましたが、
  《「日本災害医学会」(東京)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国・
   武漢市からの帰国者やクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客らに対応
   した医療関係者が、「職場で『バイ菌』扱いされるなどのいじめを受けている」
   として、抗議する声明を発表した。
   医療関係者の子どもが幼稚園や保育園から登園自粛を求められるなどの事態も起
   きているという。》  (毎日新聞 2月24日)
 という問題には心が痛むと共に、自身の問題としてもしっかり考えて行かなければなら
 ない事がらなのだと痛感いたします。
 「ばい菌」扱いや、「イジメ」を、是認するわけでは決してありません。
 非常事態の際、キケンを伴う作業に従事する人がいなければ被災者を救出することは不
 可能です。
 誰かがやらねばならないことではありますが、自分は手を出したくはない・・・それが
 人間。
 従事した方たちが、自分の身近にキケン要素を持ち込んで来はしまいか、という不安も、
 また有りなのでしょう。
 その形が、「ばい菌」とか「イジメ」という形になって行くのでしょう。
 悲しいです。
 人間って切ないなぁ、と。

 同学会員の医療関係者らは、
  《武漢市からの帰国者やクルーズ船の乗客らの診療や救急搬送などを行った。
   「もしこうした活動がなかった場合には、より多くの乗客・乗員が重症化し、人
   命が失われた可能性が高い」と強調した。
   そのうえで「偏見や先入観に基づく批判が行われることは決して許されず、また
   万が一、健康被害が発生した際の補償に不安がないような対応を、広く社会に求
   めます」》
 としています。
 そうあるべきだと私も強く思います。

 私の好きな讃美歌です。
   『讃美歌 536番』
    1 むくいをのぞまで
      ひとにあたえよ、
      こは主のかしこき
      みむねならずや。
      水の上(え)に落ちて、
      流れしたねも、
      いずこのきしにか
      生(お)い立つものを。


    2 あさきこころもて
      ことをはからず、
      みむねのまにまに
      ひたすらはげめ。
      かぜに折られしと
      見えし若木の、
      おもわぬ木陰に
      ひともや宿さん。

 理不尽なバッシングに遭ってしまった医療関係者の方々、ごめんなさい。
 ご苦労様、ありがとうございました。
 『水の上に、落ちて流れし たね』は、きっと、『いずこの岸にか、生い立ち』
 花や実を結ぶことでしょう。
                         〈ゴマメのばーば〉
コメント (2)
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