ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

来ました 来ました。

2014-10-31 07:44:41 | 日記
来ました 来ました。
『オレ オレ電話』です。
夕食を済ませ、こたつでニュースを見ていましたら、家電のベル。
「ルルル ルルル ルルル」
親族の者たちは、ケイタイに寄こすことがほとんどです。
多分、夫の仲間・知り合い?と思って、
「はい、〇〇でございます」
      ―――しばらく無言、
「もしもし」と促す。
      ―――「ゴホン ゴホン」とまた軽い咳がはいる、
『あのさー、茶封筒届いてる?』
      ―――またまた、「ゴホン ゴホン」と、
「だあれ」
「もし もし」「もし もし」
      ―――暫く、無言、

ここで、私の方が息子だと思いこんでしまいました。
息子は、先月転勤となって新しい勤務地に赴任したばかり。
数日前の電話では、「微熱があって……」と訴え、咳をしていました。
引っ越しと、仕事の引き継ぎ等で疲れが出たとか。
そんなわけで、声も息子の声に聞こえてしまったのです。

そんな経過があっての、私の思い込みでした。
「薬、飲んだ?」
「お医者さんは?」
矢継ぎ早の私からの質問。
『あのさぁ、職場で、ちょとしたことがあって………』
      ―――「コン コン」と、やや苦しそうな咳、
「どうしたの、何の茶封筒なのよ、郵送したの?」
『ちょっとした事なんだけど、弁護士が…………』
『………んー、届いていない?うーん、困ったなぁ、もう届いてもいいんだけど…………』
      ―――と、元気の無い声で。

ちょうど、この時近くに住んでいる娘が来ていたのです。
私の、尋常ではない電話応答を不審に思い、私から受話器を奪う様にして、
「もし もし」と応答。
そこで、電話はプツンと切れました。
「まったく、これって、「オレ オレ電話」じゃないの、お母さんらしくない応答ね」
と、娘の小言。

さっそく、息子に電話で確認。
電話などしなかったとのこと。
「だいじょうぶ?しっかりしてよ」
と、注意を促されました。

翌日の地方紙に、私に来た電話と同じような電話が数件あったことが載っていました。
幸い、ことなく過ぎはしましたが、後味の悪さが残りました。

オレ オレ詐欺のニュース等を耳にした際、どうして騙されるのかしらん、と不思議に
思っていましたが、「あぁ、こうして騙されるのだ」ということを実感しました。
相手は、プロです。
上手に、「不安・心配」という土俵に引き入れられてしまうのです。

本日、娘がナンバー・ディスプレイ機能のついた電話機に換えて行きました。
《「非通知」には、出ないこと。〇〇で始まる番号は要注意》等々。
その他、こまごまの注意といっしょに付け換えていきました。

でもねぇ、親ってねぇ、50を過ぎた息子でも、「ゴホン ゴホン」との咳や、
元気の無い声を聞いたりすると、正常な判断力なんか出来ないものなんです、ほんと。
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コピーが、きかない。

2014-10-30 07:40:25 | 日記
頭に、コピーがききにくくなりました。
覚えたつもり、記憶したつもり、の「つもり」の劣化です。
記憶力の衰えに気づいて、時折、「えー」と、一人、苦笑いします。

フルートコンサートへ行って来ました。
Sさんのコンサートには以前も行ったことがありますが、今回初めて演奏されたオカリナの
新曲が美しくて、軽やかで…………。

イントロのモチーフを、覚えた「つもり」で家に戻ったのです。
が、思い出せません。
バスを降りてから自宅までの10分ほど、頭の中で、おさらいをしていたにも関わらずです。
ガーン!と来ました。
頭に残っていたものは、「感動したという記憶」に過ぎませんでした。

情けない話です。
でも、コンサート会場で、CDを買って来ました。
今回演奏された曲は、初演とのことですが、収録されているであろうとの思い込みで
求めてきました。

上着もぬかぬままCDを取り出して…………。
バツ。
入っていません。
買い求めたCDは、以前に収録されたもので、別な曲が入っていたのです。
思い込みと、注意力のダブルミス。

『注意力 お前もか!』

と、こんな時、芝居がかっている性格だけは健在です。

「健康寿命」も過ぎたことだし、諦める、というより受容するしかありません。
そうは、思っても、
「若い頃は、こんなことは………」
と、愚痴ってみたり、不機嫌になったりしています。

でも、でも、人さまのこと、特に欠点などは よく見えるのです。
夫が会話の中で、ふっと誰かの名前が出てこなかったり、
「あれ、それ、えーと」と、
会話の進行が止まったりした際などは、「〇〇さんよ」とか、素早く言ってのけるのです。
ついでに、
「この頃、固有名詞が出にくくなったわね」
などと、嫌味をちょっぴり添えて。

こんな時の引用には相応しくないのですが、
     《あなたは、兄弟の目にある おが屑は見えるのに、
           なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。》
                 (マタイによる福音書 7章3節)
という「聖句」を思い出します。

この言葉は、《人を裁くな》ということで語られているのですが。
とにかく、
〈他人のことはよく見えるもの、特に欠点などは〉
ということで、
【隅から隅まで ずず、 ずいーっと ご容赦 請い願い奉ります】
                                    〈ゴマメのばーば〉
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後悔は先立ちません。

2014-10-29 08:09:01 | 日記
28日、川内原発が立地する薩摩川内市の岩切秀雄市長が、再稼働への同意を表明しました。
臨時市議会で、再稼働を求める陳情が採択されたことを受けての判断とのことです。

原発立地市町村には、それぞれが、それなりの事情があることでしょう。
他県の者が“余計な口出しを”と、言われるかもしれませんが、残念の一言です。

かって、私の住む福島県も原発を受け入れ、3年7カ月前に とんでもない原発事故に
遭いました。
多くの人が、ふるさとを失い、未だに放射線の不安にさらされております。
そうした思いを込めて、本年、名護市の市長選に当たって記したブログの(1月15日)
一部を再掲載したいと思います。

   ≪私の住む市のJR駅前に、地上24階のビルがあります。
    時々、自宅方面行きのバスを待つ暫しの間、
    私は、このビルの6階・市民サービスセンターロビーで過します。
    そこから市内を眺望し、市の今昔などを振り返ったりするのです。
    プラネタリュウムなどもあって、「いいものが出来た」、
    そう思っておりました。

    稲嶺候補は、訴えます。
   「再編交付金での地域づくりや活性化では無い地域づくりを」
   「再編交付金は、いつまでもあるものではない」と。

    人間は、あるべき論や、理想だけでは生きてはいけません。
    人間は、今を、明日を、とりあえず食べ・飲み・寝て、生きなければいけないのです。
    だから、末松候補の、
   「これは、経済的な裏打ちが無ければ、絵に描いた餅にしかなりません」
    との発言が、現実的な重さをもって響いてくるのだと思います。

    かつての福島県もそうでした。
    原子力発電所建設については、その危険性を訴えた方たちも、反対運動の組織もあったのです。
    でも、「原子力は安全」との国や東電のアッピールに、立地候補地や、県民の多くが
    乗ってしまった、あるいは 安全に対して、さほどの危惧を抱かなかった といっても
    いいでしょう。
    私自身、まあ、立地市町村でもなく、たとえ、何等かの事故やトラブルが生じても、
    自分の住む所まで及ぶことはあるまいと、高を括っていた節があったのです。

   「電源三法交付金」「電力移出県等交付金」等の使用に関しても、どちらかというと、
    無関心でした。
    前述のビル建設なども、その恩恵(30億円の寄付・別な財団法人経由)だったと知ったのは、
    原発事故後だったのです。
    知らされなかったということでは なかったのでしょう。
    私の無関心さが、こうした状況に目をむけさせなかったのです。

    今、私は原発事故の災禍に遭遇し、失ったものの大きさに気づき、
   「なんと、迂闊(うかつ)だったのか」と、自身の不明さに臍(ほぞ)を噛む思いです。

   「覆水盆に返らず」の譬え。
    後悔は先立ちません。≫

「原発」の再稼働に同意することは、一旦 事故発生ともなれば、他地域の方たちに対して、
「加害者」となってしまうかもしれないのです。

私は、今、被害者にも加害者にもなりたくない思いで、
「ひと言・ふたこと・ときどき多言」
をしています。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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県民も、『ノ―原発』を。

2014-10-28 06:17:52 | 日記
福島県知事選がありました。
予想通り、自民・公明・民主・社民、各党が相乗り支援した候補が当選。
でも、選挙戦は低調、投票率も過去2番目に低い45.85%でした。

〈県民は県政の「継続」を選んだ〉と評されました。
復興に関して、「他の候補では、一からの復興になりかねない」という選択による当選
だったのでしょう。

知事選に関しては、当初、自民県連が独自候補の擁立を決めたにもかかわらず、
自民党本部は、滋賀県での敗北から連敗を避け、相乗りを選択しました。

私も、まずは「復興」をと願っています。
でも、今回の知事選の低調さを見ますと、政治の場で問題を解決しようという意欲や、
関心の低さを あらためて実感したところです。
「参政権」という大切な権利を おろそかにするというか、ないがしろにする、と言うか。
残念です。
政治のツケは、必ず自分に降りかかって来ますのに。

私の亡父が言っていました。
『なんだねぇ、政治ってぇのは、金のある奴の道楽だから』と。
明治の一市井人としては、その程度の政治への係わりだったのかもしれません。

平成を生きている私にとっては、父の様に、
『………金のある奴の道楽だから』
などと、横目で過すわけにはいかないのです。
でも、巷を眺めますと
『選挙?、あっ、俺に関係ねぇっすよ』
の類の意識の方が、若者に限らず、「子どもへの、放射線被害」に不安を訴えている母親
にも見受けられたような気がします。
「政治不信」という言葉で、括ってしまってはいけないことがらです。

ところで、
原発事故時の、国際的な損害賠償の枠組みを定めた「原子力損害補完的補償条約」の
締結承認案と関連法案を、政府が閣議決定したそうです。
今国会での承認を目指すとのこと。
〈条約締結には、福島第1原発の廃炉作業に米国企業の参入を促す一方で、日本企業が
原発を輸出しやすくする環境を整える狙いがある〉
と言われています。

原発輸出に積極的な安倍首相です。
福島での原発事故の「後始末」さえ、まだまだ前途厳しい状況なのに、原発輸出を
促進しようとする安倍政権には、問題ありと言わざるを得ません。

まずは、汚染水対策をしっかりやって下さい。
「フクシマ」を、本当の「福島」に戻して下さい。

私たち県民も、福島県の復興を希求するだけではなく、世界に向けて、
『ノ―原発』
の発信をして行かなければいけないと思うのです。
そうした姿勢の不足を強く感じた県知事選挙と開票結果でした。
                                    〈ゴマメのばーば〉
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世界中が「集団的自衛権」で、

2014-10-27 06:17:59 | 日記
エボラ出血熱の感染が広がり続けています。
なんとか早く終息してほしいものです。

特効薬とまでは行かなくとも、治療薬が無いということは、とても不安なことです。
西アフリカのギニアで、富士フイルムのグループ会社が開発した薬「アビガン」の
臨床試験が始められるとのこと。
感染症に関しては、世界中が「集団的自衛権」でウイルス攻撃に立ち向かうべきでは
ないでしょうか。

私は、カミュの『ペスト』(宮崎嶺雄 訳)を思い起こします。
ペストが猛威を振るい、閉鎖・隔離されていた市(まち)が、ペストの終焉を迎えることができ、
暗い港から、祝賀の花火が上がります。
医師リウーは、ペストに閉ざされていたこの町の物語を書き続けようと決心します。
   《………天災のさなかで教えられること、すなわち人間のなかには軽蔑すべきものよりも
    賛美すべき者の方が多くあるということを………》

そして、『ペスト』の最後は次の様に結ばれているのです。
   《………ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもないものであり、数十年の間、
    家具や下着類のなかに、眠りつつ生存することができ、部屋や穴倉やトランクや
    ハンカチや反古のなかに、しんぼう強く待ち続けていて、そしておそらくはいつか、
    人間に不幸と教訓をもたらすために、ペストが再びその鼠どもを呼びさまし、どこかの
    幸福な都市に彼らを死なせに差し向ける日が来るであろうということを。》

私は3年前の大震災と、原発事故の災禍に遭遇した際、『ペスト』を読み返し、多くの示唆を
与えられました。
「ペスト菌」を「天災」と読み換えて考えてみたのです。
《………ペスト菌(天災)は決して死ぬことも消滅することもないものであり………》と。
地球上で、想定外の災害が起こらないなどと考えるのは、ごう慢と言うものです。

「エボラ出血熱」の終焉のために、世界中の人たちが、今こそ力を出し合わなければ
いけないのだと思います。
世界中が「集団的自衛権」でウイルス攻撃に立ち向かうべきではないでしょうか。
                                    〈ゴマメのばーば〉
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