ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『為政者たちは国民の生命よりも五輪を選んだ』

2021-07-03 06:21:51 | 日記
梅雨らしい天気が続いています。
大雨になっている地域もありますが、今のところ当地方は穏やかな梅雨の日。
お日さまの顔を見ないと何かしら元気が出ない私です。
今日も録画して置いたテレビ番組を観たりしていました。

6月23日は『慰霊の日』(旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる日)でした。
この時期に合わせたのでしょうか、NHK『日曜美術館』は、20日、
  【丸木位里・俊『沖縄戦の図』 
           戦争を描いてここまで来た・佐喜眞美術館】
を、放送しました。
もう、7月に入りましたが番組の録画をじっくり観たところです。
《「原爆の図」の丸木位里・俊が最後に描いた地上戦。
14点の壮大な連作「沖縄戦の図」はいかに書かれたのか。
壮絶な沖縄戦で生き残った人々との共同制作。
その貴重な映像記録が残されていた。読谷三部作が訴え続ける平和の重み。
米軍上陸の初日に読谷村で起こった沖縄戦最大の惨劇“集団自決”。
島民たちが逃げ込んだ“チビリガマ”の悲劇と全員が生き残った“シムクガマ”。
明暗を分けたのはなんだったのか。丸木夫妻の発見とは?》
(NHK 番組紹介より)


丸木位里・俊、夫妻の作品は「原爆の図」をはじめとして、何回か接してはいますが、映像ではありますが、佐喜眞美術館長・佐喜眞道夫氏の解説を併せて観てみますと、再び心の痛みを覚えた私です。
戦争の悲惨さを忘れ去ってはならない、犠牲者たちの死、その思いを伝えて行かねば・・・
と、涙交じりに観終えました。
そうしたひと時、私の掌に握られているのは、美味しく淹れたキリマンジャロ。
こんな切ない映像に涙しながらもコーヒーの香りに包まれて味わっている私です。
そんな自分に気づきますと、唖然とせざるを得ません。
でも、今、生きている者は、そこからしか歩めないのですから、こうした感情を大切にしながら、僅かでも歩み続けるほか無いのでしょう。

オリンピックに出場する外国の選手団が海外から次々とやってくる映像がニュースで流されています。
《一億総特攻、なんて戦中のフレーズすら思い浮かぶ。
東京オリンピック開催に突っ走る菅義偉政権下のニッポンである。
語られざる論点が気になっていた。私たちの生命や暮らしを危険にさらして開かれる五輪で、残るものは何なのだろう。
「犠牲」をキーワードに、哲学者で東大名誉教授の高橋哲哉さんと考えた。》【吉井理記/デジタル報道センター】

と、毎日新聞(7/1 16:00)に報じられ、高橋哲哉先生の言葉を紹介しています。
《『繰り返しになりますが、専門家の危惧を押し切ってまで開催するという判断を下したのです。
その責任は問われなければならない。
どうするか。
どのような結果になっても『為政者たちは国民の生命よりも五輪を選んだ』という厳然とした事実を私たちは忘れないことです』》

と、同感です。
まずは、間近にありそうな衆院選挙に、私たちの意志を示すべきかと。
       〈ゴマメのばーば〉
コメント
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