福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

神仏一体資料15

2020-01-15 | 護国仏教
•四国31番 竹林寺、鎮守社は日吉神社
• 33番 雪蹊寺、鎮守社は稲荷大明神. 鳥居. 祠. 隣接する秦神社は明治になり新設
•34番 種間寺-鎮守社は春日神社
•35番 清滝寺-鎮守社は琴平神社
•36番 青龍寺-鎮守社は白山神社(白山大権現)


・37番、岩本寺、以前は「仁井田五社明神」が札所で岩本寺は別当寺でした。
寂本の『四国徧礼霊場記』には「仁井田五社」とあり、真念「四国徧禮道指南」にも「三十七番五社あり、別当岩本寺くぼ川町に居す・・」とあります。
御詠歌も、「六つのちり 五つの社あらわして 深き仁井田の神のたのしみ」となっています。
四万十川辺に五つの社が散在し、江戸時代までは五社大明神と称し、これらが37番札所であったとされます。巡拝者は当社を参拝した後、岩本寺で納経。
縁起では天平年間(729~48)行基菩薩が神宮寺として福円満寺を創建、さらに6ヶ寺を建立し、仁井田七福寺と称したのち、天長3年(826)には弘法大師が来錫し、六柱の祭神を五つの社に分祀し、それぞれ本地仏を祀ったとされます、すなわち、
一の宮(東大宮)は大日本根子彦太邇尊〔おおやまとねこひこふとにのみこと〕(本地、不動明王)
二の宮(今大神宮)は磯城細姫尊〔しきくわしひめのみこと〕(本地、観世音菩薩)
三の宮(中ノ宮)大山祇尊〔おおやまづみのみこと〕・吉備津彦狭島尊〔きびつひこさしまのみこと〕(本地、阿弥陀如来)
四の宮(今宮・西今宮)伊豫二名州小千尊〔いよのふたなのしまおちのみこと〕(本地、薬師如来)
五の宮(森ノ宮・聖宮)伊豫天狭貫尊〔いよのあめのさぬきのみこと〕(本地、地蔵菩薩)ということです。
以来、神仏習合となり、また、5ヶ寺を建立し、先の7ヶ寺と合わせて仁井田十二福寺と称するようになり、四国霊場に定められたとされます。16世紀に福円満寺が退転した後は岩本寺が別当となり、納経を司るようになっています。明治の神仏分離で別当寺の岩本寺が札所とされています。ここも時間はかかりますが近くの高岡神社(五社)もお参りすべきです。
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