福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

興禅護国論の序

2018-10-31 | 諸経
「興禅護国論の序 大宋国の天台山留学、日本国の阿闍梨、伝燈大法師位、栄西(ようさい)跋す 大いなる哉、心や。天の高きは極むべからず、しかるに心は天の上に出ず。地の厚きは測るべからず、しかるに心は地の下に出ず。日月の光はこゆべからず、しかるに心は日月光明の表に出ず。大千沙界は究むべからず、しかるに心は大千沙界の外に出ず。それ太虚か、それ元気(万物を生み出す根本エネルギー)か、心はすなはち太虚を包んで . . . 本文を読む
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四国八十八所の霊験・・・その31

2018-10-31 | 四国八十八所の霊験
38番金剛福寺から39番延光寺までも60キロ以上あります。昔から38番金剛福寺を打ちおえると大月の月山参りをしてから39番延光寺を打つこともあったとされます。月山神社はもとは「守月山月光院南照寺」と呼ばれ、神仏一体の霊場でしたが、明治以来「月山神社」と改称されています。月山の名は、神社のご神体が三日月形の石であり、また月弓大神を祭祀したことによって名付けられたことが起源とされています。四国八十八 . . . 本文を読む
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岡潔は仏教で数学の難問を解いた

2018-10-30 | Q&A
(岡潔が)ある数学の問題を戦争中に考えていたがどうしてもよくわからないところがあった。終戦の翌年、光明主義(山崎弁栄聖者(1859~1920)を通して、浄土宗祖・法然上人(1133~1212)の信仰を現代に生かしていこうとする教えを光明主義という。諸仏をも超越した存在としての阿弥陀如来を大ミオヤと仰ぎ、その智慧と慈悲をいただいて、生ける時は光明の日暮しをして、死する時は如来の聖きみ国に生まれんこと . . . 本文を読む
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四国八十八所の霊験・・・その30

2018-10-30 | 四国八十八所の霊験
38番金剛福寺には朝早くつきすぎて山門が締まっていて入れなかったことがあります。開く時間までと思い門の前で座り瞑想をしていると、門前の土産物屋のおじさんが「ここは7時にならないと入れてくれませんよ」とわざわざ教えてくれます。相当の時間、瞑想できました。7時になり門があき、中に入ると12万平方キロという立派な庭が太平洋の大海原を背景に目前に広がりました。 ここは大師が巡錫中に千手観音様を感得され、嵯 . . . 本文を読む
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四国八十八所の霊験・・・29

2018-10-29 | 四国八十八所の霊験
38番金剛福寺へは37番を出て町中を抜けていきます。37番岩本寺から38番金剛福寺までは90キロです。全て歩けば2泊3日の道のりです。いままでも全行程を歩けてはいません。最初の所だけ歩いています。17年の遍路の時は37番岩本寺から一時間余歩いて人気のない山中にさしかかりました。ゆるやかな峠に差し掛かり,つつじの灌木を薙ぎ払って進んでいる時、突然「おじちゃん」という声がしました。こんな人家もないとこ . . . 本文を読む
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四国八十八所の霊験・・・その28

2018-10-28 | 四国八十八所の霊験
36番青竜寺から37番岩本寺は60キロくらいあります。ここは浦の内湾を挟んで二つのルートがあります。海沿いの横波スカイラインコースと、内陸側のコースです。いずれにせよ全部歩いてはいけません。順に回る時は途中で電車に乗ったりしています。しかしとあるご縁で途中の大坂遍路道に私が寄進した道標を立てていただいているのでいずれ歩いて回らなければと思っています。 37番岩本寺は行基菩薩の開基で、聖武天皇の勅を . . . 本文を読む
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瞑想と現世利益

2018-10-28 | 法話
今朝のNHK「こころの時間」で寺に集う善男子善女人の姿がありました。瞑想のしかたを教える集いでしたが、いかにも人のよさそうな素直そうな人ばかりです。そのときふと「こういう善男善女を是非とも幸せにしなければならない」と思いました。瞑想もいいのですが俗世間では次々と生臭い問題が湧き上がってきます。俗世の只中で日々の生活から無限に湧き上がる問題と格闘する人たちに、瞑想で「現在に集中する」ことだけを教えて . . . 本文を読む
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四国八十八所の霊験・・・27

2018-10-27 | 四国八十八所の霊験
いよいよ36番青龍寺です。 土佐市内高岡町の喜久屋という遍路宿に何度か泊まりました。ここの老女将は熱烈な大師信者で夕食の後私を特に呼び止めて話し込んだことがあります。 それによると若い時には何度も遍路をしたということでした。 そしてお遍路仲間の宮崎の呉服店のおかみさん(長友すてさん)が一回の遍路でガンが治ったのでそのあと毎年2回ずつ35年間にわたり 計70回お礼の遍路をしたこと、その女将さんはの . . . 本文を読む
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四国八十八所の霊験・・・26

2018-10-26 | 四国八十八所の霊験
33番雪蹊寺から34番種間寺までは8キロです。2回目の時は途中で宿泊し朝4時頃甲殿というところにある34番奥の院に寄るつもりで遍路宿を出ました。ここは海辺でごうごうという海鳴りの音を足元に聞きつつ真っ暗な堤防を不安な気持ちで歩いているとタクシーが止まり、なかの中年の運転手さんが「すぐそこの会社にもどれば勤務明けになるので34番種間寺へ軽四輪で送っていきます」と言いました。心細かったのでありがたく好 . . . 本文を読む
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四国八十八所の霊験・・・25

2018-10-25 | 四国八十八所の霊験
31番竹林寺五台山から降りて下田川を渡り5キロ位いくと、目前に百㍍あまりの小高い山があります。ここが32番禅師峰寺で、寺伝によれば、聖武天皇の勅命を受けた行基菩薩が海上安全を祈願して堂宇を建立したのを起源とし、後にお大師様が八葉の蓮台に似ていることからここで虚空蔵求聞持法を修法、十一面観世音菩薩を刻んで本尊とし、現在の寺名「八葉山 求聞持院 禅師峰寺」を定めたといわれます。お大師様の作と伝えられ . . . 本文を読む
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今日は満月です。

2018-10-25 | 法話
今日は満月です。 お月さまはじっと見ているとなにか胸を締め付けられるように昔が懐かしくなってきます。幼時に山寺で慈父がいつも月をみては「お月さんいくつ・・十さんななつ‥」と歌ってくれていたのを思い出すからです。 また何年か前には、高尾山の峰中修行でも杉木立の間に輝く満月が出たことがあります。そのときは、「修行者の心も本来このような満月になっているのですよ」とどこからともなく諭された気がしたものです . . . 本文を読む
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10月福聚講参拝記録

2018-10-24 | 開催報告/巡礼記録
Tさんに定例会の記録を作っていただきました。 「10月福聚講参拝記録 天高く青空が澄み渡り、久々に、入道雲が姿を現した10月20日(土)、福聚講(高原曻講元)では、15時から護国寺で定例参拝を行いました。 この日護国寺境内は久しぶりの秋日和とあって、大きな樹々の葉は黄ばんだ衣に着替え、参詣に訪れた人もまばらで、行く秋を感じる寂寥感が漂っている気配を感じさせられました。 本堂も数人の参拝する人た . . . 本文を読む
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四国八十八所の霊験・・・24

2018-10-24 | 四国八十八所の霊験
30番善楽寺から31番竹林寺までは7キロ弱です。30番からどんどん南下して高知市街地にはいります。竹林寺のある五台山への登り口はいつも迷います。逆打ちのときは特にわかりません。五台山の下の学校の周りを何度もまわったこともあります。 2回目の時です。細い登り道をやっと見つけて登ろうとすると近くの枇杷の木の何十匹もの蝉が驚いて飛び立ち一匹が眼鏡の中まではいりこみあばれます。びっくりしました。 あわて . . . 本文を読む
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明治維新の蛮行

2018-10-24 | 法話
昨日は元号が慶応から明治に改元された「明治元年9月8日(1868年10月23日)」日で明治150年の記念式典も行われたようです。しかし明治維新の蛮行は夙に識者の指摘してきたところでもあります。以下10点ほど識者の批判を載せておきます。 明治維新の蛮行・・その1、 梅原猛「歓喜する円空」「明治維新でつくられた新しい神は仏と共に古き神をも滅ぼした」 「円空は護法神を多く作って、日本の神々がすべて護 . . . 本文を読む
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四国八十八所の霊験・・・23

2018-10-23 | 四国八十八所の霊験
27番神峰寺から野市を経て28番大日寺までおよそ四十㌔あります。17年の遍路では神峰寺の麓で泊まった遍路宿「きんしょう」の女将さんがあとから車でおいかけて来て途中の野市まで乗せてくれました。おかげで1日分助かりました。予約していた遍路宿を過ぎてしまったので断りの電話を入れました。歩き遍路なのにこういう時ほっとするのはどうも修行が足りません。他のときは電車で行くことが多いのです。 28番大日寺は小 . . . 本文を読む
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