福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は寅彦忌です。

2023-12-31 | 法話
今日は寅彦忌です。 寺田 寅彦は1935年(昭和10年)12月31日、57歳で逝去しています。 ・「日本人の自然観」では「単調で荒涼な砂漠さばくの国には一神教が生まれると言った人があった。日本のような多彩にして変幻きわまりなき自然をもつ国で八百万やおよろずの神々が生まれ崇拝され続けて来たのは当然のことであろう。山も川も木も一つ一つが神であり人でもあるのである。それをあがめそれに従うことによって . . . 本文を読む
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弘法大師の説かれた鐘の功徳です

2023-12-31 | お大師様のお言葉
弘法大師の説かれた鐘の功徳です 「鐘の知識を勧め唱ふる文 それ滄海は鱗甲の潜まるところ、泰岳は翔蹄の集まることろなり。すなわち知りぬ、智池は坌塵の浴するところ、霊鐘は苦類の息ふところなり。しかればすなわち洪鐘隆んに鼓す。ただ吨王の望剣を留むるのみにあらず(付法因縁傳に、罽賦吨王が鐘音を聞き剣の地獄から救われた故事あり)、兼ねてはまた灰河の難獄を甦らしむ。故に経に曰く、一たび鐘を打ん聲ごとにまさ . . . 本文を読む
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今日は大祓の日です。

2023-12-31 | おすすめ情報
今日は大祓の日です。これは、日常生活上の罪穢を祓い流し、今後の国体の鎮守を図る意味があるとされます。現在の大祓は養老律令・神祇令によるものといいます。養老律令・神祇令十八 大祓條に「凡六月十二月晦日大祓者。中臣上御祓麻、東西文部上祓刀讀祓詞、訖百官男女。聚集祓所中臣宣祓詞、ト部為解除」(毎年の 6月と12月の晦日に中臣が祓の麻(ぬさ)を、東西(やまとかわち)の文部(ふびとべ)が祓の刀を奉り、祓所に . . . 本文を読む
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代受苦の菩薩は衆生の佛性を覚醒させる

2023-12-31 | 法話
代受苦の菩薩は衆生の佛性を覚醒させる。   不条理な目にあっている方々は「代受苦の菩薩様」で衆生の業を代わって受けて下さっているとともに、代受苦の菩薩に触れる衆生の「佛性」「聖性」を呼び起こしてくださっています。   代受苦とは仏・菩薩が大悲の心から、衆生に代わって苦しみを受けることをいいます。大悲代受苦ともいいます。諸経をみるに、観音様・お地蔵様をはじめすべての菩薩が . . . 本文を読む
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真言法は鎮護国家の要法

2023-12-30 | 法話
真言開庫集(蓮體)第十六 真言法は鎮護国家の要法たること問。真言教は災障を払い病悩を除き、富貴を求め、寿命を延べ、安産し、敬愛し、怨敵を退け、国家を擁護し、風雨を時にかなはしめ、五穀を豊登ならしむる等の事ありと。是巫女陰陽道などの言に似たり。本説ありや。そもそもなにごとぞや。答。密教に依って修行するものは、世間出世の一切の悉地を成就するが故に、一切の諸願成就せずといふことなし。たとえば日輪は一天四 . . . 本文を読む
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何故に苦を脱する者と脱せざる者とあるや

2023-12-30 | 諸経
定と不定とあり・・・今は益なしと雖も後世の因を作す . . . 本文を読む
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有限にして無限を生きる・・

2023-12-30 | 法話
「真言密教は有限にして無限を生き、永劫を流るる大生命体に合一して至大至剛の力を体得し、その体得せる神秘の力を以てあらゆる災厄をはらひ、福利を増進し、ひいては即身成仏の妙果をも招来することができるとするのである。」(栂尾祥雲「真言宗の実修」) . . . 本文を読む
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今日は追儺の日でした

2023-12-30 | 法話
公事根源「追儺 (十二月)三十日 けふは儺らふ日なれば大舎人寮、鬼をつとめ陰陽寮祭文をもて南殿の邊につきて読む。上卿以下これを追ふ。殿上人ども御殿の方に立ちて桃の弓葦の矢にて射る。仙華門より入て東庭をへて瀧口の戸に出ず。今宵御前に燈を多くともす。東庭、朝餉、臺盤所の前の砌に燈台を隙なくともすなり。追儺といふ事は年中の疫癘を払ふこころなり。四目ありておそろしげなる面をきて楯矛をもつ。又侲子(わらは) . . . 本文を読む
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念を離れば惑いなき故に因果なし

2023-12-29 | 法話
盤珪語録「一切の境涯を離れたるを座というなり。只眼を閉じ座しいるを座禅とはいわず。・・一切の惑は念を用いるゆえに輪廻顛倒す。怒の念出るときは修羅となり、愛欲を畜生とす。物を惜しみ好むを餓鬼とす。これらを棄てずして死に去るときは永劫輪廻し、種々の形を受け替え、生死流転す。念を離れば惑いなき故に因果なし。因果なきゆえに輪廻なし。念有るうちは善を修すれば善の因果あり、悪をなせば悪の因果あり。念を放れ妙智 . . . 本文を読む
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Q,なぜ所願が成就しないのか?

2023-12-29 | Q&A
Q,仏様は、衆生の願いを聞き届けてやろう、という誓願をお持ちのはずだが、なぜ所願が成就しないのか?A,世俗の事を願わずに、悟りさえ求めて祈っておれば、仏様の力でやがて除災招福となる。俗世の欲心で祈っても佛心に反する故に願いは成就しない。(私に曰く、「一旦「空観」に徹してそののちに強いイメージを持てば善願は成就すると思われます」。)夢中問答集(無窓疎石)より・・・「佛菩薩の真の功徳問、佛菩薩は皆一切 . . . 本文を読む
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今日は平安時代薩摩の国で南蛮人が日本人を虜掠した日

2023-12-29 | 法話
  (左経記・寛仁四年1020閏十二月)「二十九日・・南蛮賊徒、薩摩國に到り人民を虜掠の由。即参左府由事由、次参関白殿、府解を覧ぜしむ。次為御使参御寺由此れ由、改元の後慥に追討すべき、大宰府に官符を賜うべし。」 (南蛮人が襲来したという大宰府の解状を丹波奉親は、左大臣藤原顕光や関白藤原頼通、前摂政藤原道長に見せた。道長は、翌年必ず南蛮を追討するように太政官符を大宰府に下すように命じた . . . 本文を読む
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今日は御七日御修法のもととなった「修法灌頂の事」が宣せられた日です

2023-12-29 | 法話
今日は御七日御修法のもととなった「修法灌頂の事」が宣せられた日です。類従三代格巻二です「修法灌頂の事。太政官符。まさに年ごとに修法せしむる事。右従二位行大納言兼皇太子傳藤原朝臣三守、宣じられ勅を奉ず。大僧都傳燈大法師位空海、表するにより毎年宮中に金光明会講経一七日間、真言宗法を鮮明する僧二七人、沙弥二七人を撰び、一室を壮厳し別して修法せしめ同じく国家を護持せしめ共に五穀を成熟せしむることを宣す。  . . . 本文を読む
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今日は疫病退散のため諸国に仁王般若経を転読させた日 

2023-12-29 | 法話
         史料綜覧 巻五 / 建治三年(1277)十二月廿九日条 「廿九日葵未 仰五畿七道諸国 為攘流布之疾疫 随官符到来 択吉日宜令転読仁王般若経由宣下」 天皇は後宇多天皇。鎌倉将軍は惟康親王、執権は北条時宗。 此のすぐあと、建治四年二月には疫病により建治から弘安へ改元していますから相当な流行であったと思われます。 . . . 本文を読む
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今日は南方熊楠の命日(昭和16年12月29日没)です

2023-12-29 | 法話
今日は南方熊楠の命日(昭和16年12月29日没)です。熊楠は1867年5月18日(慶応3年4月15日)に和歌山市のに金物商・雑賀屋の次男として生まれましたが、南方家は海南市にある藤白神社(熊野神がこもるといわれる子守楠神社)の信者で熊楠は特に体が弱かったため、「熊」と「楠」の二文字をここから授かった、といいます。大成する人人を見ていると、成功者は一代でできるのではなく、先祖の徳を頂いてはじめて大成 . . . 本文を読む
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今日は紀野 一義師逝去の日です

2023-12-28 | 法話
紀野 一義師(日本の仏教学者、真如会主催)は 2013年 12月28日91歳で死去されています。わたしも昔谷中の全生庵で師の「清風仏教文化講座」に通い多くの著書を拝読しました。仏教入門者にはうってつけのお話が多くありました。師は東大印哲を途中で学徒動員され不発弾を命がけで千発も処理して復員すると原爆で両親と姉妹が跡形もなく消えていました。また紀野師は、昭和34年には生まれて3日目の赤ちゃんを亡くさ . . . 本文を読む
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