福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

白隠禅師の施行歌

2021-05-31 | 法話
白隠禅師の施行歌     施行歌今生富貴する人は、前世に蒔きおく種がある、今生施しせぬ人は、未来はきわめて貧なるぞ、利口で富貴がなるならば、鈍なる人はみな貧か、利口で貧乏するを見よ、(高学歴でも貧乏します)この世は前世の種しだい、未来はこの世の種しだい、富貴に大小ある事は、蒔く種大小あるゆえぞ、この世はわずかの物なれば、よい種えらんで蒔きたまえ、種を惜しみて植えざれば、穀物取りたる例(ためし)なし . . . 本文を読む
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急ぎ仏となりて、大慈大悲心を以て、思うがごとく衆生を利益する

2021-05-31 | 法話
以前高校生の息子が父の葬儀で「これからはあの世でお父さんは仏さまになって困っている人を助ける仕事をするからいそがしいんだね・・」という趣旨の弔辞を述べたという記事をみたことがあります。すばらしい死生観です。 「・・・慈悲とは何か。親鸞は「慈悲に聖道、浄土のかわりあり」と慈悲に区別をつけていることが歎異抄の中で示されている。(歎異抄第四章に「慈悲に聖道・浄土のかわりめあり。聖道の慈悲というは、もの . . . 本文を読む
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人生のことは人間以上の智でなくてはわからぬ

2021-05-31 | 法話
人生は不可解なことだらけです。「仏法のことは人間以上の智でなくてはわからぬ」という釈雲照師の御言葉がありますが「人生のことは人間以上の智でなくてはわからぬ」とも言い換えて考えるべきでしょう。 釈雲照「十善業道経講義」「仏法のことは人間以上の智でなくてはわからぬから疑わずにただ信ずるがよい。信心は仏法では第一で龍猛菩薩は仏法の大海は信を以て能入とする(「仏法の大海は、信を能入と為し、智を能度と為す . . . 本文を読む
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掃除をすれば美男美女となる

2021-05-30 | 光明真言の功徳
以前「トイレの神様」という歌があって「トイレには女神様がいてトイレをそうじすると女神様のような美人になれる・・」という趣旨の歌詞がありましたが、これは本当だったのです。 掃除の功徳について「釈氏要覧」に次のようにあります。 『掃地、仏、逝多林におわすとき地不浄なるを見て衆生を樂福ならしめ勝福田に淨業を植えんと欲して、仏即ち自ら箒をとり掃はんとす。時に大聲聞見て、皆箒をとりて共に掃く。仏曰く、およそ . . . 本文を読む
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今日は十斎日で六斉日です。

2021-05-29 | 法話
今日は十斎日で六斉日です。 十斎日とは月の一日・八日(六斉日でもあります)・十四日(六斉日でもあります)・十五日(六斉日でもあります)・十八日・二十三日(六斉日でもあります)・二十四・二十八日・二十九日(六斉日でもあります)・三十日(六斉日でもあります)をいいます(根拠は下の地蔵経にあります)。この日に八斎戒(不殺生、 不倫盗、 不淫、. 不妄語、 不飲酒、 不聴歌舞、 不坐広床戒、 非時食戒) . . . 本文を読む
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失敗を恐れるな、それによって心を腐らすのを怖れよ

2021-05-27 | 法話
「失敗(不成就)が怖いのではない 失敗したときの(不成就になったときの)人間が 『こころを腐らせる』のが怖いのだ 腐れは腐れを呼ぶ 少しの腐れが大きくなる 果てしもないほど腐れは拡がる 失敗(不成就)を怖れるな 失敗(不成就)は成功の始めとは あまりに古い言葉というか 古いとて真理ならば それはいつも新しい生命を持つ その言葉は古くしていつも新しい 伸びる前には屈するのだ 勝つ前に . . . 本文を読む
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座を起たずして三摩地現前し、ここに本尊の身を成就すべし。

2021-05-27 | お大師様のお言葉
秘蔵宝鑰のお言葉 「大毘盧遮那経にいわく「悉地は心より生ず」。金剛頂経に説くがごとし、「一切義成就菩薩初めて金剛座に坐し、無上道を取證して遂に諸仏に此の心地を授かることを蒙ってしかしてよく果を證す」。およそ今の人、もしよく心決定して教えの如く修行すれば座を起たずして三摩地現前し、ここに本尊の身を成就すべし。 (大日経悉地出現品にいわく「悟り・霊験はこころより生ずる」と。また金剛頂経には「お釈迦 . . . 本文を読む
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菩薩は空不二の相を行ずるも而も慈悲心を行ず

2021-05-26 | 諸経
華厳経巻二十六、十地品第二十二ノ四「(菩薩は)空無想の願を成じて慈悲の心を修し、仏の平等法に順じて諸仏を供養し奉る。智をもって空を観ずといえども而も福を修して厭くことなく、よく三界を厳るといえども而も心に遠離をねがふ。心常に寂滅なりと雖も、而も悪を滅する法を起こし、空不二の相を行ずるも而も慈悲心を行ず。一切の土は空なること虚空のごとしと観ずるといえども、而も能く荘厳して諸仏の土を清浄にす。諸仏の身 . . . 本文を読む
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菩薩は空不二の相を行ずるも而も慈悲心を行ず

2021-05-26 | 諸経
華厳経巻二十六、十地品第二十二ノ四「(菩薩は)空無想の願を成じて慈悲の心を修し、仏の平等法に順じて諸仏を供養し奉る。智をもって空を観ずといえども而も福を修して厭くことなく、よく三界を厳るといえども而も心に遠離をねがふ。心常に寂滅なりと雖も、而も悪を滅する法を起こし、空不二の相を行ずるも而も慈悲心を行ず。一切の土は空なること虚空のごとしと観ずるといえども、而も能く荘厳して諸仏の土を清浄にす。諸仏の身 . . . 本文を読む
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ダライ・ラマ法王「サカダワの法話会」放映中

2021-05-26 | 光明真言の功徳
2021年5月26日11:30 - 13:30、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラの法王公邸より、ダライ・ラマ法王がモンゴル全土で行われるサカダワ(チベット暦で釈尊の降誕・成道・涅槃の縁日)の行事の日に、モンゴル人に向け短い講演と法話を行われる。主催はガンダン・テクチェンリン僧院。続いてジェ・ツォンカパの『修行道の三要素』(lamtso namsum)についての法話と発菩提心(semk . . . 本文を読む
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肉食は父母を食していること

2021-05-25 | 先祖供養
沙石集・巻六第十七話(七十五) 「祈請して母の生所を知る事」 洛陽に、貧しき母と女とありけり。都にて住みわびて、縁につきて、越後国に下りてぞ世を渡りける。生まれつきたる果報なれば、いづくにても貧しうてぞ過ごしける。京の者にて、念仏者のありけるに、この女、あひかたらひて住みけるが、あまりに心安からぬ世間を見て、この念仏者、申しけるは、「かく心苦しくて住まんよりは、都にては、とてもかくても過ぎなん」と . . . 本文を読む
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真言は最少でも三遍唱えること。

2021-05-24 | 法話
阿闍梨に真言を授けられるときは口に三遍唱えること。 「蘇悉地羯囉經・蘇悉地羯囉經受眞言法品第二十二」には「復次廣説受眞言法。雙膝著地。先於尊者阿 闍梨處。廣作布施。手捧妙花。發慇重心。於闍梨處。三遍口受。」 . . . 本文を読む
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寶篋印陁羅尼と光明真言が亡者の廻向には最適とのこと

2021-05-24 | お大師様のご足跡寺院
寶篋印陁羅尼と光明真言が亡者の廻向には最適とのこと沙石集・弥勒行者事に、浄土宗の竹谷ノ乗願房という人が御所の御下問にこたえて、「亡魂の菩提には、寶篋印陁羅尼(注3)と光明真言が一番」と答えさらに「十悪五逆の罪人で地獄に落ちて助かる道のないものでも、その子孫が寶篋印陁羅尼を七辺唱えて廻向すれば、地獄は変じて八功德の池となり宝蓋が頭にのり蓮華が生じて罪人の足を受け極楽へ導く。光明真言を一遍唱えれば無量 . . . 本文を読む
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皇女御出家の話

2021-05-24 | 法話
古来皇女の御出家は通例のことでした。そして皇女方は皆その御心映えから御出家以前から庶民の尊敬をあつめてこられています。以下はその一例です。 今昔物語集巻十九「村上天皇の御子、大斎院出家の語」 第十七 今昔、大斎院(選子内親王 https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd= . . . 本文を読む
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請觀世音菩薩消伏毒害陀羅尼呪經呪經

2021-05-23 | 諸経
請觀世音菩薩消伏毒害陀羅尼呪經 1・この経は疫病退治のお経であることで有名です.実際疫病対策として観音様の像立と請觀音経の写経が宣旨で命じられたこともあります。長元3年(1030)五月二十三日は、全国に 前年から蔓延した疫疾対策として観音像と請観音経の図写供養が求められています。長元三年五月二十三日、太政官符「太政官符五畿七道諸国司 応に丈六観世音菩薩一体・請観音経百巻を図写供養の事。右去春以 . . . 本文を読む
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