恵果和上の霊験
1、大師が撰せられた「大唐神都青竜寺故三朝の国師灌頂の阿闍梨恵果和尚の碑」に恵果和上は現世利益も重んじられたとあります。「(恵果阿闍梨は)唐の歴代の皇帝玄宗、粛宗、代宗の国師であり、代宗、徳宗、順宗は恵果阿闍梨を師として結縁灌頂をうけた。
長安の青龍寺にあって多くの降雨止雨をはじめとする霊験を現し衆生済度につとめられた。」「榮貴を示して榮貴を導き(榮貴を求めるものには榮貴を与えて . . . 本文を読む
高野十傑
2020-08-31 | 法話
高野十傑
1祈親・2明算・3覺海・4法性・5道範・6尚祚・7信日・8信堅・9真弁・10覺和・11玄海・12宥快
1、祈親上人
高野山再興者。一に持経上人または祈親と號す。俗姓河合氏、和州葛城郡楠本邑の人なり。七歳にして父を喪ひ、能く母に事へ、十三歳興福寺に入り法相宗を学び、子島真興に師事し入寺仙救に随ひて密灌を受く。母歿するや常に法華経を讀誦して二親に追薦す。故に祈親または持経の名を得たり。年六 . . . 本文を読む
以前裁判官が盗撮で弾劾裁判にかけられたことが報じられていました。一番身持ちの固いはずの法の番人が破廉恥罪で一生を台無しにするというのも哀れを催します。よく、各界のエリートといわれる人達が報道陣の前で頭を下げることがおきます。まさに「魔」が差したとしかいいようがありません。なぜこういうことが起きるのか?JSMワード著、浅野和三郎東大教授訳の『死後の世界』ではこの世で恨みを残している死者の魂が悪霊とな . . . 本文を読む
「過去を知らんと欲せば現在の果を見よ、未来の果を知らんと欲せば現在の因を見よ(心地観経)」これは当たり前ですが、「未来は現在が決める」といっています。これが意外と難しいのです。現在は好き勝手をやっていてなおかつ未来を願うのは愚かということでしょう。 . . . 本文を読む
「この世には四つの真実がある。
第一にすべて生きとし生けるものはみな無明から生まれること。
第二に、すべて欲望の対象となるものは無常であり苦しみでありうつりかわるものでること。
第三に、すべて存在するものは無常でありうつり変わるものであること。
第四に、我も、我がものも、ないということである。」
(仏教聖典・増支部経典)
これらはすべて世俗の常識の反対です。我々は自分を賢いと思っており、財は永遠と . . . 本文を読む
地蔵菩薩本願経・囑累人天品第十三
「爾時世尊、金色の臂を挙げ、又摩地藏菩薩摩訶薩の頂をなで是言を作したまはく、『地藏、地藏、汝之神力は不可思議なり。汝之慈悲は不可思議なり。汝之智慧は不可思議なり。
汝之辯才は不可思議なり。たとひ十方諸佛にして汝之不思議の事を讃歎宣説したまはんに、千萬劫中にも能く盡すこと能はざらん。地藏地藏。記せよ、吾今日、忉利天中に在りて、百千萬億不可説不可説の一切諸佛・菩薩・天 . . . 本文を読む
掃除の功徳
今朝も朝4時過ぎから近くの駅周辺を掃除しました。一時期コロナが始まった頃はゴミからウイルスがうつるのではないかと恐ろしくなり中断していたのですが、少し収まりつつあるので一か月ほど前から始めています。今は未明には丁度東の空に明けの明星様が輝いておられなんとも言えない有難さです。これは10数年まえの求聞持成満以前には感じることは出来なかった気持ちです。毎朝このように有難く明星を拝ませていた . . . 本文を読む
掃除の功徳について「釈氏要覧」に次のようにありました。
『掃地、仏、逝多林におわすとき地不浄なるを見て衆生を樂福ならしめ勝福田に淨業を植えんと欲して、仏即ち自ら箒をとり掃はんとす。時に大聲聞見て、皆箒をとりて共に掃く。仏曰く、およそ掃くことについていわば、地に五勝利あり。一には自らの心を清淨にす。二には他者の心をして清淨ならしむ。三つには諸天歡喜す。四つには端正業を植る。五には命終して當に天上に生 . . . 本文を読む
大般涅槃経・聖行品第十九の上
「・・・復次に迦葉よ、又聖行あり。所謂四聖諦、苦・集・滅・道なり。迦葉よ、苦とは逼迫相なり。集とは能生長相なり。滅とは寂滅相なり。道とは大乘相なり。
復次に善男子よ、苦とは現相。集とは轉相。滅とは除相。道とは能除相なり。
復次に善男子よ、苦には三相あり。苦苦相・行苦相・壞苦相なり。
集とは二十五有なり(衆生が流転する三界 を25に分けたもの。欲界14、色界7、無色界4 . . . 本文を読む
神皇正統記・・
「序論、大日本は神の国である。天祖国常立尊(あまつみおやくにとこたちのみこと)がはじめてこの国の基を開き、日神すなわち天照大神がながくその統を伝えて君臨している。我が国だけにこのことがあって他国にはない。ゆえに我が国を神国というのである。・・大日本とも大倭とも書くのは、此の国に漢字が伝わって後、国の名を書くとき文字としては大日本と書くことに定めて、しかも耶麻土(やまと)とよませたか . . . 本文を読む
孝経「・・・身を謹み用を節し、以て父母を養ふ、此れ庶人の孝なり。 故に天子より以下、庶人に至るまで、孝の終始無く、而して患ひ及ばざる者は、未だ之れ有らざるなり。」
(身を慎んで節倹に努む。 このようにして父母を養うは、庶民の孝である。 上は天子から下は庶民に至るまで、孝の道を全うしないものには必ず患いが及んでいる。現代においても親を会社から追い出した例などありますが決してうまくいっていません。) . . . 本文を読む
護国寺一言地蔵様の霊験
護国寺が発行しておられる「護国寺」第96号に一言地蔵様の霊験が載っていました。
最近一言地蔵様の前で熱心に拝む人が増えて有難いことと思っていましたが、この「護国寺誌」をみるとやはり大変なご利益を受けている人が増えていることがわかりました。紙面より紹介します。「お地蔵様には沢山の方がお参りに来られます。遠くは北海道や福岡から来られています。・・学生さんが真面目にお参りされてい . . . 本文を読む
安倍総理の突然の辞任劇でいろいろなことを考えさせられますが改めて国民は「日本国」をどうしたいのか考え行動する必要があると思わせられます。政治家等の上層部に任せて庶民は自己の利益のみの追求をしていればよい、という「鼓腹撃壌」の夢物語は厳しい地政学時代を迎えてとっくに過ぎています。
たしかに庶民はそれぞれ自己の人生上の問題を抱えています。しかしそういう人生問題も自己にのみ集中していては出口がありません . . . 本文を読む
大師の性霊集に、「前の清旦州、亡妻の為の達嚫(だっしん)」には「伏して願わくは此の法力をもって先霊を開悟せしめむ」とあります、「「諸行無常云々」もし男女あって一度此の偈を聞けばよく罪業を滅して早く善果に登る。(涅槃経の「諸行無常、是生滅法、生滅滅己、寂滅為楽」の偈を聞くとその霊魂は罪業を滅して成仏する)・・伏して願わくは此の法力をもって先霊を開悟せしめむ、妙偈加持して早く知見の源を證し、没駄護念し . . . 本文を読む