福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

還暦求聞持成満の記 その105

2010-01-28 | 還暦求聞持成満の記
9月21日、1時半~4時半明星禮、諸堂参拝。閼伽井の蓋を開けるとなかから蝮が頭を持ち上げていました。さすがにこのときはびっくりしました。井戸の数歩下にずり落ちました。さいわいこちらに飛び掛ってこなかったからよかったようなものの一歩間違えるとかまれていたところでした。危機一髪でした。そしてこの蝮はいつまでたっても閼伽井の中から動こうとしません。やむをえず錫杖で頭をこつんとたたくとこんどは井戸の中にもぐってしまいました。どうすることも出来ません。しかしままよと思い、柄杓でいつものようにその井戸の水を汲みました。蝮はどこかにもぐっているのか全く姿を現しませんでした。しかしこれから先、毎朝閼伽水を汲みに来るたびに不安ではあります。

第74座はまたしても睡魔で不十分な出来でした。しかし終わり頃にやっと集中できるようになりました。先に引用した玉城康四郎先生の「瞑想と経験」に「法界が自己に現成する。それが本来の瞑想でありその繰り返しが瞑想の訓練であり実行であります」「法界こそ法身佛であり真佛であります。自己が自己の扉を開くのでなく法界が開くのである。法界によって自己が開かれ、自己において法界が現成するのである」とありました。

75座も前半は眠気に襲われました。自分で強制的にイメージを作ることをやめ自然の成り行きに任せてみました。そしてさきの玉城先生の「法界が自己に現成する」という言葉を思い出したりしましたが全く行は深まりません。
本堂からはひっきりなしにお経の声が聞こえてきます。子供遍路の「のうぼうあきゃしゃきゃらばや・・・」という本尊呪も聞こえてきます。ほかにも子供の声が多く響きます。連休でお大師様の日でもあるので子供連れの遍路が多いのでしょう。有難いことです。こちらは行に入て以来髯を剃ってないので鼻毛と髯が顔の上で入り混じってかゆくて仕方ありません。

「秋晴れや子供遍路のおんあぼきゃ」
「納経の音頭は子供遍路かな」
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