あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

Googleにいろいろ思った。

2007-10-31 02:46:35 | pre-sci
SlashdotJの記事、

GoogleのPageRank急落でブロガー騒然

煮え切らないコメントに気持ち悪さを感じつつGoogleにいろいろ思った。
散文、箇条書き。
たぶん自分があとで読んで納得したり感心したり呆れたりする用。

・最近Googleは使いにくくなってる。
・「リンク先探すより、"http://www.google.com/search?q="しちゃえ」という風潮。というかぼくがやりたくなる。
・上2つはたぶん密接に関係してて、それはたぶん、「タグ付け」系ポータルとの対極にあって、Googleの決定的な問題。

・タグ付け系ポータルは、今現在機能してても、Systematicになればなるほどクロウラーロボットとかロボット系手工業SPAMMERの攻撃は防げなくなるから、それが「目に留まるほどのスタンダード」になったら衰退する。

・検索の多様性が失われてて、でも検索の多様性を追求して一人1エンジンとか始めるとトラフィックが心配。

・汚染の動機は経済的問題。ヴァナ・ディールの汚染もそう。ここでいう汚染の対極は、たぶん「民族浄化」の浄化とかに近い。汚染も浄化も、どちらも危険。
・経済的問題にしたのは、端的には、企業。そして顕在化したのは南北問題とか。

・無関心とか鈍感とかを美徳とする、という認識がここ数年?で表舞台にでてきている。インターネットが原因。
・見たいものだけ見る、聞きたいだけ聞く、さもないとオーバーフローする。そういうフィルタは人間が得意としてたはずだけど。
・コミュニケーション上のプロトコルの更新。山の中ではすれ違う人に挨拶するべきか。少なくとも新宿駅では道行く人すべてに挨拶するべきでない。「すべきだけどできない」のとは違う。してはいけない。
・言葉をHTTPリーチャブルにすること自体が、無視を許さないのはどうなのか。HTTPの問題か。

・線を引くこと。google.co.jpとgoogle.com。ネットでの近くと遠く。遠くは無視していいもの。無視すべきもの。近くのものは少なく、遠くのものはムゲンに多い。
・「遠くへリンクする」ことの負荷がないことを問題視するという視点はアリか?Ping値?
・3次元空間で足りるか。それを望むか。ネット8時間、リアル5時間といった生活してる人は、既に多いはず。

・Googleがなかったら、サイト間の距離は伸びるのか。

KimI

頭の関節的自由度。

2007-10-26 22:22:14 | cyber
WiredVisionにNeuroSky社の記事が出てました。

サイコパワーの破壊力――記者が「脳波ゲーム」を体験

内容的には、先日のライトセイバーの方がインパクトがあった気もするのですが、「NeuroSky社のシステム・アプリケーション担当マネージャー」氏のコメントとして引用される、

「今まではあるとは知らなかった筋肉を使うようなものだ」


というところが印象的です。
日本人というか、わたし的には、TYPE-MOON作品でいうところの「(魔術)回路」とかで、ある意味馴染んだ概念と思うのですが、これを、こういう会社の人が口にしているというのが興味深いです。記者の、

だが、実際に試してみて、その背後にある驚くべき科学にもかかわらず、この技術には限界があるように感じた。たとえば、たった1つの測定軸しかないのでは、ビデオゲーム用に使っても補助入力装置にしかなれないように思う。


というコメントはある意味穿ってるのですが、これを、上で引用したコメントと併せると、「これに慣れれば当然別の『筋肉』があることが認識されるし、その存在が意識(無意識?)に上れば当然使い方わかってくるし、使ってる状態を機械的に観測できるであろうし、次世代機にはそれの測定軸も加えられるだろう。」ということが、普通に読みとれます。
さらには、操縦には外国語を習得訓練が必要になったりとか、ロシア語を覚えないと動かない戦闘機が作られたりとか、脳に特定の状態を作るために物理的な筋肉を動かす訓練が必要になったりとか、いろいろ妄想が広がります。
人の脳、とくに大きくなった人の脳は、腕が2本、足が2本といった、いま持ってる身体に最適化してて、腕一本増えてもコントロールできないのかも、とか思っていたのですが、もしかすると訓練手段、フィードバック手段さえ確保できれば、足が8本になってもコントロールできるぐらい柔軟なのかも知れません。

「軸」が何種類も作られるようになったら、バイリンガル、トライリンガル的な、能力が求められたり、一瞬で「身体を変形」させて、脳をそれに追従させるような技術が必須とみなされたりするかも知れません。ない腕は振れませんし、ある腕は振りたいですし、大変そうです。
あるいはそんな劇的な変形じゃなくて、JMのバーチャルキーボードとか、もう一歩進めてルンゲ警部みたいな動作で脳内の回路や、外部の脳波計にアクセスする形に落ち着くのかも?
XBOX360のAボタンが決定でBボタンがキャンセルなのが日本人的に許せないとか言ってる場合じゃないのかも知れません。


参考:
あかまど(仮): 理力の杖。

Diska

Windows版Safari。

2007-10-25 10:06:26 | tech
(2007/12/11追記: 2007/11/15頃リリースされたVer.3.0.4で日本語対応が超絶バージョンアップしてます!この記事が無意味になるぐらい。ぐっすん。記事下の追記も参照。)

iPod Touchを買ってみたのでAppleのサイトを歩き回ってて、つい勢いで「Windows版Safali(Version3.0.3 522.15.5)」を入れてみました。

起動。
Operaユーザーの目で見ても、これは軽いです。きれいです。
いいかも?

…試用時間数分。
がっかり。
お話になりません。

日本語処理がさっぱりです。
わたしの環境では、何をどうやっても100%の再現性で文字化けします。
エンコーディング名とか、フォント名とか、とHTML文書自体も化けるのですが、傾向として、安定して「日本語」が「梍槽辨」に化けてるみたいなので、そのあたりから現象が特定できるかも知れません。ほかであんまり見ない化け方のような気がします(追記:(2007/10/25 10:45)作業場不便なのでいろいろためしてたら「月」が「槍」に化けるのを発見)。

直感的には、Unicodeがらみのエンコーディング処理そのものに問題があるか、もっとピンポイントでフォントのグリフを取り出すときのエンコーディングの処理がおかしいという印象なので、専用の、狂ったTTF/TTCフォント作ったら使えるかも知れません。とはいえ、試用続行できるだけの動機もないので保留。むぅ。


追記(2007/10/25 12:30):とかいいつつ調査続行。
Web上で個人ページ見た限りでは、「フォントを変えたら使えた」とか、「AJAXで化ける(それ以外は使えてる)」とか、「WebKitのNightly build入れたら直った」とか、「かなりフツウに使えてる人もいる」ようです。
文字化けの仕方はかなり独特な印象。文字列「ウェブ(UCS2:30a6 30a7 30d6)」が「???(UCS2:2198 2199 21c8、gooBlogでは表示不可能。各々、右下矢印、左下矢印、上二重矢印)」に化けるのを確認。漢字の化け方は「情報落ちしてないけどマッピングがおかしい」という印象。


追記(2007/10/25 13:00):さらに調査続行。
試しに中国語のフォント(PMingLiu/MingLiu)とか使ったらかなり正しく表示。ただし、漢字は「字形がくずれる」というとてもとても珍しい化け方をする文字が多数(下のイメージ参照)。恐らく、SafariのWindows版(beta3)は、「TrueTypeFont(OpenType?)のエンジンを独自で持ち、文字表示に関してはWindowsAPIを経由していない」と思われます(説明省略しますが中国語フォントは1文字のグリフが複数のパーツの組み合わせで定義されてるものがあります)。

この仮定に立つと「複雑なリガチャしてるようなフォント」が扱えない(少なくともWindowsと解釈が違う)ことが説明できると同時に、

・エンコーディング等の情報がいい加減なフォントファイル(有名どころも含め、いい加減でないフォントファイルというものは滅多に存在しません)
・フォント名が非ASCII(Latin1)以外で定義されてるようなフォント

といった、「日本人が通常使用しているフォント」は、日本人が期待するような形で正しく扱えない(さらには、Apple社は日本語環境でのテストに充分なリソースというかお金を割いていないとかいった)可能性が高くなってくると予測できます。

ユーザーレベルで対処するには、Safariの根幹に関わるエンジンを書き換えるのは現実的でないので、Appleに修正を求めるという王道を選ぶか、Safari最適化したフォントファイルを探す(あるいは作る)のが妥当と考えられます。
多分調査終了。


追記(2007/10/25 15:50):補足。
Appleに修正を求めるってのは正しくなくて、対応を求めるというべきかも知れません。修正するところもあるかもしれないのですが、いわゆるバグがあるのは(裏づけ取ってないですが)、わたしの理解では、Windowsが標準で持って(たり、アプリのオマケで勝手にインストールされたりして)いるフォントファイルの方であって、他のアプリケーションは、それを何年も何十年も騙し騙し使ってたのが顕在化したということです。

TrueTypeフォントの仕様書(このへん?)をひっくりかえしつつ、FontForgeとかでMSPMINCHOとかのフォントファイル(のcmap, name, postあたり)をHackすれば(端的には、読んで、書き換えれば)たぶん何が起こってるかアタリをつけたり対応できる気もするのですが、いちおうライセンス上許されてない気がするので、しません。建前上。


追記(2007/12/11):
先日入れた3.0.4(523.12.9)では、フォント・エンコーディング関係が格段に改善されてるようです。突っ込みどころがないぐらい普通に表示できます。レンダリングがなんと言うか、独特の、MacOSテイストです(意地でもOTF埋め込みbitmap fontは使わない?)。読みやすいかというと、慣れや個人差もあるかと思いますが、「確実にきれい」と言ってよいと思います。ダイアログの表示サイズとか、動作上妙な部分はあるのですが、人に薦められるレベルになってると思いました。個人的には、当面は、「(少なくともデフォルト状態で)マウスジェスチャー関係がない」という一点に於いて、常用しない気はしますが。

Diska