あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

R-TYPE TACTICS。

2007-09-22 02:55:51 | games
R-TYPE TACTICSを買いました。
PSP用のシミュレーションゲーム(?)です。

正直なところ、「R-TYPE FINALのときIREMはもうR-TYPEを作りません!と言ってたじゃないかー。」とか、「イース・ストラテジーを思わせるタイトル…」とか、ぜんぜん期待してなかったのですが、裏切られました。おもしろいです。少なくともわたしは好きです。

以下、R-TYPEを全く知らない人は置いてきぼりで書いてみます。全く知らないけど読もうという奇特な人はWikipediaでも参照しながら…。


このゲームは何なのか。
どう表現するか、いろいろ悩んだのですが、やっぱり「R-TYPEのシミュレーションゲーム」というところに落ち着きました。そのまんまですね。
ジャンル的にはコナミの「コズミックウォーズ」に近いといえば近いですがそんな古いゲームは誰も知らないですね。ジャンル的にまたやってみたい気もするのですがコンピュータが弱すぎたり重すぎたりした気もします。
R-TYPE TACTICS、コズミックウォーズみたいに、「バイト帝国と地球軍?の戦いの舞台をシューティングゲームとは別の切り口で表現した」、というのとは違います。R-TYPEを、「シューティングゲームをシューティングゲームの切り口でシミュレーションゲームに仕上げて」ます。
強いて言えば、ナムコットのボードゲームシリーズのような…ってこれも古すぎでだれもわかんないのでやめましょう。


このゲーム、確かにヘックスのシミュレーションの形はしてるのですが、特徴的なのはいくつかのマップの形状と、フォースと波動砲あたりです。

マップは、極論すれば、R-TYPEのマップ。即ち、横スクロールシューティングゲームのマップになってます。最初の成層圏マップは21x11、木星衛星基地なんか40x11です。両軍がはしっこから攻めていって索敵で出合って、敵の母艦まで攻めていくというデザイン。

フォースと波動砲。極論すれば、このゲーム。フォースか波動砲で敵をやっつけるゲームになってます。支援武装もいっぱいあるのですが、フォースの体当たり攻撃と、波動砲が、かなり極端に強くなってます。また、移動前後にフォースの着脱ができたり、フォース装着時にレーザーが撃てたりします。
極めつけは、波動砲が「前方」にしか飛ばないことです。地球軍の波動砲は、スクロール方向である「右」にしか攻撃できません。おなじように、バイト帝国軍の波動砲は左にしか飛んで行きません。
戦闘機がたくさんでてくるのですが例外なく、地球軍のものは「常に右を向いて」います。
「ユニットに方向がある、ない」という話とは次元が違います。
シミュレーションゲームのデザインとしてここまで思い切ったデザインはなかなかないと思います。将棋とかがそうなんですが、そういう抽象化はしてません。
このへんを理解すると、マップの意味が通常のシミュレーションゲームと全く違ってきます。地球軍は壁の左に張り付いていると安全です。「上」や「下」、あと「左」に進軍するのはかなり難しく、その方向に壁があると安心感があったりします。
独特のルールは、ゲームが描いていた世界を再現するためじゃなく、ゲームのシステムそのものを再現するために作られてるのです。

リアルさ、というものが、再現性の度合いを指すとしたら、こんなリアルなゲームは、なかなかないと言えると思います。

これはまさしく「R-TYPEのシミュレーションゲーム」でした。


フツウにオススメするには、PSPらしくロードが重いのと、R-TYPEどころか横スクロールシューティングゲームを全く知らない人にウケるかどうかあたりがちょっとネックかも知れません。


IREM: R-TYPE TACTICS


Diska