あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

自己検索に始まるSEOに関する一考察。

2005-03-31 23:50:28 | Weblog
「Googleで自分の名前を検索」してみました。
名前は便宜上Diskaです。
誰でもやってます。わたしだけじゃないのです。
ほら。Googleで「Googleで自分の名前を検索」を検索???したら、1570件ヒットします。
ほらほら。やったことのないあなたもやりたくなってくーる。なってくーる…?

結果。
…「惑星ラグオル」以外では、世間的にあんまり使われない言葉なのもあるのか、日本語に限定したら、思ったより上位でヒットしました。
ほかには、「ブランド名」がトップ、「PC系コンピュータのDisk A」が圧倒的に多く、「本家のPSOの武器の英語説明」がたまにヒットしているようです。
この記事を書き始めた時点では、トップ10入りしてます。1860件中です。わーい。

…さて。「あかまど」の説明に「自称ソフト技術者」とか書いてあるようなので分析してみます。
  • 分析1)わたしがHTTPプロトコルでアクセス可能な場所に生まれたのは、事実上2005/03/14です。
  • 分析2)ヒットしたページは、Wiz系のページSound Horizonカテゴリの検索ページの2枚なようです。 Wiz系ページの方は、コメントの応酬があって、その都度自分の名前を入れた上に、自分のBLOGのトップにリンクを張っています。SHカテゴリのページの方は、多数の記事が1ページに表示され、各記事に「Diska」の名前が書かれています。
  • 分析3)他のサイトへのTBは、あんまり打っていないつもりです。TBの勉強も兼ねて、これまでいくつかのサイトには打たせていただきましたが、Wizページでは0回。SH系は全ページあわせても1回と記憶しています。 トラックバックはいくつか頂いています。Wizページでは2つ、SH系ページでは0と思います。
  • 分析4)特に明示的にTBを打たなくても、「gooブログ」であるだけで、いくつかの「BLOG横断検索サイト」にリンクが作られてるようです。わたしのページは書き直し頻度が高いですが、わたしの記憶が正しければ、検索にかかるのは、「初稿」であるように思われます。
  • 分析5)あかまどの上に来ているページのうち、ブランド名の方は、確かにDiskaという文字列がたくさん含まれているようです。CSS等にも使われているようです。
  • 分析6)PC系ページの方は、検索してもDiskAは登場していないようです。URLにの末尾がdiskaとなっています。

考察。
Googleが何を持ってこれらのページを選んだのか考えてみます。
情報が足りないのでいきなりちょっと飛躍しますが、キーワード「Diska」が、あかまどが上位にきたのは
  • 余り使われない単語であり、競争相手が少ないこと
  • URLの末尾がdiska(/)であり、記事のURLには必ずdiskaが含まれること
  • 文字列のDiskaが多数登場するページであること
  • 若干のリンク先とリンク元を持つこと

の4点はわりと信用できる理由になってるような気がします。
あとはあてずっぽうというかさらなる飛躍になってきますが、
  • BLOGであるだけで、検索ページから自動的に複数のリンクを受けている
  • わたしの記事は文章の体裁をとっているが、ムダに長い
  • 最近更新された

というのも意味があるかもしれません。研究(何の?)の一助になるかもしれません。

Googleのアルゴリズムについては既にほうぼうで研究されてる気もしますが、これは単なる興味ですので特に調べませんでした。

以前、ニュースで「BLOGを検索エンジンの対象からはずすかどうか」という議論があるという話を見たように思います。そのときは、とんでもない話だとか思ったのですが、意味がわかってきたような気がします。
カテゴリ検索とコメントの応酬は破壊力が大きそうです。
万一、Diskaブランドより上に検索されちゃったら、ちょっぴりうれしいですが、かなりはずかしいというか申し訳ないです。

先日KimI名義で触れましたが、Googleでキーワード「SEO」を検索すると、矛盾というか、キケンなものが見えてきます。
SEO=Search Engine Optimize。
「サーチエンジンで上位に出るなら何でもおっけー」主義です。
Googleは以前、「検索順位の公正性」、「お金で特定企業を上位に持ってくるようなことはしなーい」という主張をしていたように思いますが、現在のことはわかりません(注:追記1)。
少なくとも「SEOをやってる企業」、「Googleで上位ヒットしたかったらうちと契約しませんかーという企業」は存在していて、その広告はGoogleで「SEO」を検索すると表示されます。その広告料はGoogleに支払われているような気がするのですが。

Google便利です。強力です。すごいです。かっこいいです。毎日使ってます。
個人的には、Googleなしでネットは歩けません。
だからこそ、こわいです。資本主義至上になりきれない人は、どう見たらよいのでしょうか。
あんまりかっこよくない文章でも、いろんな人に見てもらいたいとは思っているのですが、わたしが降り立ったのはどういう場所なんでしょう。
わたしにやさしい神の見えざる手」が届く場所なんでしょうか?
あるいは文字通りのDEUS EX MACHINA?ダークファルスとかだったらやだなぁ。

タイトルが堅いのはDVD「げんしけん」を見た影響なので流してください。
----
----
追記1):文中、「GoogleのSEOに関するポリシー」については、「Web マスターのための Google 情報」からある程度読み取れるようです。同ページの下の方の「その他の情報」あたりが特に関係しそうです。タテマエ的には、「相互リンクは逆効果かも?=SEOって相互リンク、TBSpam以外もある」とか「SEO企業は危険なのもあるよ」で「SEOおっけー。でもジコセキニンで」とかいうことなようですが、実装や実態がどうかは検証不可能な気がします。シュヒギムとかクローズドソースとかキギョウヒミツとかあるでしょうし。「胴元の一人勝ち」感は拭えません。資本主義至上の文脈では正当な勝者のような気もしますが。

Diska <-ああっ。だからこれが危険?

クライマックスはネットだけ。

2005-03-31 17:51:54 | web
ITmediaで見たニュース。
クライマックスはネットだけで公開 フジの深夜ドラマ

記事見出しがすべてを語ってるので説明は省略。
脊髄反射的に思いついたことだけ並べてみる。
----
  • 局が局だけに、株だの買収だの、経済、政治的な文脈な、「ひとりでネットできるもん」というパフォーマンスと見ることもできる。あるいは逆にどこかとの協調関係の宣伝かも
  • どーせ深夜番組だし単発だし、ネットで話題になれば勝ち、という側面もあるだろう
  • 「そもそもがテレビ局の意義は商品製造者の広告塔であって、テレビ番組はノベルティグッズであるから驚くに当たらない」という立場な人もいそう
  • 30分もののアニメや特撮番組を「おもちゃを売るためのCM」と称することは前からあったが、「サイトへの誘導」を商品にした(今回は収益は狙ってない気もするが)ところは興味深い
  • ネット見なくても完結するようには作ってあるだろうからそれほど大胆な話でもない
  • 深夜以外に使える技かどうかは、番組の視聴率とか帯域幅とかあるのでキケンな気もする。成功したらしたで、「とりあえずHDD落としとけ」みたいなことが起こって、日本のネット全体が重くなったり
  • 「ネットに乗せれば視聴率算出が確実で楽になる」という仮説の検証のデータ取りという意味もありそう
  • しばらくうまく回ったら番組有料化で「スポンサー不要」モデルに移行とか
  • 話題になるのは一回だけ。忘れ去られるニュースな気もする

----
あんまり拍手したくなる見方はできないのだけど「よくぞやった!」と思ったのは間違いない。
TV局って何?というアイデンティティに関わる葛藤とか反対意見もあったろうし、評価されたらされたで放送事業自体が危うくなる流れが生まれるリスクもありそうな気もする。
琴線に響くニュースだった。

個人的にはドラマ一般に興味ないので見ないと思うけど。

KimI

京ぽん。オフトピだけど。

2005-03-29 14:48:34 | Weblog
京ぽん。

を話題にしたらなんかよくわからないトラックバックが来るみたいなので、「文字列を含むけど内容的に京ぽんと関係なさげで京ぽんのサイトからはトラックバックしたくなさそうなエントリ」を作ってしばらく放置して様子をみてみる。ロボットじゃなさげだから無意味だろうか?
----
ぼくのトラックバックの理解は、このレベルだ。ポリシーもそんな感じで理解している。
TrackbackPing仕様自体、それほど歴史があるわけでもなさそうだから、大義名分伝家の宝刀を振るって力説する人もいなさそうだし、どうあるべきかとかいうのは、まだ世間的に固まってない気がする。
受け取ったときどう扱うべきかはよくわからない。
同一エントリから3回受け取るとRecentTrackBackに3回分表示されるって仕様は、受け取る方も送る方もあんまりうれしくないと思うのだがどうだろう。

失礼があったら申し訳ないけど、とりあえず実験だ。
Googleで"SEO"見たらスポンサー情報が。笑っちゃったけど、いまや常識?

KimI

仮面の男を信じますか?

2005-03-29 04:07:37 | Sound Horizon
Sound Horizon Official Site」に対する「いらだち」の原因がやっとわかってきた気がしたので改めてまとめてみます。

わりと整然とした理論付けになった気がする不満は以下のとおりです。
  • 「About us」がないです。Sound Horizonを他人事のように紹介しておきながら、紹介を行なっているのが何者か明確にされてません。
  • サイトの持ち主は「Rap products inc.」という名前がついているようですが、それ以上の情報は全くありません。連絡先、住所や代表者氏名も不明ですし、メールアドレスすら発見できません(訂正:ファンクラブの事務局の情報は発見しました。まだサイトの主体とRapとの繋がりが理解できませんけど)。
  • http://sound-horizon.net/やショップからのリンクが信用を与えているとは言えなくもないですが、Revoさんの説明の「…ようです」等を見ると、ギャップから、不安も覚えます。
  • リンクページの、「Revo個人ページ」という文言はRevoさんか、Revoさんが属する集団でなければ使ってはいけません。サイトの主体が不明確である以上、ダメです。「世界のクロサワ」みたいに呼び捨てでも敬称になるケースもあるかと思いますが、呼び捨ては印象悪いです。

わりと情緒的でかっこよくない、でも否定できない不満はとりあえず以下のとおりです。
  • 自称旧来ファンが独占欲を発揮するのはしょうがないのです。メジャー化にはつきものです。なのでこれはてきとうに流してくれたらよいです。
  • 最初のElysionリリースごろからの「http://sound-horizon.net/」の状態がよくないです。版権とかサイト管理とかめんどくさそうな気はしますし、音楽最優先が正しいと思いますが、注目されてるのに、サイトの状態がよくないのは、確実に、残念です。
  • Official Siteには、かつて「http://sound-horizon.net/にあった温かみ」がカケラも感じられないです。それを志向しているようにも感じられません。メジャー化にともなって閉鎖されちゃってますが、昔は掲示板(でしりとりに挑戦しちゃいますぞぅ)とかイメージ画募集とかあったのです。あまりに「事務所的」で「商業的」で「コギレイ」なサイトに、「オフィシャル」という、「公式」、「本家」を連想させるタイトルをつけるのは耐えがたいのです。「事務局」とか「公式ファンサイト」とか「公認」とか「ショップ」とか「ポータル」あたりならとりあえずおっけーです。
  • 「Revo, Aramaryブランド」だけ強調しすぎてます。「じまんぐ」さんに代表される(ごめんなさい)、Sound Horizonの魅力の一部である「胡散臭さ」や「ケレン味」が切り捨てられそうな気がします。4th聞くまで不安です。そういう方向だったら「同人音楽界の奇跡」とまで謳われたSound Horizonの魅力って何だったんだろうって思っちゃいます。

----
Blogのおかげで作文の練習とか頭の整理がちょっぴりできた気がします。
そういうのはBlogとしてダメですか?

こっちも追加訂正続くなぁ…。

Diska

SHオフィシャルサイト…?

2005-03-28 12:40:38 | Sound Horizon
こちらで拝見したのですが、Sound Horizonのオフィシャルサイトができてるそうです。

早速行ってみたのですが、
サウンドクリエーターRevoとヴォーカリストAramaryを中心とした幻想楽団Sound Horizonのホームページです。
だそうです。

えーと…?

なんというか…一行目でつまづきました。

「Sound Horizon」の範囲はよくわかんないですけど、心情的にはとりあえず新作のパッケージにもデカデカと登場する「うさんくさいヒゲの男」とか気になりますし。「蒼の歌姫と称されしジュリエッタ」さんも好きでしたし。
RevoさんとAramaryさんの2人がネームバリュー的に高くて、これが簡潔でキャッチ的検索エンジン的に有利なフレーズであろうことはわかるのですが、「幻想楽団」のオフィシャルサイトの一行目に選ぶ言葉として、不思議な感じがしてなりません。

あと、「ホームページ」は、由来はどうあれ、「HTML文書」という意味で使うことが慣習化してます。正しいです。
「Official Site」は確かにOffice(事務所)のSiteという意味なのです。正しいです。
正しいのですが、「Revoさんが不在」な状況で、○○のホームページとかOfficial Siteとかいう言葉を使われてしまったのでは、ミスリードしようとしているように感じられてしまうのです。「Sound Horizon」という言葉が示してるのは何なのでしょうか?

Revo個人ページ」によれば、
SHの新しいオフィシャルサイトが出来ました
…と言われても混乱するかと思いますが、
所謂「事務所サイドが運営するオフィシャル」です。
これからファンクラブの運営等をやってゆくようです。

ココはココで今まで通りRevoが運営してゆきます
…とはいえ、差別化を図らなくてはならないなと困り中…。

だそうです。

「Sound Horizon」というのは何でしょう?
「オフィシャルサイト」の「顔」とか「中の人」は何だと理解すればいいんでしょう?
「私はもう人間(ヒト)ではない」なのでしょうか?だから「仮面の男」なのでしょうか?

商業としての音楽がどのように成立しているか、わたしは知りません。
「ドサ周りでサイン会で握手会で、ファンクラブでコンサートであわよくばテレビ出演で、アルバムでシングルでプロモーションビデオで、最近だとストリームでプロテクトだったり着メロや着うただったり(?)というのが当然で、そうでなくては黒字にならなくて、黒字にならなければ負けで無意味で、それが当然なメジャー化」なのかも知れません。
でも、わたしにとってSHは「ネットで口コミで見つけたちょっといい試聴曲だったり、通信販売で買ったCDが「意外にこれもアリか!」だったり、アキバの同人ショップで見つけた宝物」だったように思います。

わたしも、本家の「幻想楽団「Sound Horizon」のwebサイト」のメンテナンス状況が、ファンや、新たに興味を持った人々の希望に沿える状態になってないことは、間違いないと思います。
それが「Office的」に望ましくない状況であることも理解できます。
また「所謂(いわゆる)事務所サイドが…」発言はちょっとキケンな香りがします。

けど…。

ファンの集いがあるのは抵抗ありませんし、応援するのもよいことです。会誌も興味ありますし、万一(?!)コンサートが成立してチケット優先予約できるならそれもいいです。うれしいです。でも、何かが変質してる気がします。

そもそも「Rap products.inc」とは何者なんでしょうか?
Revoさん不在でSHのオフィシャルサイトを名乗るのでしょうか?
あるいはSHと独立したところで営利を目的とした団体なのでしょうか?わたしは何か誤解してるでしょうか?
顔も立場も中の人もわからないものが、一SHファンのわたしにとって有益なものと、どうすれば思えるのでしょう?

どうなっているのか、どうなっていくのがいいのか、わたしは、わかりません。
でも、「Sound Horizon」に「人の顔や心」を見てたつもりが、「CDを売ることと集金することばかりなカタログ」になってしまったという、苛立ちを感じているのは間違いないです。

どうか、Sound Horizonの音楽を作ってくれている方々にとって幸せな結果になりますように。
そして、何より、わたしががうれしい音楽を聞けますように。
----
追記:
考えがまだまとまってないので書き直しまくってます。
結論は「苛立ち」みたいですけど。
----
追記:
まとめてみました
----
追記:
書き直してたら、サイトの存在を知るきっかけになった記事へのリンクを削除してしまって、一方的にトラックバックしてる状態になってたので、書き出し部分のリンクを戻してみました…。
それとは別にトラックバック先の記事間違えてる事を指摘されたり。もうちょっと慎重にしなきゃ…。
そもそも書き直しちゃダメ?


追記(2005/09/19):
情報元の先方が移転されたみたいなので、リンクしなおし。上等屋~ブログと言ふ名の日記~: ちょこちょこと。というか、過去記事ぜんぶ手動コピーですかーっ。移転お疲れ様です…。

Diska

民主主義者。

2005-03-27 23:32:45 | Weblog
斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」でこんな記事を見かけた。
「ファシズム」と「資本主義」と「アナーキズム」
「企業」はうまく回ってて「国家」はうまく行ってない。民主主義よくない。資本主義最高。とかいう話らしい。

ぼくは「オクノ総研 WEBLOG」のファンだ。興味深い。かっこいい。
とか思うのだけど。地元が選挙な今、この記事を見ると、何か違う。斜めうえを行ってない気がする。
----
究極的には、
>平等に配分された権力が、正しい選択を行なえるとは思えない。
の「正しい」という言葉に違和感がある。

この「正しい」は、politically correctとかじゃなく、「最適解である」というような意味で使っていると思うけど、それはつまり「企業とか、資本主義者とか、高額納税者にとって利益が最大になること」を最適化目標としていると思う。もっと言えば、「民主主義は企業人や既得権者に有害だ」と言っているように思う。
悪意を抜いて、耳あたりよく言い換えれば「自分の帰属する集団の競争力を最大化することは自分の幸福を最大化させる」という主張になると思うけど、「経済の尺度で競争力がない国家とか個人」とかの幸福は問題外にしていることには変わりない。具体的にしていくと、正当な主張であっても、あんまり大手を振って同調できる話ではなくなってくると思う。

別に、それが「悪い」とか「正しくない」とは言わない。
企業、経済っぽい立場の人が
平等に配分された権力が、「最適化された」選択を行なえるとは思えない。
と主張するのなら納得しやすい、というか、その立場において確実に「正しい」考えだとも思う。

…ソフト屋が「最適(最適化=Optimize)」という言葉を使うときに含めるのは、「特定目的にはベスト」とか「カリカリチューン」とか、もっと言えば「他の用途には向かない」、「他の特定用途ではかなりヤバい場合が多い」とかいうニュアンスだ。
「有権者は必ずしも何か企業、経済っぽいものに最適な選択をしない」という主張には何の違和感もない。
----
なぜ「正しい」に、そんなに違和感を感じたのか。
言葉尻を捕らえたといえばその通り。
なんだけど、ぼくは、筆者は「正しい」という言葉をわざわざ選んだと感じたのだ。

気になった要素の一つは文中の「神の見えざる手」だ。
経済に疎いぼくは、「神の見えざる手」という言葉には、「神の慈愛」だとか「個々人の幸福」なんてイメージが付随してしまう。

アダム・スミス直接読んだことないけど、中世の思想家ならば実際そんなニュアンスを含めてたんじゃないかと思う。もともと、「清貧はもう古い。教会通ってもバシバシ金儲け。神様も労働者の味方だ。経済学者は正義。」キャンペーンのために選ばれた言葉だった気がするし。
実際現代人が使うときにも「『何か』うまくいくらしい」という意味で使ってはいないだろうか?
自由主義経済を最優先した結果が、「個々人」の、あるいは「ぼく」の、「フトコロ」でなく「幸福」に貢献するというビジョンはどうすれば持てるのだろうか?

ともかく、そんな意味の「神の見えざる手」を信じて期待できる根拠を、少なくとも、ぼくは持ち合わせていない。「妄想と現実のループ」は、信じる人が少なくなれば「妄想」に収束するはずだ。「そんな意味の神の見えざる手」を信じてる人は空想具現化に足るほど数がいるのだろうか?

「正しい」という言葉に違和感を感じたのは、そこに
平等に配分された権力が、「(何か経済っぽい主体の利益に)最適化された」選択を行なえるとは思えない。
という分析的な意味ではなく、「神の慈愛を得るために民主主義じゃダメだ」、「資本主義で幸せになりましょう」という、fanaticなニュアンスを感じたからだ。筆者の意図がどうかは知らないが、ぼくがそういう印象を受けたのは間違いない。

僕は企業社会に帰属意識はない。自分が何主義者と呼ばれるのかは、知らない。多分、民主主義者ではあるんだろう。
投票結果が、当選者が、個人、というかぼくに最適な選択を行なってくれるかはわからないけど、その希望はある。
資本主義至上は、は「ぼくにとって」最適解でないとの直感もある。
あえて違和感のある言い方をすれば、
神の見えざる手が、正しい選択を行なえるとは思えない。自分の見える手が、正しい選択を行なったと信じたい
となるのだろうか。

間接民主制がうまく機能してるのか、とかいう疑問はあるけどね。
----
ちょっと感じるものがあったので書いてみた。
自分が引用されてちくちく書かれたらイヤだろうなぁ……。

KimI

「バイナリXML標準」にコメントしてみる。

2005-03-25 01:48:07 | web
「バイナリXML標準」の策定が進んでるらしい。

直感的に「マークアップ言語でバイナリって既に間違ってるぅ」という違和感はあるが、「VRML」というマークアップ言語にはバイナリ形式の仕様もあった。たしか、専用のバイナリ形式のほかに、「プレーンテキストのVRMLを素でgzipしたのもVRML」ということになっていて、実際、VRMLビューアもそれに対応していた。
VRMLは、例としてどうかと思うが、まぁ、マークアップ言語だし、昔調べちゃったことがあるんだからしょうがない。

バイナリ化は、「XMLの高速化」が目的らしい。
パーサの処理量の話とネットの転送速度の話がちょっと混ざってる気もするが、まぁ両方なんだろう。
転送速度については、VRMLで行われていたような、「単純な」圧縮だけでも意味はありそうだ。
短絡的に、「Webサーバにftpするとgz圧縮して保存、クライアントがhtml.gz対応ならそのまま転送、非力なクライアントにはサーバが展開して転送」なんてのも、汎用性やら実装やらは議論の余地もあろうが、ともかく、可能だし、場面によっては有効だ。「XMLの仕様」に含めるとなると影響範囲はかなり広そうだ。
処理量についてはよくわからないが、展開方式が標準化されれば専用チップも作られるだろうし、IOが減ることが高速化に繋がるケースもあるだろう。物理メモリ上に圧縮形式で置いておく、なんてのも意味がある場合もあるかも知れない。

もちろん、XMLに特化した、構造解析しやすいバイナリフォーマットの方がパーサの処理量は減るだろうから、そういう方向で進んでいるのだろうと思う。

BLOGの隆盛でHTMLの記述すら必要なくなりつつある現状で、XMLが「素でテキストエディタで開けること」にこだわる理由はどこにもないのだろう。必要に応じてテキストに戻せる、双方向性のある仕様が決まってさえいれば何も問題ないのだ。
XMLソースのタブやインデントが崩れようが、気にする人はいない。そういう人は自前で自動インデンタぐらい用意してるものだ。
XMLは、標準データフォーマットが欲しかったから生まれたのであって、「ファイル」フォーマットがマークアップ言語の形をしている理由はないはずだ。人間に厳しくともパーサに優しいフォーマットの標準ができれば需要はある。
----
OperaのSVG対応でちょっと気になってたので琴線に響いたニュース。
個人的に「前線」から離れてるので、ちょっとW3C等を探索する気はしないから、裏付け調べ物なしの、脳内展開な脊髄反射コメントになっているので念のため。意義があるかは知らないが、「BLOG初心者だから、書いてみたらどんな感じがするか知るのが目的」だ。誰か突っ込みをくれるかもしれないし(?)。
初めての他サイトへのトラックバックおわり。どきどき。

KimI

ねとらん者 THE MOVIE#1。聞きました。

2005-03-24 01:44:48 | Sound Horizon
件(クダン)のOVA、書店で見かけたので購入しました。

ソフトバンクパブリッシング刊。
ISBNコードがついてたりするので、「フィギュアとマウスパッドとDVDがついた書籍」扱いみたいです。
書籍はついてないです。

ネット上で知名度の高いキャラクター達が、「ネットランナーの文脈」で登場して、それなりなストーリーが展開される30分のアニメーションです。

「ちゆ12歳」さんや「任意たん(仮?)」さんは辛うじてネット上で知っていましたが、すっかり角がとれて、というか、毒が抜けたというか、電波遮蔽されたというか、ゴーストが高度にカスタマイズされているというか、なんだか別人のようでした。キャラクターもののOVAですし、わたしは「ネットランナー」本誌のことは、ほとんど知りませんので、わたしがキャラクターについてあれこれ語るのは多分正しくないのでしょう。

アニメーションの質は、あくまで個人的な印象ですが、「質の高い30分もののテレビアニメ」を連想しました。
デフォルメがよく効いているのか、思ったほど動き回ってくれません。
バンクはなかったと思いますが、止め絵は惜しげもなく使いまくります。
戦闘シーンでは3DCGのフルアニメもしてくれてますが、「動くと設定資料より10倍かっこいいビルバイン」とまでは行かないようです。

わたしの勘違いでなければ、BGMは使いまわしがありません。
全カットBGM流れっぱなしというわけではありませんが、同じBGMは2度使われてなかったような気がします。
カット割が細かいせいか、BGMが途切れがちなのがちょっと残念でした。
エンディング曲は特典としてフルコーラスで単独で収録されています。Revoさんの曲でAramaryさんの歌です。
わたしの持っているSound Horizonのイメージからすると、ちょっと幻想とか狂気とか歴史書とか死とか喪失感とか、炭酸とかアルコールが抜けた感じもしますが、ハッピーエンド(?)のエンディングテーマですし、「音楽に聞き入って料理の味が思い出せなくなるようでは、レストランのBGMとして本末転倒だ」というようなことを、ウィンダスのJatan-Paratanさんも言っています。
映像特典にある「登場シーン集」で集められているシーンで使われている各キャラクターのテーマ(すごく短い、タッチコードとか呼ばれるものかも知れませんが…)はかなり力が入ってる感じがしました。

きっとタイトル考えた段階では「ランナー君」が語ってるように、「ネットランナーが作りたい世界に対するBLOGの脅威」とか、テーマにあったけど、これからはBLOGかも知れないし、視聴者もBLOG批判したら嫌がるかなぁ。とか。
製作者にはそんな真剣な議論があって、クライマックスを「敢えてテーマをぼかした何だかよくわかんない戦闘シーン」にしちゃったんだろうなぁ。とか。

それでも、フィギュアとか声優とか音楽目当てで買っちゃう人がいるってわかってるんだろうなぁ。
で、売上に貢献した、わたしがいるんだなぁ。とか。
ちょっと悲しくなるOVAでした。
あえて明確にしておきますが、おすすめはしません。

トラックバックの練習を兼ねて。

BGM集出されちゃったらどうしよう……まさか、出てないですよね……?

Diska

学園ものWizardry

2005-03-23 22:20:55 | games
2005/02にWizardryの新作が出てました。
ウィザードリィ エクス --前線の学府--」。「ウィザードリィ史上初、学園RPG!」だそうです…。
秋葉原を歩いてて偶然見つけました。全然知りませんでした。びっくりしました。

以下は、プレイ数時間、最高Lv5時点でのコメントになります。
----
基本的なシステムは初代Wizと同等と考えて良さそうです。
寄宿舎(の馬小屋…?)で寝て、購買部で制服や薬を買って、保健室で蘇生したりします。
未成年(?)ですし、酒場がないので寄宿舎で集合します。
ジョブはWiz6あたりをベースにヴァルキリーとかEmpireでおなじみ?の召喚士とかまで。
種族は由緒正しい5種族にWiz6系の亜人3種を加えたほか、魔族と天族があるそうです。
最近のWizardryは、やりこんでない、というよりシナリオ終了までやったのは初代と2番目ぐらいなので、ちゃんと比較できませんが、いろんなWizardryが混ざりこんでる感じがしました。
初期ダンジョンの雰囲気(敵の強さとか)はEmpireっぽい感じがしました。
BUSINぽく(?)クエストや合成もあります。

SF系な超文明の遺産のダンジョンを巡って魔族と勢力争い。兵員養成のための学校。学生は戦士や魔法使いを専攻…。
Wizの名を冠するには豪快な世界観かと思いますが、入っちゃえば破綻してる印象は受けません。学園RPGというと、ふと記憶の端をよぎるものもありますが、いまのところ、世界観とか主人公の立場とかそのものに突っ込みたくなったりはしてないです。
舞台背景の大戦や勢力争いシステムに「コンクエスト」という言葉を選んじゃうあたりはFFXIへのリスペクトと受け取りましょう。ときどきコンクエストの戦況が「通信士(!?)」から入るのもいい雰囲気です。
Wizらしく、プレイヤーキャラクターたちは「特別な存在」とか「エラバレシモノ」とかでは(いまのところ)ないです。
全滅したら死体がダンジョンに残りますし、灰にもなるし、LOSTもします。

一部のコンシューマ系新作Wizにあったような「荒さ」は感じられません。効果音とか、反応速度とか、細かいインターフェイスに、すごく安心感があります。
パッケージ裏にもある「EQUIP画面の顔なし3Dグラフィック」だけはちょっと悲しい気持ちになりますが、Wiz系ではこれまでにない試みだと思いますし、ゲーム上で占める割合はそれほど大きくないのでおっけーです。

やりこんでいくと種族相性とかで、自由度が狭くなってきて、かなり集中しないと続けられなくなるかもしれません。
BUISNはアレイドの選択とかパーティの調整で挫折した記憶があります。
Wizardryは「○○がもう一つ欲しいからこのフロアを探索しよう」とか言い始める時、世界の見え方が替わる瞬間があったように思います。エクスの懐がどれほどなのか、それを知るにはエクスの奥まで歩くしかないのでしょう。

現時点では好印象です。

Diska

SHの映像付き音楽作品…

2005-03-22 13:10:04 | Sound Horizon
Sound Horizonの作曲者のRevoさんがBGMを作っているOVAが存在してるそうです。

Amazonで確認できるコメントを見た限りでは、良くも悪くもいろんな意味でも、わたしの「ねとらん」感を裏切らない、「ねとらん」の名を冠するにふさわしい作品になってるようです。
----
こちらこんな記事

 萌えオタに受ける要素はビジネス社会からは解析済みだし、ビジネスとして取り込む準備も整っている。
 萌えコンテンツを提供するために自らが萌えオタになる必然性は無い。
 萌えオタの好むコンテンツを理解し、それがビジネスとして成立するのであれば、提供するまでだ。

を興味深く読ませていただいたばかりのわたしに、BGMのためにこれを購入しろと言うのですか。言ってないですか。言ってないですね。ごめんなさいちょっと動揺してます。「聞いて」みたい…けど…ううう。

Diska