最近「ウィザードリィ・外伝 ~戦闘の監獄~」をやってます。PS2版です。
ちなみにXthの1も2もBUSINの1も2も途中です。Asteriskはカードを紛失してあきらめ気味です。
外伝。
とりあえず最初に言うべきことは、「わたしは楽しんでます」ということです。
システム:
システムは、うーん。分類をよく知らない(且つあんまり覚えてない)のですが、たぶん、WizardryVあたりのもの、なのだと思います。「外伝」の名の通り、ゲームボーイ版あたりを想像すると近そうです。
マップも、とりあえずファーストダンジョン(ダンジョンが4つあるみたいです)は、ゲームボーイらしく16x16xXでした。広さや複雑さは、あてずっぽうで歩けるほどじゃないけど苦痛にならない、ほどよいかんじです。オートマッピングはあります。周囲のマップの常時表示(女神転生Iのマッパラーみたいな)が、ダンジョンにあるスイッチを押すと使えるのはちょっと意表を付かれました。これはこれでありかも知れません。
種族や職業は、WizardryIと同じです。見事に。少なくとも現時点では5種族8ジョブのみです。狩人こそいませんが、飛び道具や中距離武器はあります。
ドワーフが犬のような外見をしてたり、ノームが浮かんでたりしません。
性別でSTATUSボーナスがあったりするようです。ステータス上限は18(WizI-III)とか初期値+10(GB)とかではないようで、未確認です。
職業の条件が微妙に違ったり(シーフに運13が必要なのでとりあえずHOBBITで作りたくなるとかビショップがIQ15,PIE15必要だからELFでもあんまりなボーナスだとなれないとか)、若干いじってるようです。
キャラクターメイキングのロール値の分布は作品によっていろいろな気もするのですが、これは外伝も独特な感じです。おおざっぱに、やたら高い数字が出易い気がしました。
魔法はHALITO、KATINOとかはないですが、「ああ、この魔法はアレだ」とわかる感じになっています。WizVやGB版外伝はあまりやってないのですが、I-IIIの魔法とは明らかに違うのも加わってたり、性能が微妙に違うのもあるようです。それにしても、「サフォケーションが塵化で実はMAKANITO」らしいのに「デッドリーエアが窒息で実はLAKANITO」っぽいのは何か納得が行かないものがあったりします。
マジックアイテムの扱いは、独特な感じです。Lv3とかのパーティが拾うアイテムでも、通常武器防具に特殊効果が結構ごてごてとくっついていて、売値は通常アイテムと同じ、マジックアイテムだけの店頭陳列がされるようです。
システムを一言で言えば、WizI-III、というより、GB版Wizardry外伝です。
シナリオ:
ダンジョンが4つあるようなので、シナリオも4つあるということのようです。PC版からの移植らしいのですが、PC版のものに加えて一つ追加されてるらしいです。最初のだけクリアしたのですが、何やら称号のような">GK"のようなものをもらったようです。
シナリオの雰囲気は、WizardryIの物に近くて、最初のは「訓練場の最下層に行って○○を取って来い」という感じで、それ以上でもそれ以下でもないようです。敢えて言えば、WizIの方が踊る蛙とか謎の熊の幻灯とか金色の看板とか、いろいろイベント(?)があったと言えるかも知れません。
今回、Wizプレイヤーらしく、押し着せキャラクターの抹殺とキャラクターメイキングからはじめたのですが、ファーストダンジョンの死亡率はかなりのものな気がしました。何と言うか、数字は間違ってないけど、それはない。という印象がありました。
内部的なことは知らないのですが、Apple版をやった経験からすると、「1階の8x8ぐらいのエリアをうろついていて、前衛が1ターンで死ぬような敵は、いるけど、少なかった」、という気がするのですが、それが結構出てくるように思います。
リロール数回のFFTPBMではじめたら、シーフがあまりに頻繁に死ぬのでFFPTBMにしたのですが、中距離武器がある関係でさらに死に続け、結局シーフはLOSTしました。
いえ、最初だけであって、Lv3ぐらいになれば慎重に進めればそうそう死なないのですが。
あと、3階にはエナジードレイン使ってくる敵がいて結構強烈です。
AC-2とかでもがんがん喰らいますしDISPELLもいまいち効いてくれませんし。
このゲームは、「元祖Wizardry」の後継を志向してます。
モンスターの絵はいわゆるスエミWizであり、きれいです。
ダンジョンはー。うん。「アニメーションというか、スムーススクロールしない」という微妙な割り切りはどうかとも思うのですが、「ファミコン版からは微妙に進歩してると言えなくもない」ぐらいのものです。
端的に言えば、「古い」です。それはもう確実に。誰が何と言おうと。
でも、驚異的なのは、このゲームがおもしろいことです。
「このインターフェイスはない」、という部分は、あります。
ええ。あります。
Apple版WizIIIからの伝統のマルチウィンドウなのは良いのですが、キャラクター表示画面は、少なくともPS2でDualShock2で遊ぶようにはデザインされてません。PC版は見てないのですが、多分、マウス操作やキーボード操作向けに作られたインターフェイスをそのまま持ってきてるのだと思います。
商店等のインターフェイスは、何と言うか、視点の移動が考慮されてない感じがします。とても見づらいです。グレイアウトするとわたしのディスプレイ環境だとすごく読みにくいのも難点です。
あと、情報表示が、全体に「かっこよくない」です。確実に。アイテムの性能表示は、ちょっとあんまりです。
アイテムのTRADEは、FFIのようで、そこそこ便利ですが、Xthの方が使いやすかったと思います。「メッセージが、カーソルが来てないキャラクターのアイテム名に被さる」のは、あんまりです。
操作系では、全編を通じてL-Rボタンがぜんぜん活かされてないのはムダに苦痛です。
それでも、このゲームはおもしろいです。
どこがいいか説明しづらいので、とってつけたようですが、確実におもしろいです。
不条理と思っても、一貫性があって、理解するとよりよくなる感じ。
Wizardryとは、あるいはD&Dの系譜とは、多分そうしたものです。
そもそも、RPGは(わたしの理解では、ですが)、戦闘ルールしか定義されてなくて、ダンジョンのhack&slashを繰り返して、金品を奪って、レベルが上がって、さらにダンジョンのhack&slashをするものとして生まれて、それがおもしろかったから、それだけのゲームがおもしろかったからこそ、いろいろな派生、いわゆるロールプレイ部分のためのルール化、ワールドガイドとか町とか、そもそもシナリオとかが加わったり、戦闘やマスタリングの自動化がしたくてコンピュータ化したり、プレイヤーを集める替わりとしてオンライン化してきたのです。
原初的な魔法は、派生した科学的な手法より、強力であって、直接に人を動かすもので、だからこそ「それ以外のもの」から「魔法」として区別され、生まれ得たのです。
まだLv7そこそこ。しばらく続けます。
Amazon: ウィザードリィ外伝 戦闘の監獄
Gamewatch: PCゲームレビュー ウィザードリィ・外伝 ~戦闘の監獄~(PC版のですが、まとまった紹介記事です)
Diska
ちなみにXthの1も2もBUSINの1も2も途中です。Asteriskはカードを紛失してあきらめ気味です。
外伝。
とりあえず最初に言うべきことは、「わたしは楽しんでます」ということです。
システム:
システムは、うーん。分類をよく知らない(且つあんまり覚えてない)のですが、たぶん、WizardryVあたりのもの、なのだと思います。「外伝」の名の通り、ゲームボーイ版あたりを想像すると近そうです。
マップも、とりあえずファーストダンジョン(ダンジョンが4つあるみたいです)は、ゲームボーイらしく16x16xXでした。広さや複雑さは、あてずっぽうで歩けるほどじゃないけど苦痛にならない、ほどよいかんじです。オートマッピングはあります。周囲のマップの常時表示(女神転生Iのマッパラーみたいな)が、ダンジョンにあるスイッチを押すと使えるのはちょっと意表を付かれました。これはこれでありかも知れません。
種族や職業は、WizardryIと同じです。見事に。少なくとも現時点では5種族8ジョブのみです。狩人こそいませんが、飛び道具や中距離武器はあります。
ドワーフが犬のような外見をしてたり、ノームが浮かんでたりしません。
性別でSTATUSボーナスがあったりするようです。ステータス上限は18(WizI-III)とか初期値+10(GB)とかではないようで、未確認です。
職業の条件が微妙に違ったり(シーフに運13が必要なのでとりあえずHOBBITで作りたくなるとかビショップがIQ15,PIE15必要だからELFでもあんまりなボーナスだとなれないとか)、若干いじってるようです。
キャラクターメイキングのロール値の分布は作品によっていろいろな気もするのですが、これは外伝も独特な感じです。おおざっぱに、やたら高い数字が出易い気がしました。
魔法はHALITO、KATINOとかはないですが、「ああ、この魔法はアレだ」とわかる感じになっています。WizVやGB版外伝はあまりやってないのですが、I-IIIの魔法とは明らかに違うのも加わってたり、性能が微妙に違うのもあるようです。それにしても、「サフォケーションが塵化で実はMAKANITO」らしいのに「デッドリーエアが窒息で実はLAKANITO」っぽいのは何か納得が行かないものがあったりします。
マジックアイテムの扱いは、独特な感じです。Lv3とかのパーティが拾うアイテムでも、通常武器防具に特殊効果が結構ごてごてとくっついていて、売値は通常アイテムと同じ、マジックアイテムだけの店頭陳列がされるようです。
システムを一言で言えば、WizI-III、というより、GB版Wizardry外伝です。
シナリオ:
ダンジョンが4つあるようなので、シナリオも4つあるということのようです。PC版からの移植らしいのですが、PC版のものに加えて一つ追加されてるらしいです。最初のだけクリアしたのですが、何やら称号のような">GK"のようなものをもらったようです。
シナリオの雰囲気は、WizardryIの物に近くて、最初のは「訓練場の最下層に行って○○を取って来い」という感じで、それ以上でもそれ以下でもないようです。敢えて言えば、WizIの方が踊る蛙とか謎の熊の幻灯とか金色の看板とか、いろいろイベント(?)があったと言えるかも知れません。
今回、Wizプレイヤーらしく、押し着せキャラクターの抹殺とキャラクターメイキングからはじめたのですが、ファーストダンジョンの死亡率はかなりのものな気がしました。何と言うか、数字は間違ってないけど、それはない。という印象がありました。
内部的なことは知らないのですが、Apple版をやった経験からすると、「1階の8x8ぐらいのエリアをうろついていて、前衛が1ターンで死ぬような敵は、いるけど、少なかった」、という気がするのですが、それが結構出てくるように思います。
リロール数回のFFTPBMではじめたら、シーフがあまりに頻繁に死ぬのでFFPTBMにしたのですが、中距離武器がある関係でさらに死に続け、結局シーフはLOSTしました。
いえ、最初だけであって、Lv3ぐらいになれば慎重に進めればそうそう死なないのですが。
あと、3階にはエナジードレイン使ってくる敵がいて結構強烈です。
AC-2とかでもがんがん喰らいますしDISPELLもいまいち効いてくれませんし。
このゲームは、「元祖Wizardry」の後継を志向してます。
モンスターの絵はいわゆるスエミWizであり、きれいです。
ダンジョンはー。うん。「アニメーションというか、スムーススクロールしない」という微妙な割り切りはどうかとも思うのですが、「ファミコン版からは微妙に進歩してると言えなくもない」ぐらいのものです。
端的に言えば、「古い」です。それはもう確実に。誰が何と言おうと。
でも、驚異的なのは、このゲームがおもしろいことです。
「このインターフェイスはない」、という部分は、あります。
ええ。あります。
Apple版WizIIIからの伝統のマルチウィンドウなのは良いのですが、キャラクター表示画面は、少なくともPS2でDualShock2で遊ぶようにはデザインされてません。PC版は見てないのですが、多分、マウス操作やキーボード操作向けに作られたインターフェイスをそのまま持ってきてるのだと思います。
商店等のインターフェイスは、何と言うか、視点の移動が考慮されてない感じがします。とても見づらいです。グレイアウトするとわたしのディスプレイ環境だとすごく読みにくいのも難点です。
あと、情報表示が、全体に「かっこよくない」です。確実に。アイテムの性能表示は、ちょっとあんまりです。
アイテムのTRADEは、FFIのようで、そこそこ便利ですが、Xthの方が使いやすかったと思います。「メッセージが、カーソルが来てないキャラクターのアイテム名に被さる」のは、あんまりです。
操作系では、全編を通じてL-Rボタンがぜんぜん活かされてないのはムダに苦痛です。
それでも、このゲームはおもしろいです。
どこがいいか説明しづらいので、とってつけたようですが、確実におもしろいです。
不条理と思っても、一貫性があって、理解するとよりよくなる感じ。
Wizardryとは、あるいはD&Dの系譜とは、多分そうしたものです。
そもそも、RPGは(わたしの理解では、ですが)、戦闘ルールしか定義されてなくて、ダンジョンのhack&slashを繰り返して、金品を奪って、レベルが上がって、さらにダンジョンのhack&slashをするものとして生まれて、それがおもしろかったから、それだけのゲームがおもしろかったからこそ、いろいろな派生、いわゆるロールプレイ部分のためのルール化、ワールドガイドとか町とか、そもそもシナリオとかが加わったり、戦闘やマスタリングの自動化がしたくてコンピュータ化したり、プレイヤーを集める替わりとしてオンライン化してきたのです。
原初的な魔法は、派生した科学的な手法より、強力であって、直接に人を動かすもので、だからこそ「それ以外のもの」から「魔法」として区別され、生まれ得たのです。
まだLv7そこそこ。しばらく続けます。
Amazon: ウィザードリィ外伝 戦闘の監獄
Gamewatch: PCゲームレビュー ウィザードリィ・外伝 ~戦闘の監獄~(PC版のですが、まとまった紹介記事です)
Diska