あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

Wizardry外伝 戦闘の監獄。

2006-08-29 22:06:03 | games
最近「ウィザードリィ・外伝 ~戦闘の監獄~」をやってます。PS2版です。
ちなみにXthの1も2もBUSINの1も2も途中です。Asteriskはカードを紛失してあきらめ気味です。

外伝。
とりあえず最初に言うべきことは、「わたしは楽しんでます」ということです。


システム:
システムは、うーん。分類をよく知らない(且つあんまり覚えてない)のですが、たぶん、WizardryVあたりのもの、なのだと思います。「外伝」の名の通り、ゲームボーイ版あたりを想像すると近そうです。
マップも、とりあえずファーストダンジョン(ダンジョンが4つあるみたいです)は、ゲームボーイらしく16x16xXでした。広さや複雑さは、あてずっぽうで歩けるほどじゃないけど苦痛にならない、ほどよいかんじです。オートマッピングはあります。周囲のマップの常時表示(女神転生Iのマッパラーみたいな)が、ダンジョンにあるスイッチを押すと使えるのはちょっと意表を付かれました。これはこれでありかも知れません。
種族や職業は、WizardryIと同じです。見事に。少なくとも現時点では5種族8ジョブのみです。狩人こそいませんが、飛び道具や中距離武器はあります。
ドワーフが犬のような外見をしてたり、ノームが浮かんでたりしません。
性別でSTATUSボーナスがあったりするようです。ステータス上限は18(WizI-III)とか初期値+10(GB)とかではないようで、未確認です。
職業の条件が微妙に違ったり(シーフに運13が必要なのでとりあえずHOBBITで作りたくなるとかビショップがIQ15,PIE15必要だからELFでもあんまりなボーナスだとなれないとか)、若干いじってるようです。
キャラクターメイキングのロール値の分布は作品によっていろいろな気もするのですが、これは外伝も独特な感じです。おおざっぱに、やたら高い数字が出易い気がしました。
魔法はHALITO、KATINOとかはないですが、「ああ、この魔法はアレだ」とわかる感じになっています。WizVやGB版外伝はあまりやってないのですが、I-IIIの魔法とは明らかに違うのも加わってたり、性能が微妙に違うのもあるようです。それにしても、「サフォケーションが塵化で実はMAKANITO」らしいのに「デッドリーエアが窒息で実はLAKANITO」っぽいのは何か納得が行かないものがあったりします。
マジックアイテムの扱いは、独特な感じです。Lv3とかのパーティが拾うアイテムでも、通常武器防具に特殊効果が結構ごてごてとくっついていて、売値は通常アイテムと同じ、マジックアイテムだけの店頭陳列がされるようです。

システムを一言で言えば、WizI-III、というより、GB版Wizardry外伝です。


シナリオ:
ダンジョンが4つあるようなので、シナリオも4つあるということのようです。PC版からの移植らしいのですが、PC版のものに加えて一つ追加されてるらしいです。最初のだけクリアしたのですが、何やら称号のような">GK"のようなものをもらったようです。
シナリオの雰囲気は、WizardryIの物に近くて、最初のは「訓練場の最下層に行って○○を取って来い」という感じで、それ以上でもそれ以下でもないようです。敢えて言えば、WizIの方が踊る蛙とか謎の熊の幻灯とか金色の看板とか、いろいろイベント(?)があったと言えるかも知れません。


今回、Wizプレイヤーらしく、押し着せキャラクターの抹殺とキャラクターメイキングからはじめたのですが、ファーストダンジョンの死亡率はかなりのものな気がしました。何と言うか、数字は間違ってないけど、それはない。という印象がありました。
内部的なことは知らないのですが、Apple版をやった経験からすると、「1階の8x8ぐらいのエリアをうろついていて、前衛が1ターンで死ぬような敵は、いるけど、少なかった」、という気がするのですが、それが結構出てくるように思います。
リロール数回のFFTPBMではじめたら、シーフがあまりに頻繁に死ぬのでFFPTBMにしたのですが、中距離武器がある関係でさらに死に続け、結局シーフはLOSTしました。
いえ、最初だけであって、Lv3ぐらいになれば慎重に進めればそうそう死なないのですが。
あと、3階にはエナジードレイン使ってくる敵がいて結構強烈です。
AC-2とかでもがんがん喰らいますしDISPELLもいまいち効いてくれませんし。


このゲームは、「元祖Wizardry」の後継を志向してます。
モンスターの絵はいわゆるスエミWizであり、きれいです。
ダンジョンはー。うん。「アニメーションというか、スムーススクロールしない」という微妙な割り切りはどうかとも思うのですが、「ファミコン版からは微妙に進歩してると言えなくもない」ぐらいのものです。

端的に言えば、「古い」です。それはもう確実に。誰が何と言おうと。
でも、驚異的なのは、このゲームがおもしろいことです。


「このインターフェイスはない」、という部分は、あります。
ええ。あります。
Apple版WizIIIからの伝統のマルチウィンドウなのは良いのですが、キャラクター表示画面は、少なくともPS2でDualShock2で遊ぶようにはデザインされてません。PC版は見てないのですが、多分、マウス操作やキーボード操作向けに作られたインターフェイスをそのまま持ってきてるのだと思います。
商店等のインターフェイスは、何と言うか、視点の移動が考慮されてない感じがします。とても見づらいです。グレイアウトするとわたしのディスプレイ環境だとすごく読みにくいのも難点です。
あと、情報表示が、全体に「かっこよくない」です。確実に。アイテムの性能表示は、ちょっとあんまりです。
アイテムのTRADEは、FFIのようで、そこそこ便利ですが、Xthの方が使いやすかったと思います。「メッセージが、カーソルが来てないキャラクターのアイテム名に被さる」のは、あんまりです。
操作系では、全編を通じてL-Rボタンがぜんぜん活かされてないのはムダに苦痛です。


それでも、このゲームはおもしろいです。
どこがいいか説明しづらいので、とってつけたようですが、確実におもしろいです。
不条理と思っても、一貫性があって、理解するとよりよくなる感じ。
Wizardryとは、あるいはD&Dの系譜とは、多分そうしたものです。
そもそも、RPGは(わたしの理解では、ですが)、戦闘ルールしか定義されてなくて、ダンジョンのhack&slashを繰り返して、金品を奪って、レベルが上がって、さらにダンジョンのhack&slashをするものとして生まれて、それがおもしろかったから、それだけのゲームがおもしろかったからこそ、いろいろな派生、いわゆるロールプレイ部分のためのルール化、ワールドガイドとか町とか、そもそもシナリオとかが加わったり、戦闘やマスタリングの自動化がしたくてコンピュータ化したり、プレイヤーを集める替わりとしてオンライン化してきたのです。

原初的な魔法は、派生した科学的な手法より、強力であって、直接に人を動かすもので、だからこそ「それ以外のもの」から「魔法」として区別され、生まれ得たのです。


まだLv7そこそこ。しばらく続けます。


Amazon: ウィザードリィ外伝 戦闘の監獄
Gamewatch: PCゲームレビュー ウィザードリィ・外伝 ~戦闘の監獄~(PC版のですが、まとまった紹介記事です)

Diska

自動信仰。

2006-08-28 03:28:35 | ことば
SlashdotJ: 総務省がWeb用「ウソ発見器」を開発への件。

どこをどう突っ込むか迷ったので、システム擁護的なことを書いてみる。


ぼくが関わるなら、このシステムは、
1)命題にURIをつける。
2)不特定多数、あるいは命題に関わる評価者を割り当てる。
3)システム上で、評価者達が、命題について検討する。
4)URI上のリソースの安定度の傾向を「経験から」、「自動で」判断する。
5)以上。
ということをする。

このシステムは、可能。2010年までに、可能。
2、3の評価者を人間とする必然はないけど、2010年「完成」なら多分人間を使うのが妥当(元記事は「2010年までの開発を目指す」という微妙な表現)。


1)の自動化は、唯一性の確保や、命題の妥当性の検査において、いまは技術的にまだ問題がありそうではある。gooのTHE BLOGGER'S NEWSとか見てると、2010年ならできるかもしれないとも思う。「ウソの発見」に関わらない(=ウソ発見器の外、外部システムであって、自動化される必要がない)とするなら、はてなや教えてgooのように、手動もアリだろう。

2)の自動化のやり方はむずかしい。内容をブラックボックスにするかどうかの判断も難しい。とはいえ、このプロセスは何かしら行われているのであって、実世界のあり方を許容するなら、可能。「命題の生態系とは、人間の思考以外の物ではない」のであって、人間の評価を排除することは、無意味。

3)を「自動」と呼ぶかどうかは議論の余地がある。Wikiが個人の著作物じゃないとするなら、それは自己組織化されたものであって、人はそれを「自動」と言う、という主張はできる。一般ユーザーにとって、Amazonでのお買い物のあと荷物が届くプロセスは、自動だ。Google八分されるサイトの存在があっても、Googleは自動化されていると主張する人もいる。

4)は、ニンゲンがやると「カン」と呼ばれるものであって、それは研究対象としてありうる。いま可能かどうかは不明だけど、Wikipediaあたりの研究が進めば「荒れ易い命題」、「変化に乏しく、充分検討されていない命題」といった判断はできるはず。真贋の判断ができるような命題であるならば、精度を上げていくことができる。


Wikiが充分に正しいと思うなら、これはかなり正しい。
新聞が充分に正しいと思うなら、これは充分に正しい。
民主主義が充分に正しいと思うなら、これは充分に正しい。
宗教的権威が充分に正しいと思うなら、これは充分に正しい。

既にあちこちでやられてきたことで、いまやられていること。
真贋が直接の問題ではなく、誰の判断によりそうのが得かという問題。

GoogleやBlogsphereが権威となる日を思えば、「個人としては、大本営発表の方が付き合い易い」という考え方もあるだろう。
暴力が付きまとうかどうかは、また別の問題。


これは、データベースやWeb2.0的なソサエティを抱える営利団体が、世界の真贋に影響を与え、あるいは決定していることに対する、国家からの痛烈な皮肉。
あるいは、ヒトビトに対する、ヒトからのささやかな抵抗。


責任とは、便宜上誰かが決めたものだったのに、それが普遍的なものと思いたい人は、多いのだ。
「すべてが自己責任」という世界からの逃避を、みんな求めているのだ。
ほかでもない。
国民が、市民が、教徒が、求めてきた、求めているシステム。
数学への信仰。あるいはDEUS EX MACHINA。ウゴウゴのしかとの美しさ。


参照記事:
SlashdotJ: 総務省がWeb用「ウソ発見器」を開発へ
asahi.com: ネット情報「ウソ発見器」 総務省が開発へ。紙の信仰者向けには、朝日新聞2006/08/26夕刊一面。

KimI

美麗な領主。

2006-08-25 18:13:04 | Sound Horizon
BelleIsleのオフィシャルサイトで、Sound Horizonタイアップ関連のイラスト・壁紙が公開されていました。

BelleIsle: 2006年08月24日 18:00 Sound Horizon - Revo イラスト公開!

またMAXIシングルには,『ベルアイル』にて使用できるゲーム内アイテム【黒い剣】が入手できるアイテムチケットが付属します。アイテムチケットには今回のために描き下ろした美麗な領主「Revo」のイラストを使用します。


<美麗な領主「Revo」>。
もう何がなにやらな感じもあったりなかったりなのですが、うーん。
いえ、イラストがかっこいい上にご本人にしっかり似てたりするのです。美麗がイラストにかかってるにしても誘導感が素敵な感じです。

素顔、あるいはそれに近いものが多く目に見えるところに出てくることで、それが、より仮面に見えてきたりもします。世界と云う鎖に縛られたと見せて、それが空蝉だったような。
あるいは、こんな形こそが、いつか見た幻想の地に足がついた状態なのかも知れません。
こちら側は仮初にして遠征先。広義に、ネットこそが本来の領土だった気もします。


追記(2006/08/26 02:23):
<かつて「Revo個人ページ」として知られた「音楽家【Revo】の公式webサイト」>に2006/08/24付けで、イラストに関するコメントがありました。
「本人よりも格好んじゃない?」と周りのスタッフにも評判です(笑
プロモーション関連の写真がこのイラストに取って変わられる日が訪れたら、
それはそれで独りひっそりと枕を濡らそうかと思っています……。

みんなでプレッシャーをかけてうれし泣きしてもらいたい気もします(曲解)。

Diska

myloにOpera。

2006-08-23 22:16:47 | Opera
myloのブラウザはOperaだそうです。
Sony Electronics uses the Opera browser for its new mylo personal communicaton Oslo, Norway - August 23, 2006


はい。myloって何ですか?
実はよく知らないんですが、ちかぢかアメリカで発売されるSONYの携帯型メディアプレイヤーらしいです。メディアプレイヤーって便利な言葉です。広義には、世の中におよそメディアをプレイしないデバイスが存在しうるのか自問したくなるぐらい強力です。
最近(?)出たPHS(W-ZERO3[es])みたいなキーボードが付いてるそうです。
とりあえずPCWatchとかの記事を見たのですが、うーん。よくわかんないです。

イマドキのアメリカのご家庭無線LANの普及状況とか、350ドルっていう、ややヒトバシラ向けとも思える価格設定が、微妙な印象です。150グラムっていうのはソニーのPSPのはんぶんぐらいなので、重要なポイントな気がします。
アメリカの回線事情とかもよくわからないのですが、Skype対応を謳っているのが目を引きます。家庭内で使うメリットは、多分公衆回線が安いのでそれほどでないにしても、「高校生大学生が立ちよりそうなところ」で事実上無料通話圏になる(逆に、HotSpotの需要を伸ばす)というあたりもポイントな気がします。
手がでっかいとささやかれているアメリカ人向けに、恐らくはHP-100LXより小さいであろうキーボードがどう評価されるのかは興味深いです。実はメインターゲットは小学生とか?


で、Operaなのですが、Opera社のプレスリリースでは、「Opera採用!」以上の情報はなかったようです。
とりあえず当然のようにOperaはOpera for Devices。Opera8か9かという情報は現時点ではなし。
AJAXが乗ると書かれているのですが、ウワサのXMLHTTPRequestが実装されてるかどうかは、DSの件(わたしが勝手に期待してただけです)もありますし、現物なりそのものの情報なりが出てくるまでは不明なような気もします。
日本語対応については不明ですが、少なくとも日本語入力はできなさそうです。


似た立ち位置のPSPの立場はという気もしますが、その辺どう考えられてるのかはわかりません。PSPがやろうとしてた「ゲーム機以外の部分」はmyloやその後継が受け持つことになりそうな気もします。
とりあえずPSPブラウザの立場はー?


電話回線が関わらないため、「アメリカ地域依存」がなさそうで、恐らくは日本でも使える(Skype)電話機というあたりが興味深いデバイスではあるのですが、日本語通らないんだと、いまのわたしに$350の価値があるかどうかは自信ないなぁ。
あ。それ以前にSkype使ってないや。


Opera: Sony Electronics uses the Opera browser for its new mylo personal communicaton Oslo, Norway - August 23, 2006

Diska

12番惑星。

2006-08-17 22:23:40 | ことば
惑星が12個になる話で何か書こうと思ったけど、Wikipedia見たら一通りのことが書いてありそうなので躊躇しつつもやっぱり自分向けに今知ってると思ってることを何かまとめて書くことにした。


ぼくの理解では、今ある9つの惑星は歴史的な経緯で惑星とされてるのであって、「もっと惑星っぽいのに惑星扱いされてない小惑星とかがあるので、惑星という言葉の定義を明確にしよう」、「できたら今ある9つのは惑星のままになるようにね」としたら、「とりあえず3個は当てはまることになりそう」ということになったらしい。実際は3個どころじゃなくて、太陽系内に50個はあるとか言ってる人もいるらしいけど、とりあえず3個。


その3つは、セレス、カロン、2003UB313の3つ。

・アステロイドベルトにあるのが、セレス。(WikipediaJa: ケレス (小惑星))
・冥王星と二重惑星扱いになるのが、カロン(WikipediaJa: カロン (衛星))。
・さらにその外側を回ってるのは、まだこじゃれた名前がなくて、2003UB313(WikipeidaJa: 2003 UB313)

というらしい。


うろ覚え知識なので使うときは要検証なんだけど、内側の6つのうち、地球を抜かした「水金火木土」の5つは、肉眼で見えるらしくて、昔から「変な動きをする星」として知られてて、その変さから「惑」と付けられたということらしい。
日本名のこの5文字は、中国の五行説から来てて、英語名とかとは関係ないと言う記事も見たけど、Mercury=水銀=水、とか、Mars=軍神=火、とか、少なくとも「何か言い得て妙」に合ってる気はする。


外側の3つ天王、海王、冥王は内惑星の軌道のブレとかから計算して望遠鏡向けたら見えたとかいう話だった気もするけど、そこは追求しない。Uranus, Neptune, Plutoは、「ちょっと微妙な取り合わせ」な気もするんだけど、「ウラヌス、ネプチューン、プルートー」の並びをギリシャ神話の「ゼウス、ポセイドン、ハデス」の兄弟に読み替えるとひどくうまく対応してるという印象になる。
うろ覚えの神話知識によるとゼウス、ポセイドン、ハデスはギリシャ神話に出てくる兄弟で、それぞれ天、海、冥府の王。えらいひと。
ウラヌスはギリシャ神話で天を司っててゼウスより前の世代の人らしい。ネプチューン、プルートーはローマ神話の、それぞれ海王、冥王。


ちょっと混ざってるけど、星の命名の際には、天王星付近には明るいっぽい名前、海王星付近には水っぽい名前、冥王星周辺の星にはおどろっぽい名前を集めようとしてるように見える(WikipediaJa: 太陽系)。


2003UB313の神話名。
まとまり的には、冥王星のハデスの奥さんのペルセポネ(WikipediaJa: ペルセポネ)とか持って来たいところだけど、伴星は既にカロンの名前が付いてたり、アステロイドベルトにあるセレスが実はペルセポネのお母さんのデメテル(WikipediaJa: デメテル)と同一視されてたりと、それはそれでかなりややこしい。
イザナギって意見があった(だ☆めーづ: その星の名は)けど、「黄泉に縁が深いイザナミ」の周りをうろうろしてる感じがあっておもむきがあるなぁ。ちなみにオルフェウスは琴座で登場してるから欠番だろうか?


参照記事:
asahi.com: 太陽系の惑星、一気に3個増か 国際天文学連合が新定義。多分じきリンク切れするけど、検索上意味があるみたいなので。

KimI

戦争番組。

2006-08-14 22:51:46 | ことば
季節柄、戦争の番組が多いので何となく見ることもある。
二次大戦の戦時中の日本の市民の暮らしとかが紹介されて「食べ物がなくて大変だった」とかいう話はわかるんだけど、「だから戦争はよくない」と続くと、それは違う、少なくとも反戦番組としてどうか、と思う。
当事者として、貴重な証言と思うし、そう思うのは理解できるつもりだけど、番組の作りとしてすごいヤバいと思う。
戦争->貧しい暮らし->ゆえによくない、という論理は単純に、危険と思う。

二次大戦やっても市民は食べ物で苦労しなかった国もあるだろうし、その国は、今後とも、戦争をやったために直接に市民が食べ物で苦労することはないだろうし、もう一歩踏み込めば、物資の心配がないなら戦争は別に悪い選択でないという論理展開が可能だし、実際、上のコメントの流れをつかまえれば、そう思うのが自然だろう。
貧しいのね。かわいそうね。ああ、わたしはアメリカ人でよかった。全世界がアメリカになればいいのに。世界のために民主化、キリスト教化、資本主義化、と思うに違いない。
おそらくは日本人視聴者でも同じこと。貧しさは敵、豊かさが正義というところからスタートするなら、正解が戦争になる状況もあるだろう。

KimI

モデル化。

2006-08-14 17:17:51 | web
RPGが画期的だったのは、世界をモデル化することより、個人の感覚をシミュレートする方が直接的で必要充分で実質的な現実感(virtual reality)が提供できる、という、発想の転換だったのかも知れない。

個人中心のモデルは世界をモデル化したものより個人の認識に近い。
…というより、そもそも認識とは個人のモデルそのものか。

その上で、個人の感覚をそのシェルのモデルに最適化すれば、完璧なVRの完成。
…というより、認識されるゲンジツとは、個人のモデル以外の物ではありえないか。

ならば「世界」とは、そもそもが、個人のモデルの中の、「ゲンジツというか体感と結びついてない部分のモデル」以外でありえないのか。
物理的な作用を起こすことより、ヒトを動かす方が価値がある世界を社会とかホンモノとか呼ぶ人が多い世の中なら、ネットを、現実なり、社会なり、と呼ぶ人が増えて来るのかも知れない。

でもとりあえず停電は恐いな。まぁ、脆弱性はあっちもこっちもいっぱいか。

KimI

テロ未遂のこと。

2006-08-11 21:01:06 | ことば
つかまった人は、いっしょうけんめいがんばって、惜しいところまで行けた自分をほめてあげたかったり、一方で、ヒトゴロシにもならず自分も死ななくて済んで大喜び。
しかけた人は、相手を威圧、萎縮させるという目標が達成できたし、がんばってる人がいると世界的に宣伝できて大喜び。
つかまえた人は、地下鉄以来がんばって、やっと大成果が上がったし、人が死なずに済んで大喜び。
航空会社は、どっちみにリスクに対してマニュアルどおりにするしかないので、お仕事増えて、むしろお客さんが協力的になってくれるので大喜び。
軍人だいすきな人達は、これで活躍の場が広がるかも?とか、キキカンリという呪文一つで市民が言うことを聞きやすくなるので大喜び。
武器とか、逆に安心を売りたい人達は、個人から国家まで需要が伸びて大喜び。
ガイジン排斥、イミン排斥したい人は新たな口実が増えて、多少ムチャしても世論が味方してくれそうなので大喜び。
地球環境な人はペットボトルの売れ行きが落ちて大喜び。
出遅れたデバイス屋さんは先行携帯デバイスが不便になって大喜び。
原理主義な人は、どっち側にいるひとも、これでまたなぁなぁでフキンシンでヒコクミンな層がどっちかによりつきやすく志向が流れるので大喜び。

どれも理解できるつもりだし、どれかしら本気でそう思っている人たちがいる、という確信もあるけど、ぼくはどれも共感できないなぁ。
ぼくは何者なんだろう。AD&Dのtrue neutralに惹かれたり、赤魔道士が大好きになったのは、多分関係があるんだと思う。

たぶん。
いちばん気持ち悪いのは、うまくいった、ぼくらは正しかった、それみたことか、という感覚だと思う。
それを正しいとするなら、このゲームのエンディングは「戦いは始まったばかりだ!第一部、完」か、「ついに○○を倒したxx。しかし(中略)第二第三の○○が現れるだろう(以下略)」か、「そして人類は滅びた…しかし(以下略)」ぐらいだ。
もし万一ぼくの想像が正しくて、大統領や首相やテロリストやイッパンシミンが大喜びしてたのなら、ぼくらは正しかったと思ってるなら、彼らはどんなエンディングを用意してるのか、期待してるのか、想像してるのか、そしてそれが可能で妥当だと思ってるのか、ぼくは知りたい。

KimI

お食事中のチャット。

2006-08-11 16:10:44 | web
ITmediaにちょっと素敵な?記事がありました。
ITmedia: 話さなくても楽しい「カップルサーフィン」とは
「タイピングでコミュニケーションする方がずっと快適だと分かり、わたしたちは話さないでデートをした。交代でヘッドフォンを使い、タイプし、ビールとワインとたくさんの料理を注文した。ウェイトレスはわたしたちのことをクレイジーだと思っていた」



・2人の人が向かい合って、「おはなしをしてるときの帯域幅」はどれくらいでしょう?
・2人の人がテーブルを挟んで、いっしょにテレビをみてる時の帯域幅はどんなでしょう?
・「2人の人が向かい合って」、テーブルの1280x1024x24の映像にキーボードでアクセスしてる場合の帯域幅はどれくらいでしょう?
・「おはなし」にこだわる人の主張は、「それが帯域幅が広かったから」、だとするなら、同じ、あるいはそれ以上の帯域幅が得られたらどんな応えができるでしょう?

あと。
・「音声会話は野蛮な感じがする」と思ったことがあるのはわたしだけでしょうか。
・つい「ゲーム喫茶のテーブル筐体」を連想しちゃったわたしは何年生まれでしょう?西暦2001年前半。パイオニアII生まれですが。
それはともかく。


コミュニケーションの代替、あるいは補完するものとしてコンピュータが実用されるようになったのはUNIXあたりが登場したころにまでさかのぼるような気もしますが、それが、コンピュータの性能や、その周辺の、人間の環境とかも含めたシステムが変化して、目の前に現れたとかいう気もします。
コンピュータが、いまテレビの場所に置かれるのか、テーブル筐体復権したりするのか、はたまた、ウェアラブルになったり、インプラントされたりするのかは、いまのわたしにはわかりませんが、もっと生活とか世界とか、神経系とか思考とかに食い込んでくるという確信はあります。


個人的にはテーブル筐体復権に一票。

でも入力がキーボードなのはちょっといまいちな気もします。
ナイフフォーク型スタイラスにお皿型とか紙ナプキン型グラインドポイント。
やがては食事しながらナイフフォークでおしゃべりするテーブルマナーが確立されたりするかも知れません。
あるいは、音声入力が便利!??


気が付いたらヤドカリのヤドの奥に他のヒトビトがいたとか、そんな世界になってような、ユングの世界がミもフタもない形で実装されてるような。

Diska