息と観察

2016年8月20日
僕の寄り道――息と観察

郷土誌の編集委員を一緒にやっている友人が、静岡市清水区横砂中町にある医王山東光寺で開かれている夏休み子供坐禅会を取材するというので、カメラをぶら下げて出かけて行き興味本位のアシスタント役をした。

子どもたちに混じって正座をする機会が何度かあったが、正座など数年に一度するかしないかのことになってしまい、一分も経たないうちに筋肉が悲鳴をあげるので、写真を撮るふりをして立ち上がり、なんとか半日をやり過ごした。

正座はしないけれど、毎日未明に目をさますとじっとして目を閉じ、自分の呼吸に集中し、集中している自分の状態を観察するようにしている。病気のとき自然にそうしている自分から学んだ。人にとって最も大切なのは息と観察だとつねづね思っている。

息が整った状態を観察しているように座禅を組む子どもたちを、外側から観察しているだけでありがたくて、実はそういう観察にも座禅を組んでいるような効果があるかもしれない、などとと言い訳をするようにカメラのシャッターを切りながら本堂内を歩き回っていた。

 

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