ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

コンサルの力量

2007年12月06日 | 審査・コンサル
今週は、月曜日は会社に出社して調べものや判定会に出席して審査案件の審議を受ける。火曜日は翌日からの審査の準備などに追われる。水曜は茅ヶ崎郊外で審査し、夕方には郡山に移動し、今日木曜日は二本松で審査に従事。この忙しさも当面18日頃まで続く。

今週の審査顧客のEMSは会社規模と環境負荷に比べてとても重い。管理すべき環境側面が限定され、環境負荷も小さいけれど仕組が複雑かつ精緻で使いにくい。かつて大手電機メーカーで環境管理に従事していた人が独立し、その仕組を持ち出してコンサルしている。

今回の顧客のコンサルはその事務所所属の方が担当したようだが、顧客の状況に応じて軽い仕組にするだけの応用能力が無かったようだ。コンサル事務所から提供された大手企業向けのEMSをほぼそのまま導入したようだ。

要するにワンパターンでしかコンサルできない方が係わったとしか思えない。顧客企業の実態を見て適切な大きさの仕組を提供すべきなのに出来なかった。認証取得して2年経過すると、現場から「使いにくい」、とか「重い」という意見が出始めている。

審査の中では、どこに課題があり、他社ではどのような例があるかを例示して修正すべき方向を気付かせてあげる。

それでもこのコンサルは、一応使える仕組みを提供しているので10点満点で評価すれば6点かな。どちらかと言えば、最近は、3点や4点レベルの「安かろう悪かろう」コンサルが増えているので審査員泣かせになっている。

ISO9001のコンサルが、EMSのコンサルは始めた場合は特に注意が必要だ。基本となる環境側面が理解できていない。9001でも法順守が求められているのに環境法規制を理解していない。従って、明らかに不向きなのにあたかもISO14001のプロを装ってコンサルしている例が増えている。何をかいわんや。

写真は冠雪した安達太良山。間もなく常にこの景色に変わり、福島県の中通も雪景色になる。