ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

120度Cの熱風を発生できるヒートポンプ登場:注目ニュース090621-090627

2009年06月28日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(経6/27企業11) 太平洋セメントや三菱マテリアルなどは廃自動車のシュレッダーダストをセメントの原燃料に活用する体制構築,全て再利用

◎(刊6/26環境11) 東京ガスは熊谷支社に太陽熱利用システムを導入,一次エネルギー消費量を32%削減,冷暖房に利用
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20090625-01.html

◎(刊6/26環境11) 中国のサンテックパワーは発電効率を向上させるプルート技術を使った高効率太陽電池モジュールを日欧で販売,世界3位
http://www.msk.ne.jp/

◎(刊6/26環境11) 環境省は家庭の温室効果ガス可視化に関するモデル事業を実施へ,200世帯の家電品などの消費量を計測,行動変化も調査 (カタログ値との比較も)

◎(刊6/25素材17) 大日本印刷は従来品の約50分の1の紫外線照射量で反応する光塩基発生剤(感光剤)を開発,酸発生せず,10年度実用化
http://www.dnp.co.jp/jis/news/2009/090623.html

◎(刊6/24環境13) 前川製作所は関西電力と共同開発した最高120度Cの熱風を発生できるヒートポンプ式熱風発生装置を今秋市場投入,省エネ
<従来は90度が上限だった。 >
http://www.mayekawa.co.jp/technology/nfive.html 

◎(刊6/23機械7) 三菱重工業は三菱商事と共同で豪ゼロジェンの二酸化炭素回収貯蔵設備付き石炭ガス化複合発電設備の事業化調査を受注  (三菱重工業はこの分野で技術力定評)
http://www.mhi.co.jp/news/story/090622.html

○(刊6/23モノづくり4) サンデンはマテリアルフローコスト会計による改善手法を子会社に導入し製造コストを1割削減へ (元来会計システムは企業や現場評価のためにあるが多くの企業では財務分析どまりであまり機能していない)

◎(経6/22表紙1) 東芝はシャープに対抗して次世代電球(LED)を今夏半額に値下げ,4,5000円に

◎(刊6/22素材18) 東レエンジニアリングは太陽電池セルを短冊構造に接合できる太陽電池モジュール製膜装置と接合装置を開発,セル交換可能

エコポイント制度は羊頭狗肉 : 環境ニュース 090621-0900627

2009年06月27日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(経6/27社会42)環境省は微小粒子状物質(PM2.5)で米国並み環境基準を設定,年平均15μg/立米以下,日平均35μg (喘息の原因)

●(刊6/26中小25) 中小企業家同友会全国協議会は中小企業の二酸化炭素削減,環境経営推進に同友エコ全国コンペチションを実施へ,4万社競う

●(経6/25経済5) 経済産業省は省エネ投資企業の税負担を軽減する新制度の第1号にシャープを認定,増資の登録免許税半額,投資額一括償却

●(刊6/25テクノ編集局29) 日刊工業新聞はテクノ編集局欄で直流給電を省エネ対策として紹介,太陽光発電電力を直流のまま利用し変換ロス解消,3割減

◎(刊6/25科学技術27) 米海洋大気庁などのグループは代替フロン(HFC)の消費や大気放出が途上国中心に増え,従来の予想以上に温暖化に影響と

○(刊6/25機械6) 日本精工は独自の環境効率指標を策定し運用開始,製品価値を環境負荷で除したもの (もうそろそろ公的規格化(JISやISO)が望まれますね,検討中のようですが)

●(経6/23表紙1) 公正取引員会はセブンイレブンジャパンの見切り安値販売制限を独占禁止法違反(優先的地位の乱用)で排除命令措置

◎(経6/23財務17) 日本経済新聞は電力各社が購入した二酸化炭素排出枠を償却して費用化,業界全体で1001億円と (負担は消費者,排出枠購入より,排出削減に投資をして欲しい)

◎(経6/23経済7) 政府は国内クレジット制度で企業が手掛ける排出削減事業を検証する個人審査員制度を新設

●(刊6/22今週の予定3) 日刊工業新聞は政府の省エネ家電買い替え促進エコポイント制度で交換商品263件中,環境配慮商品は9件と景気対策中心と (羊頭狗肉)

●(刊6/22環境16) アーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)製品含有化学物質情報伝達基盤(システム)の運用を月末に開始

◎(経6/22科学13) 独クライメート・アナリチックスは先進諸国の温暖化ガス削減中期目標では今世紀末までに気温上昇が3度を超える恐れと (この予測で途上国をどう予測しているのかは不明)

○(経6/21特集7) 日本経済新聞は世界を読む特集で欧米でCO2削減へ路面電車と自転車が復権と,景気対策兼ねて路面整備に特需と,パリなど

祖父母の会

2009年06月25日 | Granddaughter
昨日は孫の通う保育園で9:30から11:00まで祖父母の会がありました。一歳児を除き、2歳児から5歳児までの子供たちの歌を聴いたり、折り紙をしたり、あるいは独楽を回したり、一緒に遊ぶ、楽しく、とても賑やかなひと時を家内と共に楽しみました。

昼食を外で済ませ、仕事がある家内と別れ、午後は2時間ほど上野の国立科学博物館へ出かけ、企画展「宇宙の謎を解き明かす」を見学しました。夕方保育園から帰ってくる孫たちを迎えに行けるように時間調整するためです。

衛星「かぐや」がハイビジョウンカメラで撮った月面からの「地球の出」の映像も見られ、何度見ても感動します。その後3Fの「日本列島の生い立ち」を見学しながら、「環境考古学と日本の歴史・文化そして温暖化」のようなテーマでの常設展示があっても良いのではなかろうか、と思ったりしました。

4時半頃、長女と一緒に保育園に孫たちを迎えにゆき、元気な姿をカメラに収めたり、会話を楽しんだりしながら帰宅。20時頃まで夕食を挟み親密なひと時を楽しみました。

子供たちの成長の早さには驚かされます。四歳の孫娘は鉄棒の逆上がりをいつの間にか覚え、「同じクラスでは誰も出来ないの」といいながら何度もやって見せてくれました。

この夜は久しぶりに爆睡!
そして爽やかな朝を迎えました。
娘や孫たちに、ありがとう。

ブループラネット賞受賞者決定:注目ニュース090614-090620

2009年06月21日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(経6/19夕刊表紙1) 大日本印刷は印刷技術を使って実用サイズの有機薄膜太陽電池を試作,コストがシリコン型の数分の1,変換効率改善し実用化

○(経6/19企業総合11) 東京ガスは太陽熱を業務用冷暖房に活用する業務用システムの実証実験開始,20%省エネ

●(経6/19社会38) 旭硝子財団は2009年のブループラネット賞の受賞者を宇沢弘文東京大学名誉教授とロンドン大学のN.スターン教授に決定 (経済学の観点から環境問題に警鐘を鳴らした業績を評価)
http://www.af-info.or.jp/blueplanet/introduction.html
http://www.af-info.or.jp/blueplanet/doc/prof/2009profile-j.pdf

◎(刊6/19大学31) 筑波大学はアフリカ開発銀行と協力して塩水に強い遺伝子組み換えユーカリの植林プロジェクトに取り組む,効果実証実験すみ

●(経6/18夕刊表紙1) 東レや東芝など国内企業約60社はDNAチップによる遺伝子検査法の標準規格をまとめた,病気診断が遺伝子で10分と

◎(刊6/18表紙1) クボタと東洋紡は排水の高度再生処理システムを共同開発へ,水道水水質基準を満たすレベルの水を再生,11年度商用化へ (膜分離活性汚泥法と逆浸透膜の組み合わせ)

●(経6/17夕刊表紙1) 東芝は情報の記録部分の構造を工夫し集積度を高めて消費電力を5分の1にしたフラッシュメモリーを開発

●(経6/17夕刊表紙1) NECは無線通信用LSIで動画などの読出しにかける消費電力を30分の1に抑制する技術を開発

◎(経6/17夕刊総合3) 安藤建設は建物の省エネ簡易診断システムを開発,省エネメニューを選ぶと費用や省エネ効果が分かる (単なる診断で終わらないのが特徴ですね)
http://www.ando-corp.co.jp/whatsnew/wh_20090224.html

◎(刊6/17環境12) 富士フイルムはグループの従業員を対象に家庭から排出の二酸化炭素削減キャンペーンを開始,削減目標を宣言,達成状況報告
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0297.html


◎(刊6/17住宅14) 旭化成は30年の耐久性を実現した光触媒塗装の住宅外壁を発売,従来の2倍の寿命

◎(経6/16投資13) 日本経済新聞は一目均衡欄でセイコーエプソンのインクジェットプリンタを紹介,消費者が変える経営の公式と,損して得から (インクカートリッジで長く設ける方式からの決別,カートリッジを持たないプリンターを提案)

ウォーターフットプリントの国際規格化が決定 環境ニュース 090614-090620

2009年06月20日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(経6/20表紙1) 政府は省エネ家電を購入すると貰えるエコポイントと交換できる商品や商品券など271種類を発表 (エコポイントは通常環境配慮地域通貨のこと,専門家の丸山真人先生も驚くにちがいない,エコロジカルでなくエコノミック)

◎(経6/19表紙1) 政府の国内クレジット認証委員会はローソンや東京電力,静岡ガス等の二酸化炭素削減支援事業の排出枠を認証,将来売買も (3事業者の自社の温暖化対策状況は不明)

◎(刊6/19大学31) 東京工業大学は環境・エネルギー関連の教員らを集結し環境エネルギー機構(仮称)を11月に立ち上げ産学連携や教育 (200名規模)

○(経6/18国際7) 経済開発協力機構と国連食糧農業機関は09年版の農業アウトルックを発表,30年までに世界の食料生産を4割増が必要と

◎(経6/18マーケット17) 日本経済新聞は株式市場で環境関連株に勢い,GSユアサの時価がマツダを抜く,ステラケミ,明電舎など大幅上昇と動向紹介

◎(経6/18新製品35) 日経産業地域研究所はエコポイントと消費動向を調査,エコポイントを機に地上デジタル対応テレビ購入の意向が4割と

●(環6/17表紙1) 国際標準化機構は製品や組織が使用したライフサイクル全体の水の総量を表すウォーターフットプリントの国際規格化を決定 (範囲や目的と効果が不透明)

◎(環6/17水循環8) 環境省は都道府県が行う公共用水域の水質調査を効率化するための手引書を取りまとめた,頻度や項目,地点を削減する方法等

○(刊6/17素材13) 信越化学はレアアースのリサイクルを拡大,従来からの磁石に加え電子部品や自動車メーカーなどの協力を得て磁石を回収

●(環6/10表紙1) 参議院本会議はバイオマス活用推進基本法を成立させた,関係各省は活用推進基本計画を策定へ,推進会議なども創設へ

●(環6/10総合3) テクノアソシエーツは家庭用太陽光発電の発電コストが既存電力料金と同等にある時期が日本13年,欧州16年,米国19年と (グリッド・パリティの時期)

◎(環6/10特集企画7) 環境新聞は廃棄物処理における新型インフルエンザ対策について環境省の感染性廃棄物等取扱い方法検討調査報告書の要点 (時宜を得たもの)

今週、多忙につき前橋よりアップ

思い残しの茨木へ

2009年06月16日 | 旅先にて
昨日は大阪府の北部にある茨木市へ行ってきました。日曜にJR茨木駅近傍のホテルに前泊。翌日、名神高速の茨木インター付近の工業団地にある某社でQMSの審査に従事しました。今日は都内関連店舗で審査。その後本社へ移動してクロージングミーティングに参加して無事審査を終了。

昔、昔、私が入社して間もない1970年、与えられた仕事は紫外線照射に伴う化学物質の光分解や光重合を応用して一種の写真感光材料を開発することでした。光で化学反応する材料を探索すること、紫外線を効率よく発生する光源を探すことが優先課題でした。

光源メーカーの一つとして摂津富田にあった松下電器産業(株)管球事業部(当時の)を訪問することになりました。丁度その時、摂津富田に近い茨木で大阪万博が開催されていたので、松下電器での仕事の後は茨木で一泊して万博見学を当て込んでいました。

でも残念なことに、他の仕事の兼ね合いがあり直行・直帰の出張とするように会社から命じられ、又とない万博見学の望みは断たれてしまいました。でも、初めての出張であり、新幹線に乗るのも初めてだったと記憶しています。

昨日は、新幹線を京都で降り、京都から「新快速」姫路行きで高槻へ。高槻からは快速に乗り換え茨木へ。古い思い出がよみがえるなか、かつて思いを残した茨木に着きました。いまや万博の面影など感じられないし街ですが、とにかく一度は来たという証拠に駅を携帯カメラに収める。


マルイシティ渋谷は古着をペルーに寄贈:注目ニュース090607-090613

2009年06月14日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(刊6/13環境7) OKIデータは中国の中華環境保護基金会の活動に参加,使用済み機器を寄贈,基金会は販売し収益を環境活動に活用など (新しいスタイルの環境活動支援)

●(刊6/13表紙1) 長崎県佐世保のイネックスはLED照明の寿命を2倍にする放熱技術を開発,潜熱剤を封入し熱を吸収し放散

●(経6/12表紙1 ) 三菱重工は二酸化炭素排出量を9割削減する次世代型石炭火力発電所を豪州に建設へ,回収地下貯蔵,既に25万kW級で実績

◎(刊6/12機械7) 横河電機はセンサーの寿命を3倍にしたジルコニア白金酸素濃度センサーを開発,現地交換可能 <ジルコニア式酸素濃度計測定の原理は、例えば、以下を参照>
http://www.toray-eng.co.jp/measure/gas/tec/zirconia.html

◎(経6/12首都圏31) マルイシティ渋谷は古着を回収してペルーに寄贈,主要顧客の若者にリサイクルや社会貢献活動への参加を呼び掛ける
http://www.0101.co.jp/earthsmile/index.html

◎(刊6/11環境12) 三機工業は空調ダクトに効率ファンを設置し風量を室温に応じて調整するシステムを開発,送風エネ10%低減,35%省エネ (ダンパー代替で抵抗減)

○(刊6/11自動車5) トヨタは省エネ運転支援ソフトを車に搭載し,運転者に習熟度に応じたポイント付与,ポイントを金額換算し文化遺産保護資金
http://www.toyota.co.jp/jp/news/09/Jun/nt09_0601.html

○(刊6/11自動車5) ホンダは電子制御で燃費を6%向上させた110cc原動機付き二輪車を発売,通称スーパーカブ,63.5km/L

●(経6/10企業11) 川崎重工は産業技術総合研究所と共同で繰り返し急速充電が可能なニッケル水素蓄電池を開発,10秒以内,電極改良で劣化防

◎(刊6/9自動車5) 早稲田大学と三井造船などの研究グループはリン酸鉄リチウムイオン電池を使った小型電気自動車を製作へ,非接触急速充電可
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0620090609beal.html

CO2中期目標は15%減:環境ニュース 090607-0900613

2009年06月13日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(経6/13社会34) 国土交通省は徒歩や自転車などでのエコ通勤で会社や自治体をエコ通勤優良事業所として認定する制度を創設した,審査受付始

◎(経6/12企業10) 日本経済新聞は総合建設各社が生物多様性の保全を狙った都市再開発などの取り組みを強化と大成建設や鹿島,清水の動向紹介

●(経6/11表紙1 ) 首相は日本の温暖化ガス排出削減の中期目標を15%減とすることを表明,排出枠など除きネット(真水)で (規制が不平等な京都議定書の二の舞にならないよう祈る)

◎(経6/11夕刊総合2) 日本経済新聞は日本の温暖化ガス排出量削減中期目標について国連の気候変動枠組条約作業部会で途上国が不十分,米欧歓迎と (途上国は他国を評価する前に自国の目標を明確にすべき)

◎(経6/11総合3) 日本経済新聞は政府の温暖化ガス排出量削減の中期目標を受けて政府のシナリオを紹介,国立環境研究所の部門別試算の紹介も (小説は誰でも自由に書けるが,作家に責任が求められないのも特徴,国民への説明や説得というが,国民は痛い目に合わないと対策しないよ)

◎(刊6/10環境12) 新日本石油は岡山市のガソリンスタンド跡地の地下水から条例の基準値を上回るベンゼンを検出,自主調査,浄化へ

◎(刊6/10物流14) 国土交通省は国内で大型船舶の解体リサイクルの仕組みを作るパイロット事業を公募,シップリサイクル条約発効をにらみ (シップリサイクル条約;船舶解撤時の環境問題への配慮要求)

◇(経6/10経済教室23) 東京大学の村沢義久教授は経済教室欄のクルマ近未来(上)で電気自動車時代の幕開け,構造単純で異業種など参入容易と

◎(刊6/9総合2) 国際標準化機構(ISO)はプロジェクトマネジメント規格ISO21500の原案を固めた,来年1月のCD発行の見込み

●(経6/8サーベイ15) 日本経済新聞は温暖化対策での意識調査で温暖化ガス削減に協力すべきが87%なるも家計への負担年1万円未満が77% (年5千円未満などが回答選択肢にあればもっと負担に消極的の結果も,政策は建前利用の手もあるが自主行動での目標達成には期待できませんね)

◎(経6/8全面広告10) パナソニックは世界遺産「厳島神社」1400年の歴史が未来のために変えたことと白熱球を電球型蛍光とに交換と全面広告 (100年ほど前までは菜種油などによる照明が主流,照明時間も短く1400年との宣伝は誤りでは)

○(経6/8夕刊表紙1) 経済産業省,石油天然ガス金属鉱物資源機構,三菱商事,国際協力銀行等のグループはボリビア政府とリチウム資源で協力合意 (リチウムイオン電池は資源問題を抱えている)

スーパーカブ:電子制御で燃費63.5km/L

2009年06月11日 | 雑感
2009年6月10日、ホンダが「スーパーカブ110」を6月19日(金)新発売と発表。
http://www.honda.co.jp/news/2009/2090610-cub110.html

電子制御燃料噴射装置の採用などで、燃費はスーパーカブ90を6%上回る63.5km/Lを達成しているという。

1958年8月に初代モデル「スーパーカブC100」を発売して既に50年。累計量産台数は世界最多の6000万台に達したという。「丈夫、操作が簡単、性能が安定、手頃な価格」が支えたロングラ。賞賛に値すると思う。

私が小学生だった頃、仕事で忙しい母が一時期乗っていたと記憶している。大学院時代には、親しい先輩が持っていた。学生運動が盛んな時代だったが、いろいろな活動に忙しい彼には手軽で便利な乗り物だったようだ。一度後ろに乗せてもらってマージャン屋へ出かけた記憶がある。

すし屋や蕎麦屋の出前には良く使われていたがどうも最近はあまり見かけない。しかし、温暖化ガス排出削減が待ったなしのこれからの時代にはこれほど燃費の良いバイクがもっともっと見直されて良いのでは。

天使と悪魔:映画は大幅な脚色物

2009年06月09日 | 旅先にて
映画を見た後で単行本を読みました。映画「ダビンチ・コード」の場合はほぼ原作に沿った内容だったが、映画「悪魔と天使」は原作に大幅な脚色が施されている。

その例はWikipediaのWEB頁「天使と悪魔 (映画)」に代表例が載っている。その他、ハサシンが消される方法やカメルレンゴが昇天する場所が異なり、カメルレンゴ出生の秘密や法王が暗殺される経緯が省略されるなど、変更は大幅だ。

また、X-33が登場したり、風呂敷ほどの布でヘリコプターから飛び降りて助かるなどの中途半端なSF的要素があったり、ヴァチカン内部の場面が多いなど映像化が困難なためと思われる。これが、「天使と悪魔」が「ダビンチ・コード」の後に完成していた大きな理由なのでは?

結論としては、映画は過剰な脚色の結果原作の面白さの多くを失っている。原作のほうがはるかに面白い。

いかし、一方で、原作の大きな主題の一つが、ガリレオの地動説に対する裁判例に見られるにヴァチカンにおける「宗教と科学」に関する論争があるようだが、無信教ないしは多神教の私には、全てを神にゆだねる一神教故に陥る「科学と精神を同一線上で論じる」ことに矛盾を感じられるのだが・・・。

なお、WEB上で見つけたサイトを一つ紹介します。セルンや反物質など、この小説に記述されている事項が載っている。反物質などに関して正しい認識を持つために是非一読をお勧めします。

物理学者とともに読む 「天使と悪魔」の虚と実 50のポイント」
http://nucl.phys.s.u-tokyo.ac.jp/hayano/angles_and_demons_fact_vs_fiction/FACT.html



6/5 2社が電気自動車を発表:注目ニュース090531-090606

2009年06月07日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(経6/5企業総合9) 富士重工はプラグイン電気自動車を発売,7月から納車開始,価格を472万円,税制優遇で実際は安く,4人乗り,90km (デザインが魅力的でないなあ(個人の趣味の問題だが))
http://www.fhi.co.jp/contents/pdf_53664.pdf

○(経6/5企業総合9) 大同特殊鋼は集光型太陽光発電システムを量産へ,コストを平面型程度に抑制,ドーム型プラスチックレンズで発電セルへ集約
http://www.daido.co.jp/products/solar/index.html

●(経6/5企業総合13) 清水建設は輻射式天井からの熱放射を活用した空調とLED照明でオフィスの二酸化炭素排出量を半減したシステムを開発

◎(刊6/5総合3) TDKの社内サークルは環境ISO認証取得を機にオフィス周辺の清掃活動,一人1回参加で500mで中山道など踏破 (遊び心で目標設定)

◎(刊6/5モノづくり4) NTNは圧縮空気配管からの空気の漏れを検知器で調べ,省エネ改善,高周波音を捕捉 (活動がユニーク)

◎(刊6/5科学技術21) 川崎のSNT(慶応大学系)は悪臭硫黄化合物を効率よく酸化分解する除去剤を開発,数種の金属酸化物ナノ粒子で,200倍

●(経6/4夕刊総合3) 三菱自動車は岡山の水島製作所で電気自動車(i-MiEV)の量産開始,4人乗り実用電機自動車の量産世界初,軽ベース
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/publish/mmc/pressrelease/news/detail1940.html

●(刊6/4表紙1) 日刊工業新聞は地球を守る2050年の夢技術(7)でグローバルエナジーが開発した垂直軸のベルシオン式風力発電機を紹介
http://www.bellsionpower.co.jp/about.html

●(刊6/4科学技術20) 大阪科学技術センターと千葉工大の研究グループは熱起電力が2倍以上の熱電素子を開発,酸化膜でギャップ,スイッチ機能も

●(刊6/4科学技術20) 岩手大学は産業技術総合研究所と共同でシリコン太陽電池パネルと薄膜リチウムイオン二次電池を一体化,効率的電力利用に道

◎(経6/3新興15) 茨城県ひたちなか市の新熱工業は基板上の電子部品を過熱水蒸気で分離し回収する技術を開発,自動化,はんだを溶かし振動で

◎(刊6/2機械8) 東芝機械は産業用ロボットの力加減の微妙な制御を力覚センサーなしで実現する技術を開発,サーボモータのトルクで (設計概念は前からあったが実現したのを評価)

観測衛星いぶきが高精度でCO2などの観測:環境ニュース 090531-090606

2009年06月06日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(経6/5国際7) 欧米の投資家団体は世界の主要企業100社の6割が温暖化対策についてほとんど説明していないと米SECに義務化を要請へ (投資家団体;団体名不詳,企業年金基金など欧米の主要投資家による温暖化対策世界フォーラムの参加メンバーかな)

●(経6/5社会46 ) 環境省とイオン環境財団は生物多様性日本アワードを創設へ,自然環境の保護に貢献する企業や研究者などの活動を後押し

◎(経6/4夕刊表紙1) 日本自動車販売協会連合会は5月の新車販売台数でトヨタのプリウスが首位,ホンダのインサイトが3位,2位ホンダフィット (企業総合面(9p)ではハイブリッド車が新車登録台数の12%と4,5%から急上昇,幅広い顧客支持と軽乗用車除き)

◇(経6/4マーケット総合15) 大機小機欄で日本経済新聞は環境で稼ぎたい人々がいることを指摘,排出量取引をマネーゲームと考える人々がいることに懸念

●(経6/4社会39) 山口県警は美祢市の山口秋芳プラザホテルでの一酸化炭素中毒死亡事故で現場検証し,ボイラーの煙突に亀裂,煙漏れを確認 (煙センサーも温度センサーも役立たず)

◎(経6/3夕刊表紙1) 経済産業省は希少金属を国内に安定供給する総合戦略の原案をまとめた,携帯電話リサイクル,代替材料開発など4本柱

◇(経6/3消費27) ワタミは消費者が日常生活で1日に排出する二酸化炭素の排出枠をカクテル1杯で購入し相殺できると店で提供 (飲酒代で枠提供とは墜ちた商道徳,利用する顧客も顧客)

◎(経6/3社会34) 環境省と経済産業省は家電リサイクル法に基づく対象家電の回収台数が08年度で前年度比6.5%の1290万台弱 (使える機器を買い替えを機にリサイクルでは自慢できない)

●(刊6/2総合2) 国際標準化機構(ISO)は10年春までに宇宙ごみ削減対策を規格化へ,宇宙環境保全のため

◎(経6/1科学13) 環境省,国立環境研究所,宇宙航空研究開発機構は観測衛星いぶきが地上の測定器並みの高精度でCO2などの観測にめど (計測なくして管理なく,管理なくして改善なし)
http://www.jaxa.jp/projects/sat/gosat/index_j.html

●(経6/1社会35) 日本経済新聞は高速道路の休日千円乗り放題が波紋と,フェリーや高速バスなど公共交通機関に影響,温暖化対策に逆行と (愚策は周知の事実,玉石混交の緊急経済対策)

◎(経5/31社会31) 千葉県茂原のIPSアルファテクノロジは液晶パネル製造工程で部品洗浄用溶液輸送ポンプの点検中に従業員が気化ガスで重体 (旧日立製作所茂原工場,パナソニック系)

HD-HES1.0TU2:ハードディスク再増設

2009年06月04日 | お楽しみ
昨年10月、バッファロー製の標記の外付けHDDを購入し、手持ちのクラッシク音楽のCDやDVDをコピーし、お好みの曲を流しながらPCで「ながら仕事」(これが一種の趣味かも)をしています。その後に購入した曲の分や、仕事の合間にまめに図書館に通い多数借りてきた分を含めデーターが急増しています。

好きな曲なら名演と評価されているディスクの3から4種類程度は収集しています。因みに、最近集めたのはラロ作曲のヴィオリン協奏曲「スペイン交響曲」は以下の4枚。
1.グリュミオー&ローゼンタールCLO 1963 (Ph)
2.ヴェンゲローフ&パッパーノ PO 2003 (EMI)
3.チョン・キョンファ&デュトワ MSO 1980 (Dec)
4.パールマン&バレンボイム パリ管 1980 (G)

このうち1と2が気に入っています。特に1は、デジタルリマスタリングされて艶やかな音が再現され、グリューミオの品の良い演奏に再び出会えて懐かしくも嬉しくもある。一緒に収録されている「序奏とロンド・カプリチオーソ」も何十年ぶりだろう。つい一緒に口笛がでてします。

この調子なので、モーツァルトのフォルダーだけで既に100GB、CDでは170枚前後収録されている(尤もモーツァルト最後の作曲であるレクイエムの番号がK.626なので、大して驚く数字でもないが)。他の作曲家を加えると450GBを超えて膨れ続けている。500GBのHDDでのバックアップでは早晩間に合わなくなってしまう。

ハードディスクの故障はめったに起きないが、過去に一度だけだが正常に動かなくなった経験もあり、基本的には消耗品と考えるべき機器です。折角のデーターが取り出せなくなると大変なダメージです。そろそろ同じ容量1.0TBのHDDで収録したデーターのバックアップが必要というわけです。

ISO14067:カーボンフットプリント規格の開発状況

2009年06月02日 | 温暖化/環境問題
2008年11月ISOの技術委員会(TC207/SC7/WG2)で国際標準化作業の開始が決定された。2009年1月のマレーシア会議で本格的議論が開始されたが、いろいろな意見が出て整理するのに時間がかかっている。

製品が消費者の手に渡るまでのCO2の排出をLCA(Life Cycle Assessment)的にデータ添付する基準を作成している。2011年末に国際規格(IS)発行を目標に作業が進められている。

規格は、カーボンフットプリントの定量化に関するISO14067-1と、その結果をどのように表示するかに関するISO14067-2に分けて作成される。

日本では、低炭素社会作り行動計画の閣議決定(2008年7月)を受けて、日本工業標準調査会がカーボンフットプリントの算定・表示に関する国内ルールをTSQ0010として発行する予定になっている。
(2009年5月時点)