まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.2063 銀閣寺・・・徒歩で京都を重文巡り(3)

2024-04-05 09:45:51 | 文化財
よろしくお願いします。













相棒君が不具合を起こしてしまい自転車屋さんにて入院、そんな中歩きで京都を重文巡り、妙心寺から始まり平野神社、閻魔様の寺院やその他の社寺を巡りながら今出川通りを東へと進みました。白川通との交差点を過ぎても人はいっぱい、皆が目指す先はもちろんこの先にある世界遺産慈照寺、通称銀閣寺・・・テストの問題で『銀閣寺』と書くと誤答となるらしい・・・ですが、まずはその寺院に向かうまでにもいろいろな見所があります。進行方向右手側にある洋館のカフェは奥にある建物が登録有形文化財、その先の銀閣寺橋から右へと分かれているのは哲学の道、そこに沿う川は白川疎水でここも以前に巡ったことがありました。石橋を過ぎると緩やかな上り坂、ここは寺院への参道となっていて両側に名産店が軒を連ねている、たくさんの人が店をのぞいていろいろ楽しんでいるようだが自分(一人称)はもちろんそこはスルー、やがて銀閣寺の山門へとたどり着きます。


















山門をくぐって拝観料を支払って境内へと入る、まず目についたのが庭園、砂がきれいな模様で敷き詰められていてその真ん中には砂でできた富士山、あれ崩したら気持ちいいやろうなあ~。そしてお馴染みの建物、銀閣と呼ばれている観音殿、砂の富士山とのコントラストは抜群、手前の池には水面に逆さに映る銀閣もまたよろし!金閣寺の金閣が金色で華やかに見えるのに対して、銀閣は銀色ではない普通の建物だがしっとりとして落ち着いた雰囲気でたたずんでいる。外国人などは金閣が金色だからこちらは銀色だろうと期待して来るかも、建設当初は銀色にする計画もあったらしいがこの姿で十分歴史の重みが感じられる、まさに「僕のことを分かったふうに言うな」とでも言っているかのよう。ちなみに銀閣はもちろん今回の巡りのテーマでもある重要文化財であり国宝でもあるが、金閣はそのどちらでもないとのこと、そんな金閣寺も世界遺産、歴史の重みも考えないで外見だけで登録しているわけですからね、ただの箔付け、客寄せ目的と言ったところでしょうか・・・、まあ自分(一人称)の巡りも見た目だけですけどね。


















銀閣寺の創建は室町幕府8代将軍足利義政によるもの、金閣寺創建の3代将軍足利義満と共に室町幕府歴代将軍の中では名前をよく知られている人物です。ただ室町時代と言うのがイマイチよく分からない時代なんですよね~、華やかなイメージもあり戦乱のイメージもあり、ドラマでもあまり取り上げられない時代です。よく知られているのが応仁の乱、「いよいよむなし」1467年に始まり11年続いた大きな戦乱ですが紐解けば大いなるお隣戦争だったとか、それが京都から周囲全体を巻きこみ幕府の衰退を招いたようなものです。銀閣寺はその戦乱が終わった後に築かれたとのこと、戦乱後の焼け野原となってしまった都に華やかさを取り戻すために造られた感じだが、政治的機能も備えていた所だったそうです。混乱を極めやがて幕府は衰退しみんながドラマでもよく知っている戦国時代へ、そんな時代の生き証人のようにあった銀閣寺、当時の慌ただしさなどどこ吹く風と言った感じで人々は見た目の美しさを目に焼き付けるかのようにして境内を散策しています。あまりお金を使いたくない自分(一人称)も今回の一番の目的として訪れました、前にも何度か来たことがあった所でしたが落ち着いた雰囲気はやっぱりいいですね、大いに満足させていただきました、今回もご覧いただきましてありがとうございました。・・・・・・・・・・まちみち