まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1534 巨椋池(3)

2021-03-22 09:00:06 | まち
よろしくお願いします。















今は実体のないものを巡るのは探偵気分になったかのようで結構おもしろい感じ、そこに確かにあったと言う痕跡を見つけては自己満足に浸るだけなんですけどねえ。そんなわけで今回巡るのは今はもう実体のない風景、巨椋池です、前回は近鉄小倉駅から多分ここが池の外周だったんだろうな~、という部分を回って宇治川へと出てきました。長いお休みに入った京都競馬場、京阪本線の横を通り抜けて国道1号線へ、上り線へと渡ろうと思ったがここは信号がないので向こうへは渡ることができず、仕方ないので1号線を逆向きに歩道を進んで宇治川を渡る。橋を下りると田園風景の中にス~ッと伸びる国道1号線、遠くには高架道や町が見えているが道の左右には建物も何もなく、この辺りが巨椋池のあった所だと思われる。






















写真1枚目の橋を越えると国道の右手側に集落があったのでそちらの方へと入って行く。地図に記されたその集落の地名は「東一口」、読み方は写真3枚目にある看板に書かれているがとても読めないよな~、でもワープロで「higashiimo・・・」って入力するだけで変換の候補に「東一口」と現れる、それだけ知られていると言うことか。地図を見ると南北を川に挟まれた環濠集落と言った感じだが、町並の中を走っていると所々に高低差をうかがえる痕跡や橋の跡があったりして、巨椋池に近い所にあった町だと言うことが分かる。後で資料を確認してみると、この町は池の西部にあって中洲にある島のようになっていた、その島の突端から池を貫くように堤防があって池の南へと達している。もちろん今となってはその後をうかがうことはできないが、今はその跡を沿うかのように流れている川があるので、機会を見つけて巡りに行ってみようと思っています。















東一口の集落を後にして京滋バイパス森交差点を左に曲がるとすぐに久御山JCTへとたどり着く。ここはつい1か月前にも来た所、その時は京都市内から第二京阪沿いの歩道を進んでそのまま真っ直ぐ宇治川を渡ってここまでやって来たが、その時見た風景が今回の巨椋池巡りのきっかけとなったのは以前ここでもお伝えしたとおりです。何本もの高架道が十字に交わる大きな分岐点だが、そうなると向こう側へと渡るには苦労するだろうな~、と思いきや、歩行者自転車専用の跨線橋があってすんなりと渡ることができた。第二京阪の東側はまさに巨椋池の真ん中と言った感じ、地図では区画された道が碁盤の目のようになっているが、実際に見た風景は上の写真にあるように見渡しのいい田園風景。せっかく埋め立てたのなら宅地開発したらいいのにとも思ってしまうが、この辺りは湿地帯なので建物を建てるには向かないのだろう。この広い野原をぐるりと一回りして、再びこの巡りの出発となった近鉄小倉駅へと戻ってきた、今は亡き巨椋池巡りはひとまずこれで終わりとなったのですが、スカスカな風景の中にもまだまだ奥深い見所はありそう、またここを走ることを次回への宿題としておこう、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち