まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1364 備前の旅(10)・・・旅の終わりは日生の海で

2020-06-29 23:32:32 | 瀬戸内
よろしくお願いします。















岡山備前の旅もいよいよ最終回を迎えることとなりました、と言っても走ったのが昨年の大晦日でまるまる6か月かけてやっと終わりかよ~、ってなりそうですが、とりあえず行ってみることとしましょう。
備前市の中心部、西片上駅近くのコンビニで少し遅い昼飯休憩、ここまで走りづめだったが予算の関係でコンビニのパンとコーヒーが精一杯なのは相変わらずのこと、でもこれで十分、日生までは約10キロ、最後の走りへと向かうことにしよう。国道250号線を内海に沿って進んで行く、内海の対岸に見えている山は前に牛窓に行く時に走ったことがある所、その時は日生から牛窓まで走ったが、途中にショートカットできる岡山ブルーラインは有料道で自転車は走ることができず、一旦片上まで来てまた折り返さなければならないのが鬱陶しかった。その道路は今は無料化されたとのことだが自転車の走行は不可とのこと、牛窓も久しぶりに行きたい所だが、また別のルート検索をしなければならないってことか。
日生へ向けての走りは順調、JR赤穂線も本数は少ないから帰りの時間の見積りはしておいたが、このようだと早い時間の電車に乗れそうだ。空はまだ明るい、日が暮れるには早い時間帯だしこれは日生で泣ける風景が見られるかも。この区間唯一の難所の峠も軽々とクリア、すぐ横をJR赤穂線が通っていてちょうど黄色の電車が走り過ぎて行った、さあ、目指すゴールの日生駅はもうすぐだ。



















と言うことで日生駅前へとたどり着きました、時間は午後5時少し前、鈍足ヘタレの自分(一人称)としては上出来です、これなら播州赤穂まで走れそうやな・・・いやいや、もう無理はしないでおきましょう、相棒君との走りはここまでです。今朝の出発は山間部の美作市、そこからず~っと山と川の風景ばかりを見ながらの走り、備前市で海は見たものの内海となるとやっぱり物足りない。日生駅前は国道を越えるともうすぐそこに海が見えている、ここは小豆島や近くの島へのフェリーターミナルとあって旅情を誘われてしまいそう、でもそれはまたの機会にしておこう。ちょうど太陽が西の空に傾いてきて手前の山に姿を隠そうとしている、ちょっと黒い雲が多くて期待した夕焼けの風景とは違ったが、やはり瀬戸の夕暮れはいいですね~、泣ける風景には十分過ぎる演出と言ったところ。さあ、そろそろ電車の時間も迫ってきている、相棒君には今日一日の働きを労って寝床へと納まってもらうことと・・・あれあれ?何かポツポツとやって来たみたいだぞ。










駅で乗車券を買いホームへと上ると、さっきポツポツと来ていたものが結構大粒になって落ちてきていた、ホームには屋根はあるが風があるので雨は横から襲ってくる、お日様が姿を隠して雨にバトンタッチしたってところか、思えば昨日は雨で予定を縮小、奈良を出る時も雨だった、明石では降られることはなかったものの、姫路では細かい雨に悩まされた。この日は心配はあったもののほとんど降られることはなく順調に乗り切れた、まあ最後の雨もご愛敬と言ったところだろう。日生駅はJR赤穂線の駅の中では唯一ホームから海が見える駅、これまでにこの駅からスタートが1度、ゴールは今回で2度目となる、さっきも書いたがここから小豆島にも行くことができる、いつかはそのルートも利用してみたいと思っている。さあ、播州赤穂行の電車がやって来た、雨と風で晒されたホームはさすがに寒かっただけあって、車内は久々に感じる暖かさだ。この後は播州赤穂駅で姫路行に乗り換え、姫路駅で山陽電鉄に乗り継いで阪神三宮駅で近鉄奈良行の快速急行へと乗り継ぐ、時間はかかるが低予算の鉄道の旅は岡山県内から奈良まで、たった4本の電車を乗り継ぐだけで帰ってくることができた。自宅に帰り着いたのは午後11時を過ぎた頃、もう新しい年もそこまでやって来ている、来年こそいい年になってほしいと思ったんだけどねえ・・・。そんなわけで10回も費やしてお送りした1泊2日の旅の記録はこれにて終了です、ああ~、何か名残惜しい気がしてならないや、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました・・・・・・・・・・・まちみち