まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.428 登録有形文化財巡り・京都市内編(1)

2016-03-19 09:58:04 | 文化財
おはようございます。





もう恒例となってしまいました登録有形文化財巡りの走り、今回は京都市内編です。もうしつこいほどに何度も走ったことがある京都の町並ですが、また新たなテーマを掲げての走りとなると、不思議なことにまたその風景もどこか違った新鮮なものとなって見えてきます。多分その目標物を探している時の目が、いつも見慣れた景色の中に全く別の景色を見てしまっているからでしょう、だから文化財を探し当てた時も「何や~これこんな所にあったんか~、気ぃつかんかったわ~」てなるんですね。最近で言えば御堂筋にあるあのお方の銅像、言われて初めてこんな所に、と気づいた人も多いことでしょうし、あったのを知っててもあれが誰かとはまで興味も持たれなかったことでしょう。いつもの見慣れたと思っていた風景の中に求める再発見もまた楽し、それを探し当てるのもまた楽し・・・って言いたいのですが、これはこれでまた結構大変なことで・・・








写真1枚目、2枚目は伏見区の木津川に架かる近鉄京都線の澱川橋梁、京都から来た電車はこの手前の桃山御陵前駅を出た辺りでスピードを落としてこの橋を渡ります。ここから伏見の酒蔵の町中を通り抜けて行く、幕末、坂本龍馬所縁の町も今回はそちらには目を向けずに次の文化財を探すべく通り過ぎることに。その場所は携帯にブックマークしているページにある住所と事前に地図で場所を調べておいた記憶を頼りに行くことだが、その記憶があまりにも役に立たない。京阪中書島駅近辺は古い町並が多いからその辺りにあるだろうという先入観もあって、早速探し当てるのに苦労することになってしまった。








何とか探し当てた酒造会社を後に竹田街道を北へと進んで行く。次に目指すは竹田にある火の見櫓、これも場所が分からず最初は近鉄竹田駅付近を探し回ったが見当違いもいいところ、結局は大きく戻ることになってしまった。竹田街道が国道24号線と合流する近鉄線の高架がカーブしている近くの団地の一角にある公園にその火の見櫓は立っていた。柵に覆われていてそばには説明の看板も立っているが、特別どこがどうと言うような感じはなく、どこにでもある火の見櫓と何ら変わるところはないものだった。自分(一人称)はよく火の見櫓や半鐘を写真に撮っているが、もしかしたらその中に今後文化財に登録されるものが出てくるかも知れない。
さて、文化財巡りの走りはこの後は京都駅より北側のエリアへ、ここからだと竹田街道を行くのが一般的だが、ここはこのブログでも取り上げさせてもらった油小路通を行くことに。京都の中心部では堀川通の影に隠れた感じの狭い通りだったが、ここでは車が頻繁に行き交う大きな道路、頭上を通っているのは第二京阪か、いかにも厳つい感じがならない。油小路通は近鉄京都線に沿って走ってやがて京都駅の下を通り過ぎるが、そこではもうこの道は堀川通を名乗っていて油小路通は袖へと追いやられてしまう。









京都の中心部には多くの登録有形文化財が存在しているが、果たして今日の短い時間でどれだけ巡ることができるか。とりあえず三条通付近に多くあるのは前以て調べておいたが、あまり携帯を開きたくないのであとは記憶を頼りに進んで行くだけ。その記憶のひとつに引っかかっていたのが醒ヶ井通にあった写真1枚目、2枚目にある建造物、この通りは前に映画の帰りに歩いた所だったが、その時にはこの建物の存在には気づいていなかった、と言うよりその時にこの道を歩いていなければ醒ヶ井通という名を知ることもなかった。
写真3枚目~6枚目は京都芸術センター、場所は室町通、ここも以前取り上げさせてもらいましたが、その時はこの場所はスルーしていた。さっきの醒ヶ井通もそうだったが、目線を変えれば新しい風景が見えてくるまさに典型的な例だ。いかにも近代的、西洋風な建物は以前は小学校だったとのこと、今は現代風なビルが密集する所だが一昔前はこんな様式の建物が多くあったのだろう。場所は「姉三六角蛸錦」の錦付近だが、この先三条通に入って行くとそんな西洋風な建物が多く建ち並ぶ所へとたどり着きます、その模様はまた次回にさせてもらうこととして、今回は是にて終了としておきます。        まちみち