まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.351 兵庫のローカル線巡り(5)・三木鉄道廃線跡、前編

2015-12-28 20:53:38 | 旅行記
おはようございます。





兵庫のローカル線巡りの走りは神戸電鉄小野駅から粟生線を3駅巡って再び加古川沿いの道へ戻って来た所から始まります。道は山陽自動車道の高架をくぐった所で三木市に入るが、計ったところでは68秒後、次の橋を渡った所ですぐに次の加古川市へと入る。県道を離れJR厄神駅へ向かう道へと分かれ、電車の車庫のある所で駅への道は折れて行くが、ここは真っ直ぐ町の中へと伸びる道へと進んで行く。





電車の車庫は白い壁に覆われていて、その先っぽを通る道はすぐに写真1枚目、2枚目にある場所を通る。そこは見るからに踏切跡だと分かる場所、白い壁沿いには元は線路が敷かれていた跡があり、その先にはJR厄神駅のホームが見える。反対側は写真3枚目、こちらも線路がはがされた跡らしき道が街中へと向けて伸びている、この線路跡が三木鉄道の廃線跡、今回の走りはこの廃線跡を巡って三木方面を目指して行きたいと思います。








線路跡を沿うように町中の狭い道をすり抜けて、厄神と三木とを結ぶ県道20号線へと出る。まだ三木鉄道が走っていた頃の地図ではその廃線跡と県道が交わる辺りに国包駅があったのだが、その場所に駅の痕跡を見つけることはできなかった。上の写真にあるように廃線跡ははっきりとその姿を残しているが、写真3枚目以降は県道から少し逸れた場所にあった宗佐駅付近、しかしここも駅の痕跡を探し当てることはできなかった。廃線跡はここから少し上りに差し掛かっている、県道の方へ戻るとこちらも上り坂になっていて、その上り着いた所で三木市へと入る、今度は68秒で通り過ぎてしまうことなく、この道は三木の中心へと通じている。









坂道を下りた所で県道から逸れて小さな集落の中へと進んで行く、廃線跡は峠の切通しを抜けてきたように進んできて集落を貫いている。この辺りが下石野駅のあった場所だろうか、しかしここも駅の痕跡は分からない。廃線跡は残っているのに駅の跡が残されてない辺り、地元の人たちは三木鉄道に愛着がなかったのだろうかと思ってしまう。いや、そんなことはないだろう、その証になるかどうかは分からないが、この先廃線跡は遊歩道になっていて道の両側には花も咲いている。廃線跡=遊歩道は県道20号線とほぼ沿うように進んで行って、この廃線跡で初めて駅の形が残っている石野駅跡へとたどり着く。木造の駅舎はボロ小屋風、中を通り抜けると短いホームがあり、無造作に草が生えた中にはまだ線路が残されていた。



(在りし日の三木鉄道車両)

三木鉄道が廃止されたのは2008年のこと、その経緯についてはwikiでも見てもらえたらいいと思う、ここで長々と書いても仕方ないので。自分(一人称)はついさっき、地元の人たちはこの鉄道に・・・と書いたが、存続か廃止を懸けた市長選挙では廃止派の市長が当選し、民意もあって廃止が決まったと言う経緯を見る限り、廃止やむなしと言った感じだったのだろう。三木市民は本当にこのローカル鉄道に対する愛着がなかったのだろうか、そうは思いたくないのだが今はその矢先が神戸電鉄粟生線に向かっている。三木市はこのまま鉄道空白地帯となってしまうのだろうか?今はその答えは神のみぞ知ること、そんなことは考えないで三木鉄道廃線跡を巡る走りは次回へ続けていきたいと思います、今回はここまでとしておきましょう。      まちみち