ぽごしっぽよ

“ぽごしっぽよ”は韓国語で「会いたい」という意味です。心ときめく人・もの・食べものとの出会いをつらつら書いています

能舞台のある宿

2020年11月22日 | 日本の旅



旅の最終日の宿は、深谷温泉の元湯石屋。
金沢市内から車で20分ほどでこんな鄙びた温泉があるなんて、今まで知らなかった。かつては3軒あったという温泉宿も今は石屋さんだけ。

江戸時代から続く加賀藩ゆかりの老舗の風格。
そして何よりこの宿を全国的に有名にしているのは、敷地内にある能舞台。



1917年に六代目当主が孫の誕生を祝ってが作ったという本格的な舞台で、毎年ここで薪能も行われているそう。

チェックインの後、希望すれば舞台見学ができる。
舞台へあがる道。



もちろん能舞台に立つなんて初めての体験。



九代目当主自ら説明してくださる。
ちなみに能舞台を贈られた六代目の孫=九代目のお父様は100歳を超えて、まだご健在だとか。



そして深谷温泉のもう一つの特徴は、琥珀色の温泉。
草木の滋養が溶け込んでいるからだそう。
まろやかで、じんわりと温まり、とてもいいお湯だった。


(写真は宿のHPより)

難点を言えば、館内の移動がしにくいこと。
もちろんリノベーションはしているので清潔ではあるのだけれど、バリアフリーのバの字もない造り。急な階段が多く、エレベーターもなく、車椅子はとうてい無理。お風呂に行くにも、食事会場に行くにも、部屋に戻るにも、階段階段で、足が不自由になってきた父には辛い思いをさせてしまった。 

宿のHPより・・「最新の施設にはない昔ながらの風情は貴重な財産である建物を姿そのまま、守り続けてきたからこそ味わえるものです」

確かにそうなんだけれど、高齢の方は1階の部屋を予約するのは必須。 

食事は別室で。



地ビールが美味しかった♪



利き酒セットって、ついつい頼んでしまうよね。
黒帯が気に入ったえしぇ蔵は、帰りに金沢駅で大瓶をゲット。



代表的な加賀料理、治部煮。
鶏肉ではなく、ちゃんと鴨肉だった(硬かったけれど)
すだれ麩が美味しい。

全体に料理は普通の印象。もう少しお高いプランなら、蟹とか能登牛とかダイレクトに味わえたのだろう。

20畳はありそうな大広間で布団を4枚並べて就寝。
母も久しぶりに熟睡できた、と言っていたので、近場だけれど温泉に来てよかった。

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