ジェノバのサボイアホテルの中2階の「サムライ・ギャラリー」には10体ほどの鎧が並んでいる。
オーナーの趣味なのか・・ジパングに魅せられたコロンブスへのオマージュ??
サボイアのモーニング、あと2、3日食べたかったなぁ~。
電車は通常運行に戻っていて無事にミラノに移動。
この日も午後から雨の予報だったので、午前のうちにドゥオーモの屋上へ。
2日前はここで強風にあおられて諦めた。
間近で見る装飾の細かさに改めて感嘆する。
雨だと滑って怖そう・・
高所恐怖症の限界。
お昼はドゥオーモから歩いてすぐのルイーニの揚げピザ。
超人気店なので行列ですぐに分かる。
噂どおりの美味しさ。
ふわふわフォカッチャのようで、ピザのような・・
私は揚げていないのを食べたけれど、やっぱりここはオリジナルが美味しいと思う。
美しいガレリアのガラスの天井。
例のおまじないも忘れずに。
雄牛の急所にかかとを置いて、3回転すると幸せになるとか・・
雄牛のそこだけ陥没していてちょっと気の毒・・・
くるくるまわっている子どもたちが可愛い♪
ガレリアを抜けたところにあるスカラ座で夕方の見学のチケットを購入して、そのまま20分ほど歩いてサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会へ。
レオナルドの「最後の晩餐」を見るために。
完全予約制で見学はグループごとになっている。1グループ25人で見学できる時間は15分と限られている。
ネットでは発売してすぐに完売になってしまうので、電話で予約するといい(英語OK)。メールで予約確認書が送られてくるので、その予約番号を控えておけば当日チケットに交換してもらえる。ただし時間に少しでも遅れると鑑賞できなくなり、お金も返ってこないので要注意!
予約の15時40分まで時間があったので、教会の前のカフェで一休み。
寒かったので熱々で濃厚なホットチョコレートが身に染みわたる。
えしぇ蔵は”レオナルド”という名のマキアート。
そしていよいよ、チェナーコロ・ヴィンチャーノ(イタリア語で最後の晩餐)と対面。
修道院の食堂のあった場所に絵がある。この食堂まで4、5枚のガラス戸で仕切られていて、数分おきに新しいドアが開き、少しずつ進んでいくことになる。扉が開かれるたびに緊張感が高まってゆき、最後のドアの前の小部屋にいるときには、みなの心がひとつになる。
そして扉が開かれた。
薄暗い空間の片側一面にその絵はあった。
ぼんやりとした光に照らされて、「最後の晩餐」が浮かび上がっている。
500年の時を経て、絵の具の色は褪せ、剥がれ落ちた部分もある。
それでもなおこのパワーは何なのか。キリストと12弟子が動いているような・・自分もその場にいるような臨場感にひきこまれる。
この絵を見る前に数冊の本を読み、絵に隠されたいろいろな意味を見落とさないでおこうと気負っていたけれど、絵を前にしたら知識はどこかへいってしまった。ダヴィンチは天才・・本当にそう思った。
ここで感じたことを言葉にするのは難しいけれど、この絵を見る前と見た後では何かが変わる。そんな体験だったことは確かだろう。
感動から覚めないままぼんやりと元の道を戻り、スカラ座へ。
この夜、クラシックのコンサートがあったので見たかったけれど、体調が最悪で断念。
いつかオペラを見てみたい!
夜のガレリアも美しい。
色ががちゃがちゃしていないからシックで素敵なんだろうなぁ・・
どの時間帯でも美しいドゥオーモ
ミラノの宿はキッチンつきのレジデンスなので、今宵は惣菜を買って宿で宴の予定。
まずは老舗のPECKへ。
それぞれのコーナーで注文して、番号札をもらい、レジで会計をすませて、レシートを持ってまた品物を取りにいくという、面倒くさいシステム。
生パスタの種類が豊富!!
プレゼントでもないのに、お惣菜とは思えないラッピング。
値段もびっくりするほど高くて、外食したほうが安かったのでは(汗)
手のひらより小さいサイズのミラノ風カツレツと、よくわからないきのこのマリネ、ラビオリ8個ほどで€30
リナシェンテ(デパート)の食品売り場もいまひとつで、中央駅に戻りスーパーでワインやパン、チーズなどを調達。
レジデンスはこんな感じ。とっても広くて居心地がいい。ただしバスタブはない。
調理器具と皿やグラスはあるけれど、さすがに調味料はなかった。
オリーブオイルは買っていたけれど塩がなかったのでフロントで借りてきて、どうにかディナーのできあがり。
ここでもパスタはえしぇ蔵の仕事。
ランブルスコで乾杯。
風邪が悪化してかなりきつくはあったけれど、最後の晩餐を見ることができて忘れられない一日となった。