昨今の世の中のニュース、なにを聞いても生きていく心のよろこびにさっぱりつながらないのは何故だろう。心の冷え冷えとする暗い話が多すぎる。朝の空を仰いで、これが鎌倉期に盛んに言われた〈末法の世〉の空なのかもしれない、なぞとあらためて思ってしまうと、ますますこちらも落ち込んでしまう。それでも、〈どんな闇夜にも明けない夜はない。かならず夜は明ける。〉ということばを心の支えにして顔をあげて進んでゆくしかない。
寝台車の窓から覗く夜のホーム 生者も死者もコート着てをり
空へ、その2。
昨今の世の中のニュース、なにを聞いても生きていく心のよろこびにさっぱりつながらないのは何故だろう。心の冷え冷えとする暗い話が多すぎる。朝の空を仰いで、これが鎌倉期に盛んに言われた〈末法の世〉の空なのかもしれない、なぞとあらためて思ってしまうと、ますますこちらも落ち込んでしまう。それでも、〈どんな闇夜にも明けない夜はない。かならず夜は明ける。〉ということばを心の支えにして顔をあげて進んでゆくしかない。
寝台車の窓から覗く夜のホーム 生者も死者もコート着てをり
空へ、その2。