晴、春暖。息子が彼女を連れて来た。先日「結婚しようと思う」とのLINEが入り挨拶に来るという。日はその日。来た後に相模湖プレジャーフォレスト(イルミリオン)に行くと言っていたから、そっちがメインかな。それに息子一人が結婚しようと思うのは勝手だが、そもそも相手がある事。LINEの文面からは確率は半々程度と思っていた。
庭で日曜大工していたら15時半頃息子たち来る。ハスキー犬を見ると息子も彼女も犬に触りに来た。彼女の所では“ボルゾイ”を飼っているというが、何？その犬種。あとでググったら、旧名ロシアン・ウルフハウンド。あのノーブルな奴だ。お金持ちにピッタリの犬だ。
このあと、息子達から「婚約して同居したい」という2人共通の意向。聴けば恥ずかし気に、息子の“やさしさ”に惹かれたのだとか。結婚式には拘っていないと彼女は言うのだが、相手の父親は兎も角、母親にも意向を伝えていない状況。
お父上は市中病院の外科医、母親は専業主婦。こうした話を聞くうち、一般庶民の私は、聞けば聞くほど、棒状化。 ＜2021-4-10 ０４１０＞
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曇のち晴の日曜。家にいるだけでボーっとするほど暑い。
午前中、多少掃除をした。うちのカミさんも昨日同様、いつも以上に熱を入れている。
今日は娘の旦那が挨拶に来るのだ。彼はとても暑がりだというが、今日は慣れない？スーツ姿で娘と共に昼前に到着。ビール１箱抱えて入ってきた。なかなか可愛い。
エアコンと扇風機を回しておいて良かった。カチンカチンに緊張していて、まるで棒のようだ。
何から話したらいいか、頭のなかは渦を巻いていることだろう。礼儀正しくハキハキとして語尾も明確だ。
昔の人間は、語尾のはっきりしない男はダメと言ったものだが、ここは及第だ。
結婚前にカミさんのご両親宅へ挨拶に訪れた時の事を思い出した。やはり間違いなく棒状化現象を起こしていただろう。
「順番が逆になってしまって申し訳ありません」と切り出してきた。それでもう十分。
私は何か喋りだしていたが、それを一生懸命に聴いていた彼の真剣な顔。
それに反して、娘とカミさんの「何言い出すんだろうか」と私の一挙一動に（けっこう明け透けに）冷や冷やする表情を露わにするのを感じながら、結構陶酔感があった。
家族だけだと何ともならないが、金属音までしそうな彼に、金子みすずを被せたくなった。
私が口を開いても、家族のだあれも聴く気はないが 聴かない家族も私のように、上手に質問はできないよ
私が口を開いても、嫌な顔せず娘の彼氏 私に合わせてひたすら聞いて、一生懸命応えてくれる
何処のおとうさんも、似たような思いと役どころでやってるんだろうなあ。
食事にはうちの息子も朗らかに加わって、ひとしきり話をした。
午後は仕事車を出しに行くような事も言っていたので、長過ぎず短すぎずの頃合いで帰宅を促した。
結局このあと、私は短い仮眠をとった。多分疲れたんだと思う。
夕方再び現れた娘に聞けば、彼氏も家で少し眠ってから用事に出かけたとのこと。
彼は、さきの月曜からずっと今日の挨拶のことで頭のなかが一杯だったと言っていたらしい。
我が家の扉を閉め「あ～、やっと終わった～」と娘に話したそうだ。
昨日は仕事仲間から「一発殴られるつもりで行ってこいよ」と激励されたというから、拍子抜けして緊張も急に解れたのだろう。お疲れさん。おめでとう。
一段落して、カミさんも夕飯を作る気力もないのかピザの出前を取ることにした。
一人増えた息子から贈られたビールを飲りながらのピッツァが、今日の余韻というところ。
いずれ２人は結婚式の話をどんな形かで持ってくるのだろうが、それによっては否応なしに私も久々、棒状化。
＜2013-05-26 ０５２６＞
++++++++++++++++ 棒状化+
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2021.4.11 カミさん、朝から食欲もなく疲れ切った様子。離婚の娘は孫と犬連れで、婚約の息子の相手は“ハイソ”っぽい。
2021.4.12 一体、どうなってしまうのか！？
2021.4.13 “乗り越えられない試練は無い”と言う。その程度の事と軽んじられぬが、娘の事・息子の事、応援あるのみ。
2021.4.14 息子たちはアドバイスが欲しそうだった。結婚は自分達2人のみならず双方の親の人生にも少なからず影響。
2021.4.18 御両親がどのようなところに拘るのか、それで婚約と結婚への道のりは変わってくる。息子達2人のイマジン。