「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

史上最弱の横綱は 稀勢の里の連続欠場

2018-01-20 06:08:49 | 2012・1・1
横綱稀勢の里が5日までに1勝4敗とぶざまな成績だったが、昨日6目、ついに古傷を理由に休場した。横綱としての5場所連続欠場は14年前の武蔵丸以来だという。その上を行く記録としては17年前、貴乃花の7連続があるそうだ。しかし、武蔵丸も貴乃花も横綱在位が長く、武蔵丸32場所、貴乃花49場所のなかで引退する前の晩年の記録だ。稀勢の里の場合は昇進してまだ6場所である。芳しい記録ではない。

歴代の横綱の中で記録的には誰が一番弱いのか調べてみた。僕が相撲を見始めた昭和初期からの記録だが、在位数の最も少ないのは39代の前田山の6場所、ついで親方とケンカ別れして部屋を飛び出した60代双羽黒と33代武蔵山の8場所だが、成績をみると、武蔵山は8場所中7場所負け越しか休場、勝ち越した場所も7勝6敗(当時は13日制)、在位の勝敗は15勝15敗である。

NHKの朝の連続ドラマ「おしん」の耐え性にちなんで”おしん横綱”と言われた59代隆の里は、稀勢の里の先代師匠だったが、横綱在位15場所中、糖尿病と戦いながら筋トレを稽古に取り入れ話題になったが成績はあまりよくない。晩年7場所の成績は4場所連続欠場、1場所挟んんで、また2場所負け越し引退している。

稀勢の里の相撲は、親方鳴戸(隆の里}直伝だけに”おしん横綱”二世だともいう。取り口より長い大関時代、なんんども横綱昇進の機会がありながら逸しており、その苦労からの呼び方である。今場所の相撲を見ていると、一生懸命、相撲を取っている姿は好感が持てるが、横綱相撲ではない。場所後の横綱審議会で進退が問われることになるが、再起復活をかけて、もう一度チャンンスを与えてもよいのでは。