「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

鶴竜の欠場 看板倒れの四横綱制

2017-07-13 05:47:49 | 2012・1・1
大相撲には”荒れる〇〇場所”という言葉があるそうだが、今、開催中の名古屋場所はひどすぎる。初日には二横綱、三大関に土がつき、先が思いやられてたが、案の定、横綱の一人、鶴竜が四日目にして早くもケガを理由に欠場を申し出た。前から漠然と四横綱制度は、看板にいつわりありと思っていたが、案の定、鶴竜の度重なる欠場を機会に調べてみたら、その通りであった。

四横綱制度は戦前からもあったが、昭和33年、今の年六場所になってから50年の記録を調べてみたら驚いた。四横綱が千秋楽までそろって土俵を務めた場所は六場所しかなく、四人が十勝以上あげたのは、昭和40年9月場所(大鵬、柏戸、栃ノ海、佐田の海}ほか四場所しかない。だから、鶴竜が今年になって連続二回、四場所のうち三場所も欠場してもそう珍しくはない。

横綱、稀勢の里も序盤ですでに二敗している。テレビの解説者によると、先々場所、優勝した際痛めた肩が完治していないらしく心配だといっていた。素人の僕の目にもそう映る。横綱としての責任感から土俵に上がっているのかもしれないが痛ましくもある。。大相撲の横綱規定には大関のように、年二場所負けこせば降格になるという規定がないのだから、完治まで休めばよい気もする。

戦前の年二場所時代は、力士はケガをしても完治する時間があったら、六場所ではあっというまに降格してしまう。横綱は降格の規定がないから、鶴竜のように欠場をくりかえしている。横綱としての相撲をみせるには、それが正しいのかもしれないが、やはり他の力士同様の扱いにすべきである。それには、かっての公傷制度を復活、充実が前提条件であるが。

(変な予想が当たってしまい。稀勢の里は5日目、3敗してしまった。)