「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ペルー”偽装日本人”の犯罪

2015-09-19 06:20:34 | 2012・1・1
埼玉県熊谷市で起きた連続三件の殺人事件は、通りがかりの在日ペルー人(30)の犯行のようである。まったく無関係な老婦人や母娘三人、ご夫婦計6人を無差別に殺した手口は、過去日本にはあまり例をみない凶悪さだ。急増してきている日本の社会の中の外国人問題に一石を投じる。

法務省の入国管理局の統計によると、日本国内の外国人の数は、中国(台湾)、韓国(北朝鮮)ブラジルについでペルーが7番目に多い。中南米のブラジル、ペルーが多いのは平成2年(1990年)入国管理法が改正となり、日系人の長期滞在が認可されてからである。当時はバブル期で、企業は人出不足であった。この解決策として、国は中南米日系二世、三世に目をつけ、長期滞在即就労を可能にした。

容疑者のペルー人平成17年に来日している。名前の一部に”Nakata"と日本人の苗字が入っており、この「日系」の”恩典”で入国、働いていたと思われるが、新聞報道によると、日本人の血は流れておらず、来日のさい、”Nakata"の戸籍を買ってきたという。実は僕は平成4年から5年にかけて、ボランティアで日系インドネシア人の日本国内における就労支援をしたことがある。日系インドネシア人は、戦後残留した元日本軍関係者の子弟であるが、ブロカーに連れられて大挙来日した中には明らかに「日本人」とは無関係なものが多かった。今回のペルー人と同じよな”偽装日本人”であった。

現在、日本で働いている外国人の大半は、平成15年から導入された国際研修協力機構によるものだが、就労条件を巡って雇用側とのトラブルがあり、企業から脱出して、非合法で条件のよいところで働いている者がいると聞く。少子高齢化で、人手不足が始まってきているが、政府は入国管理だけはきびしく取り締まって欲しい。