「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

    総理の「在日」からの献金はニュースではないのか

2011-09-05 06:24:01 | Weblog
「特種」という言葉がある。”新聞などでその社だけが特に手を入れた記事材料”(広辞苑)だが、新聞業界では「別種」と区別して、普通「特種」はニュースの重要性から他紙も後追いせざるをえない記事のことをいう。野田佳彦総理の資金団体が在日韓国人から過去に30万円献金を受けていたとの「産経新聞」の報道(9月3日)は、僕からみれば「特種」だと思うのだが、わが家で購読している「読売新聞」はなぜか一行も報道していない。

野田総理の事務所も献金の事実を認めているし、それだけでもニュースだと思うのだが記事にしないのは、それだけの理由があるのだろうか。献金が過去のことで時効になっており、金額も少ないというものだろうか。それとも勘ぐれば、野田新政権との間に、なにか密約があるのかもしれない。

その「読売新聞」が3日の紙面で、細川元総理の斡旋で野田総理が民主党の代表選の前後、小沢一郎・元代表との密談を実現させた、と報道していた。他紙がその時点で記事にしていなかったところみると「読売新聞」の「特種」だったのだろう。「産経新聞」は6日の紙面で”細川元総理がテレビ放送の中で密談を明らかにした”という形で記事にしている。

野田総理の国連総会出席の前に、自民公明の野党は総理の所信演説を聞くため国会の開催を求めている。国会が開催されれば、野党は当然、野田総理の在日韓国人からのこの献金問題を取り上げ追及することになろう。しかし「産経新聞」の読者以外の大部分の国民はこの献金問題について詳しいことは知らず、いきなり降って沸いてきた問題に映るかもしれない。国内最高部数を誇る「読売新聞」である。変な面子にこだわる問題ではない。