「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       口蹄疫 大丈夫かな鳩山総理の口約束

2010-05-19 05:43:45 | Weblog
宮崎県で家畜の伝染病、口蹄疫の被害が拡大、11万頭の家畜が殺処分の対象となり
東国原県知事は"非常事態”を宣言した。一方、鳩山総理はこれに先立ち、自ら解決に
乗り出し、自分を長とする対策本部を発足させた。発生から1か月近く経っており、被
害の規模からみて遅きにしっした感じもする。総理は本部長就任にあたって「大丈夫だ。
”しっかり”政府がやるから」と約束した。国民はもちろん、これを信じたいが、果たして
大丈夫なのだろうか心配だ。 

”しっかり"は鳩山総理の口ぐせのようだ。普天間基地移設問題の時でも何度かこの言葉
を使っているが、約束の5月末が近づいてきても、いっこうに”しっかり”決着解決のメドが
みえてこない。

鳩山総理はどうも問題を完全に部下にまかせられない性格なのだろうか。普天間問題は本
来平野官房長官がとりまとめ役だったはずだが、いつのまにか自分で抱え込み、あげくは
自分の発言で自分の首をしめている。口蹄疫対策もそうだ。4月、口蹄疫発生直後に赤松
農水相を対策本部長に任命したばかりではなかったか。その赤松氏を差し置いて自分が本
部長に就任したのは何故か。さきの連休中、10日間も外遊していた閣僚には任せられない
というのであろうか。

鳩山総理の指導力も心配である。国の中央と県との関係もどうなっているのか判らないが、
”非常事態宣言”が、対策本部長の総理ではなくて、県知事から出ているのも理解できない。
総理の指導力の無さを見越して県知事が先制行動に出たのであろうか。いずれにせよ政府
全体にタガのゆるみを感じる。