東京新旧写真比較(1997/2008) No.063
数年前までは新宿のまちなかにも塀で囲まれた和風家屋があった。
吉村邸
所在地:新宿区新宿1-16-2
構造・階数:木造・2F
備考 :吉村邸は2006(平成18)に解体
Photo 1997.12.28(ノーマル時)
Photo 2008.1.20(マウスオン)
板塀で囲まれ、庭木があり、数寄屋風の屋根が載るなどしている外観からすると、この建物は以前は料亭もしくは待合など、お座敷のあるお店だったのかもしれない。新宿一丁目界隈の一軒家にしては規模が大きい木造建物だった。だが当時、既になんらかの営業をしている気配はなく、中はひっそりとしていた。
新宿のどのあたりで撮ったか自分でもあやふやになってしまっていたのだが、塀に付けられた住居表示を頼りに現場へ行ってみた。
さて今回、右奥の建物は新しいので残っていたが、角地のこの建物と左手の新聞屋さんはきれいさっぱり無くなり、跡地には中高層のマンションが新築され販売中となっていた。2006年2月頃までは前の建物があったが、その後、取り壊されて建て替えられたようだ。いつのまにかこの街からも昔の面影は消えていく。
しかし何度見ても同じ場所には思えない。建物が変わると、街の印象が激変することが改めてわかる。新宿に立派な木造建物があるというのは、意外性があって面白かったのだが、マンションになってしまうと全然面白くなくなってしまう。オフィスやマンションばかりの街になるのは仕方ないことなのかも知れないけれど、もうちょっと魅力的なデザインの建物が増えてくれるといいなぁ。
Tokyo Lost Architecture
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でも、なかなか維持できないんでしょうね。
都会は変化しつづけるものですが、
変わらない部分があってもいいと思います。
でも、それを個人に求めるのは、
無理なことなんでしょうね。
東京はそのうち、こういう建物が全然ない街になっちゃうのかなぁと、かなり残念です。
文化財クラスの建物は保存されたりしますが、このてのB級?建物は全然対象にならず、いつのまにか消えて行きますね。
残したい個人が残せるようにしたいものです。
新宿、生まれ育った町、この写真を見ていたら懐かしくて懐かしくて・・また町に戻りたいな。
コメントありがとうございます。
まさか、このお家に入ったことがある方からコメントを頂戴するとは
思ってもいませんでしたので、驚きました。
新宿一丁目界隈も次第に建て替えが進み、街の雰囲気も変わっているようですが、
生まれ育った街というのはやはり特別なのかも知れませんね。