都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

菱進浜離宮ビルヂング

2007-06-07 | 中央区  

 新幹線からも見えていた竹中さんの建物は、築30年で取り壊されてしまった。

菱進浜離宮ビルヂング
所在地:中央区銀座8-21
建設年:1976(昭和51)
構造・階数・高さ:SRC・20F・80.8m
備考 :竹中工務店・竹中土木 東京本店
    浜離宮庭園入口付近から撮影。左手は建設中の電通本社ビル
    2005-2006に解体。
Photo 2000.12.2

 竹中工務店・竹中土木の東京本店が入居していた建物。全館を竹中さんが使っていたので、てっきり竹中の自社ビルかと思っていたのだが、賃貸だったらしい。かなり大きな建物だったのに、あっさり壊されてしまったのは予想外だった。20階建て以上のビルが解体された例は、全国でも数えるほどしかない。

 シンプルな箱形のデザインがモダンで、こうして改めて見てみると、かなりスタイリッシュな建物だったんだなと思う。柱・梁の太さと間隔、窓の形や大きさが絶妙なバランスで美しい。なぜこんなにきれいな状態の建物を壊してしまったのだろう。もったいなさ過ぎる。

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 中央区  #新しい建物 中央区  #高層ビル  #オフィス  #モダニズム 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
呼ばれた気がする (秋葉OL)
2007-06-07 21:54:58
竹中さんは目の前の朝日新聞や、マリオンをつくるのに
便利だったのかなあと思います。
JFEもそうですが、30年くらいでうっかり移転すると、
こんなことになってしまうなんて。
こんな世の中であってほしくないです。
返信する
呼んだかもしれない (asabata)
2007-06-08 00:23:57
最近も海ゲートを載せていらしたので、アップしたら、コメントを頂戴できるかなとはちょっと思いましたが、想像以上に早くおいでになったので驚きました。
このくらいの規模の建物はずっと残るから、風景を見るときのポイントになると思っていたのですが、この大きさでも継続性が無いとなると、大都市では安定的な風景なんて全くないのかなぁと、かなり残念になります。
返信する
かなり呼ばれた (秋葉OL)
2007-06-08 00:40:38
たまたま携帯でタイトルだけみて
とびおきてパソコンを(笑)

竹中さんはほのかな記憶しかなく、他でも写真をみなかったので、
なつかしくせつないです。リンクさせていただきました。
今だったら「おおやさんだ」ってみにいったのに。

なるほどそういう理由で撮ってらしたんですね・・・。
誰が買うかで人生?も違うんだなと痛感です。

※国会議事堂はわたしの方が追いかける形でしたね。
返信する
改めてみると (asabata)
2007-06-08 01:24:50
モダンで、現代的な外観ですが、シンプルすぎて芸がないといえばなく、色気がないような気もちょっとします。
だから大きさの割に地味な存在だったかも知れませんね。
新幹線からは写真の左側の面がよく見えていて、中央の頂部に竹中さんのマークがドーンと付いていたのが印象的でした。
返信する
Unknown (秋葉OL)
2007-06-08 01:42:56
今みれば、丸の内の大家さんの同時代の
建物と似ていると思います。
他の建物はもちろん現役なのに。

竹中さんの自社ビルが低層になったのは、
これはこれで親しみがもてます。
返信する
はじめまして (通りすがり)
2015-01-23 00:13:25
先日近くを通った時に竹中工務店の建物が別の新しいビルに変わって居て驚きました。

経緯を調べていたらここに辿り着きました。

画像があって懐かしくなりました。
かなり昔、竹中工務店ビル内でアルバイトをしていたものです。

左右シンメトリカルでカッコいい建物でした。
休憩時間に3階の食堂から見える浜離宮側の景観に癒されてました。

高層階からは冬場に富士山も見えたと思います。
懐かしい思い出が詰まったアルバイト時代でした。
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