都市徘徊blog
徒然まちあるき日記
 



 JR阿佐ヶ谷駅南口からアーケード商店街を抜け、青梅街道を渡り、善福寺川へ向かって緩やかな坂を下っていくと、低層の長屋状の住宅群が見えてくる。

阿佐ヶ谷住宅
所在地:杉並区成田東4-3
Photo 2006.2.17

 公団阿佐ヶ谷住宅は1958年に建設された、総数350戸の団地。2F建てテラスハウス(低層長屋)232戸と、3~4F鉄筋コンクリート造の中層棟118戸からなるという。全体の設計は日本住宅公団。テラスハウスのうち、傾斜屋根型の174戸の設計は前川國男建築設計事務所だそうだ。

テラスハウス棟(南側から)

 阿佐ヶ谷住宅を特徴づけているのは、やはり傾斜屋根のテラスハウス群だ。このテラスハウスは、大小合わせて36棟あり、各棟は4~6軒が一続きの長屋状になっている。ブロック造トタン屋根で、南側から見ると2階建てに見えるのだが、北側から見ると平屋。南側には各戸に小さな庭がついている。

テラスハウス棟(北側・玄関側から)

 各棟の北側にアプローチ通路があり、各戸は北側に玄関を持つ。

傾斜屋根のテラスハウス棟

 切妻の片側を長くしたような屋根はシンプルだが、バランスが取れていてなかなか魅力的だ。

 杉並あたりで、このようにゆったりとした団地が今まで残されてきたこと自体、かなり幸運だったように思う。各戸の庭は比較的よく手入れされており、建設から50年弱が経過してはいるが、団地は全体的にはきれいに使われ続けている。

 しかし、この阿佐ヶ谷住宅をNetで検索してみると、老朽化による建て替えが既に決定されており、今年度中にも解体が始められるとあった。そんなわけで住民の立ち退きが済み無人化した棟もちらほら見られる。

阿佐ヶ谷住宅日記
(阿佐ヶ谷住宅にお住まいの方によるHP、団地全体のMAP、住戸平面図、再開発計画の進行状況など、いろいろ詳しい情報が載っています。)
建設業界ニュース(阿佐ヶ谷住宅建て替えについて)
T.F.Blog(日本住宅公団:阿佐ヶ谷住宅)
Design Passage
CHIBOLOG・裏和田通信
Tokyo Lost Architecture

#失われた建物 杉並区


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