Il film del sogno

現実逃避の夢日記

花腐し

2024-05-07 21:10:17 | 映画
5/7(火)曇り時々雨
連休明けは終日降ったり止んだりの天候。在宅(テレワーク)ゆえに出社に及ばずではあるが、パソコンの電源を入れてメールのチェックなどする。散歩、朝食、清掃、買い物、散歩、昼食、少し仕事。夕方、歯科医院で定期ケア。ちょうど奥歯の詰め物も取れて診察もうける。カフェで一服して、散歩がてら遠回りして帰宅。夜はネットフリックスで昨年見逃していたインディー系邦画を視聴。監督・脚本の荒井晴彦は、そのフィルモグラフィーを眺めれば、いかに異才であるかは納得できる。芥川賞を獲った松浦寿輝の同名小説は既読。主人公を地上げ屋からピンク映画の監督にするなど、大きな改変を加えている。タイトルは万葉集からの引用。 女優志願のヒロイン、さとうほなみの脱ぎっぷりと儚く暗い雰囲気は重いテーマにベストマッチ。これは現代の≪雨月物語≫である。現在と過去が去来して劇中劇的な仕掛け(ギミック)も組み込まれている。驟雨、ザリガニ、金魚など小道具の配置も意味深である。ポルノ業界の凋落を描いて生々しく、現役AV女優が出てサービスショットも多い。ストレートに愛の回想なり贖罪にしないところがよろしかった。さすが若松プロダクション出身者ですな。
コメント
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