庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

偕楽園で一番美しい梅 と 雌しべが一番多い梅

2018年03月11日 | 水戸の梅
 江南所無
 偕楽園で一番美しい梅と言えば、やはり江南所無でしょう。吐玉泉下で咲き始めています。蕾の時は真っ赤で、花が開くとややうすめの美しい花です。

 ところがもっと美しい梅が花盛りです。
 蝶の花形
 この梅の木は偕楽園には1本しかない木です。名前はいまのところ推定ですが、蝶の花形 です。
 蝶の花形
 ちょうど満開です。こんなにも美しい梅の花があったとは驚きです。この花こそ偕楽園で一番美しい花と自負しています。
苗木を起こして本園でも見られる日が来るとよいと思います。

 この梅の木は本園からはちょっと離れた田鶴鳴梅林です。

この蝶の花形の梅の木から猩々梅林の遠望です。満開ですね。



 こちらは蝶の花形の梅の木から好文亭方向を見ると田鶴鳴梅林の梅が満開です。この梅林の中に、雌しべの数が偕楽園で一番多い花が咲いています。
 梅の花の雌しべは通常は1本で、多くても3~4本ですが。この梅の花の雌しべの数は驚くべき本数です。
 寿
 何と雌しべが一番多い花には、一つの花に20本くらいの雌しべがあります。
 寿
 写真をトリミングして拡大して見ました。雌しべに赤い印をつけてみましたところ、18本は確認できました。昨シーズンには最高20本を確認しました。
 品種名は 寿 というものです。かなり前ですが、幾夜寝覚めの実生苗からの新品種とのことです。幾夜寝覚めよりかなり白っぽい花です。たしか小圷さんという方の作出です。この寿は八房によく似ている花です。
この寿の苗はすでに作られていると思います。これも本園へのデビューが楽しみです。
 寿
 この花の雌しべも多いですね。10本以上はあるでしょうか。中にはほとんど雌しべがない花もあるのですが、ほとんどの花は少ないものでも5~6本はあるようです。でも、雌しべの数だけ実がなることはなく、昨年は多くて3個くらい、実のならない花も多数ありました。

 梅の花は自分の花粉では実つきが悪いものです。そこで、他の梅の木の花を受粉してみました。
花粉採取
寿へ授粉
 寿
果たして今年はひとつの花に何個の実がなるでしょうか。楽しみですね。




コメント (4)
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