Zapf 2004-2011

2000年代の暮らし。自転車・ゴルフ・Yセツ・城・リコーダー....
今に続くいろんなことが芽吹いた季節

重松清「流星ワゴン」

2005年03月15日 | book
4062111101.09.MZZZZZZZ

人生の大事なあの時、あの場所に戻れたら、やりなおすことはできるのだろうか。
家庭崩壊の上にリストラ、もう死んでもいいやと考えている主人公の前に止まる一台のワゴン。その車には初めての親子ドライブの途中で事故死した親子の成仏できない幽霊が。

家庭崩壊後、人生をリセットして運だけでたまたまうまく行ってしまった私には「やりなおす」とか「まだ希望がある」という発想そのものが縁遠いというのが正直なところだが、それはそれとして小説としては相変わらず上手で面白かった。こういうファンタジーなら守備範囲なのよ。
今回、重松のライバルは山田太一?