1974年。中学2年の夏ごろに発売された再結成マウンテンのオリジナルアルバム。
前にも書いたけど、当時LPを買えなかった私にとって、発売直後のアルバムをほぼまるまる放送してしまうNHK-FMは大変ありがたい存在だった。このアルバムは、マウンテンというグループ名もレズリー・ウェストもパパラルディも、ようするに「なんにも」知らない厨が、ただ「ロックの新しいアルバム」ということで当時エア・チェックしたもの。
まだ洋楽の聴き始め、録音したカセットテープもそれほど多くない中で、この1本は1974年の夏だけに、死ぬほど聞いていた。60分テープの裏面は確かカーペンターズだったような。そのうちにロック界のことも多少は理解が進み、一番人気のDeep PurpleやUriah Heepを聞くようになり、さらにELPからプログレに流れ、高校からは(一応)クラシックの世界が中心になっってしまった中で、一部のマニアにしか縁がなさそうだったマウンテンという名前はそのまま30年近く記憶の底に埋もれることになる。
そして21世紀を迎えたある日、私の耳に突然飛び込んできたギターのフレーズと歌。あまりの懐かしさに鳥肌が立つものの、それが誰のなんという曲なのかわからない。それから調べて探して、ようやくグループ名とアルバムが分かりCDを購入。30年ぶりにして初めてラジカセでない装置でに聞くことができました。
いや、懐かしい。白紙だった私の心のキャンバスに、初めてつけられた青い染み?
レズリー・ウェストという意識何気なく手癖で弾いていたギターのリフなどもあって、三つ子の魂百までというのは本当なんだなあと痛感しつつ今、聞いております。