Zapf 2004-2011

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今に続くいろんなことが芽吹いた季節

EZじゃないTP

2005年03月16日 | Diary
ez-tp

YAMAHAのEZギターに続くEZシリーズ第二弾、EZ-TP

ギターの方は単に自動演奏装置内蔵のMIDIデバイスのようなものでしたが、こちらはもうちょい込み入っていて、さらに音程感知装置が内蔵。マウスピース型のカップの中で声を出せばマイクで拾って音程を判断するという代物。鼻歌がそのまま演奏になるのだったらそれはすごい。早くお試ししたいものだと思っていたが、大人気であっという間に品切れ状態が続き、昨日ようやく触ることができた。

音程感知は数年前から比べるとかなり実用的になっている。うちにもMIDIギターやボーカルのハーモナイザでほとんどストレスなく遊べるレベルと思っているんだけど、さすがに歌をそのまま楽器にというのはまだまだ難しい。というのはよほど訓練された歌い手でない限り、人の声ではたとえばドからソに上がる場合、ドとソの間にあまりにたくさんの要素が入りすぎて、センサーが判断して処理するのは無理のようだ。ということで、歌をそのままメロディにというモードはぶっちゃけ実用不可。

もうひとつは、わりかしトランペットの奏法に近いやり方で、本来の唇を振動させる技術(バズィング)だけを声に代用させてEasyに自然倍音を出して、後は本物と同じ運指で正しい音程を導くというもの。こちらは多少声の音程がふらふらしても、それに一番近い倍音の出音は正確なので、音程的にはまったく問題なく演奏できる。

問題は、その運指。おそらくトランペットやホルンを吹いたことのないであろう皆さんは、あの3つのバルブでどうやって音階を作るか知ってますか? 私は今回の件で調べて知りましたが、あの3つは「半音下がる」「全音下がる」「一音半下がる」ボタンだそうだ。で、二つ同時に押すと、「その合計」下がるんだそうだ。これは難しい。演奏中のペット奏者の頭の中って引き算と足し算でいっぱいだったのか。私には到底無理だと思う。

過去にヘタなペット奏者に冷たい視線を送ったこともあったが悪かった。ごめん。